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シンガポールのタクシー利用術徹底解説

こんにちは。マリーナベイ・サンズ公式noteです。
今回はシンガポールの「タクシー」についてリアルな活用方法をご紹介したいと思います。

日本では「タクシー」はあまり生活に浸透していないかもしれません。
旅行中や出張、滞在中に「何かあったら困るから」と電車やバスを優先して選ぼうとする人も多いのではないでしょうか。

しかしここはシンガポール。「郷に入っては郷に従え」ということで、シンガポールのタクシー事情、交通事情を把握しておけば、シンガポール滞在は益々快適になります。

1 : なぜタクシーがオススメなのか

まず第一の理由は、日本に比べての料金の破格的な安さです。

初乗りは原則3.90ドル(車種によって初乗り料金は異なります)。初乗りの1キロを過ぎると、1キロにつき0.55ドルしかかかりません。シンガポールドルの為替レートを近日(2019年8月現在)平均の1ドル76円で計算すると、初乗りはたったの296円、追加は1キロ当たり約42円!複数で移動する場合は確実にお得です。

第2の理由は、シンガポールは常夏で1年中夏ということもあり、雨季はスコールも多発するので「徒歩移動はなるべく避ける」のが通常だということ。無理な徒歩移動は予想以上に体力を消耗するため、タクシーを選択するシンガポール人も多いです。このため、短距離でも(ドライバーの行く方向であれば)嫌な顔をされることはありません。

さらに言うと、シンガポールは国土が東京23区ほどの広さしかないので、ドライバーは基本的に住所を把握しています。乗客が明確な場所を指定すればほぼ確実に目的地に連れていってくれます。(行き先の伝達方法は後ほど詳しくご紹介します)

2:シンガポールの交通事情、タクシーの料金形態

そうはいっても「東南アジアのタクシーってなんか危なくないですか。。。」と感じる方も多いと思います。この点についても、シンガポールのタクシーに関しては違法な料金請求などはほぼありませんので安心して利用できます。

いざ乗車、そして下車する時に突然追加料金が加算される場合がありますが、慌てなくても大丈夫。この加算料金にはちゃんと意味があります。

今回は実際の旅行シナリオに当てはめてわかりやすくご紹介していきたいと思います。なお、料金形態は細部にわたるので、詳細を確認したい場合はTaxi Singaporeをご参照ください。

2-1 : 高速、追越車線は追加料金が必要

シンガポールには、交通渋滞緩和手段として、政府が設定している道路使用料金が数種類あります

例えば、月~土曜の17時~24時の間に中央商業地区を走ると3ドル加算、平日の6時~9時半と18~24時の間のラッシュアワーでは25%の割増料金、ERPゲートという時間帯による中心地侵入による道路使用料金、などなど。

「急いでいるなら有料にする?」と事前に聞いてくれるドライバーさんも多いので、自分の判断で有料を使うか否か選択しましょう。

2-2 : 深夜料金は24時から午前6時まで

深夜24時~早朝6時の時間帯に乗車すると、深夜料金として25~50%の割増料金が課金されます。早朝に空港に着いた場合なども、割増料金が追加されます。

深夜料金は初乗り料金に割り増しされるので、大型車や高級車に乗車した場合は加算料金も乗用車に比べて増加します。このため空港から5名以上で移動する場合、または大量の手荷物などがある場合は2台に分かれて移動するか、大型車1台にするか、事前に料金確認をしておきましょう。例えば「マリーナベイサンズまでいくらですか?」とドライバーに聞けば大体の目安を教えてくれます。

2-3 : 特定の場所から乗り降りするだけで追加料金が発生

観光地からの乗車にも加算料金が設定されています。例えばマリーナベイ・サンズのタクシー乗り場で乗り降りをすると、それだけで初乗り料金の他に3ドルが加算されます(ちなみにチャンギ空港からは5ドル加算)。このような追加料金が発生するシンガポール島内のスポットは、こちらで確認できます。

ただし、実は悪いことばかりでもありません。この追加料金がかかるスポットは「地元の人はまず乗車しないのでタクシーがより捕まえやすい」ということでもあります。そして、例え加算されても日本感覚から考えるととても安価です。待ち時間を増やしたくない!この時間にすぐ乗りたい!という場合は選択肢に加えることもぜひご検討ください。

このような割増料金を払うのはちょっと・・・という場合は東南アジア版UBERと言われる配車タクシーサービス「GRAB」の活用をオススメします。こちらも実践的な徹底解説を別記事にまとめたいと思います。

