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なんで日本ワインだけのお店を出したんですか、ってよく聞かれます

この質問は実に多く聞かれます。

もうあと何年もすれば日本ワインだけのワインバーなんて当たり前なになっているのかもしれないですけどね。

今の店を始める前からもずっと飲食業してきたわけですが、それまではイタリアンやフレンチといったお店でホールスタッフとして働いていました。

今考えると当時は日本ワインのことは見下していたのかもしれません。

まぁ、思い込みですよね。日本ワインなんて…みたいな

今でもそういった思い込みをしている人は少ないくはないと思います。

なのでずっと海外のワイン(特にフランス)を扱ってきたわけですが、たまには日本のワインを飲む機会もありました。

今となっては飲んだワインなどは覚えていないんですがやっぱり、ありがちな感じではありますが、
「あー日本ワインって結構おいしいんだな」と思った記憶があります。今から約10年前位のことだと思います。

それからもたまに日本ワインを飲む機会というのはあったのですが、ある日決定的な1本と出会います。

と、ここまで話すとその1本て何?
みたいな感じでとても興味を持っていただけるのですが、残念ながらその1本というのはかなりベタな感じなので、話すと多少がっかりされます。

そうですボーペイサージュです。

当時はボーペイサージュの事はよく知らなくて名前を知っているというくらいでした。

とあるイタリアンレストランに行った時に日本ワインが好きだって言う話になってお勧めされて注文したのですか、実にびっくりしました。

僕は好きなワインの味の1つに若さが少し抜けつつあって熟成感が出始めている状態、なんですが、まさにこのワインはその状態でした。

何よりも、日本ワインでもこのようにきれいに熟成するワインがあるということに驚きました。

日本ワインは熟成するタイプはなくすべて早飲みタイプだと思っていました。

今思うと「何言ってんの?」という感じですね。恥ずかしい笑

この日から俄然見方が変わりました。

当時はフレンチレストランに勤めていたので、フランスワインが主流でしたが趣味として日本ワインも飲むようになりました。

興味が出た後、次に起こす行動とは。

そう、ワイナリーに行くことです笑

気になったワインがあればそのワイナリーに行って色々と確かめることができます。それに何よりも日本語が通じます。これ大事。

その時はまだ、まさか自分が日本ワイン専門のバーを開くなんて思ってもいませんでしたね。

自分が独立してお店を持ちたいと思った時、やっぱり日本ワインだけの店というのも候補にあがりました。

ただ日本ワインが好きだからという理由だけでお店はできません。

他の理由は詳しくはまた機会があれば書きたいと思いますが、やっぱり日本ワインにしっかりと自分自身も向き合ってみたいと強く思ったことです。

自分の店という事は、全て自分の自由にできます。怒られもしません。でも全ての責任は自分にあります。

自分の人生の分岐点として、今1番力を入れてみたいものが日本ワインだったということ、今となってはあらためて思います。

まだお店を始めて2年目なので偉そうな事は何一つ言えないのですが、今一番実感している事は日本ワイン好きに悪い人はいないということです笑

いつかお会いしましょう。


日本ワイン専門ワインバー
高田馬場早稲田口より徒歩1分
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Wine Bar Sirocco
〒169-0075
東京都新宿区高田馬場2-19-8阿部大竹ビル2F
03-6265-9097
営業時間 18:00~0:00 定休日なし
チャージ・サービス料はありません
sirocco.wine@gmail.com
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【ワインバーシロッコについて】



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