3 : シンガポールでタクシーを使う際ぜひ気をつけて頂きたいポイント

では実際にタクシーを使う際に用意したいこと、気をつけたいことをご紹介します。

3-1 : 現金を用意

シンガポールのタクシーには様々な支払い方法が提示されています。海外発行のクレジットカードも勿論、使用可能(手数料10%が加算されます)。でも一番喜ばれるのはやはり「現金支払い」です。

タクシーによっては写真にあるように、現金のみ(CASH ONLY / 只限現金)と表示がある場合がありますので、前回の記事でも書いたとおり、タクシーを利用する際はぜひいくらかの現金を用意しておきましょう。

そして気持ち良い運転だったな、親切なドライバーだったな、と感じたら下車する時に「お釣りはとっておいて ("Keep the change!")」と端数を切り上げて渡すことをオススメします。シンガポールにはチップの文化はありませんがこのような「ありがとう」を表現する行為はとても喜んでもらえます(もちろんありがとうと思えた時のみで大丈夫です)。

3-2 : ドライバーの事情を把握

タクシーに乗る際は、タクシー乗り場でタクシーを待ちましょう。特にCBDと呼ばれる中心部ではタクシー乗り場以外での乗降車が禁止されているので、流しを止めようとしても止まってくれません。

緑色で「TAXI」 と付いている車は原則乗車可能です。しかし同じ緑でも表示に「SHIFT」と表示されている時は「ドライバーの勤務交代時間」というサインです。「SHIFT」表示のタクシーはドライバーさんの行きたい場所を指定され、反対方向だと「乗せられない」と乗車拒否をされる場合があります。日本的感覚だと乗車拒否されるとびっくりしてしまいますがこれはシンガポールではよくある風景です。その際は潔く目的地に向かうドライバーさんを新たに探しましょう。

いざ乗車となったら手を真横にあげ、乗ります!のサインを。殆どの車は自動ドアではないので、ドアは手動で開けましょう。ドアの開閉はしっかり、丁寧に。そしてシートベルトをすることを忘れずに。乗客でもシートベルトを締めることが法律で決められています。なお、車内での飲食も一切禁止です。

3-3 : 行き先は明確に伝えて、車内トークには笑顔で

シンガポールのタクシーのドライバーはみなさんとてもフレンドリー。行き先を告げる際に片言の英語でも全く問題ありません。自信がない場合は行き先名の名前、住所を書いたメモを渡すとより確実。郵便番号も書いてあると確実です。シンガポールは郵便番号がわかれば車内で容易に住所検索が可能な環境が整っています。

そして、中には乗車中に色々話しかけてくるドライバーも少なくありません。そこで「日本から来た」「日本人です」という会話になるといきなり「会社はどこ?」「給料はいくら?」などと聞いてくる人もいます。最初はびっくりしてしまいますし、日本人的感覚からすると「なんて失礼なの!」と思うかもしれませんが、これはシンガポール人感覚では単なる「会話のきっかけ」の1つなのです。

もちろん全部正直に答える必要はありません。みなさん話し好きな人が多いので、もし返事に困る話題を振られたら「週末のイベントを訪ねる ("Any interesting event this weekend?")」とか「オススメのレストランを教えてもらう ("Any nice restaurant?")」など別の話題を振ってみましょう。

3-4 : タクシーを降りるときには必ずレシートを

最後に、タクシーを降りる時にはひどく急いでいる場合でない限り、レシートを印刷してもらうことをお忘れなく。その時は「レシートください("Receipt, please")」と言うだけで通じます。

印刷されたレシートには乗ったタクシーのID番号、乗車および降車の日時、メーター料金にその他加算された追加料金が明記されているので、金額がおかしいと思ったらレシートで確認できます。

また、ほとんどのレシートにはタクシー会社の名前、カスタマーサービス番号なども記載されています。しかし、上記写真のようにカスタマーサービス番号が記載されていない場合はTaxi Singaporeで確認できるので問題ありません。

万一車内に忘れ物をしてしまった!という時も、タクシーのIDや乗降車時間が分かるレシートが証拠としてあると、忘れ物を捜してもらうのにも役立ちます。

以上の点を気をつければ、タクシーを気持ちよく使うことができると思います。タクシーを上手に使ってシンガポールの滞在をお楽しみください。マリーナベイ・サンズで皆さまのお越しをお待ちしています。


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