SISU vaatii sisua-使い勝手の悪い履修登録システムの話
Sisuとはフィンランド語で忍耐強さとか我慢し耐え忍びつつも困難をやり抜く精神みたいな意味である。(かなり雑な翻訳だが大体そんな意味合い)
今回は本来の意味でのsisuでなく、我がユバスキュラ大学の新しい履修登録システム・SISUについてのお話である。
SISUは昨年度から漸次的に導入され(履修計画*をSISUで作り、履修登録自体はKorppiという別のシステムで行っていた)、今年度から本格的に履修登録システムとして運用開始された。
このSISUなのだが、「使い勝手が悪い」「直観的でない」「レイアウトが見にくい(別タブ表示が多い)」「ユーザーフレンドリーでない」などなど、非難囂々である。
ユバスキュラ大学学生組合が発行している雑誌・Jylkkäriが実施したアンケート調査によると、回答者全員のSISUの平均評価は5段階中1.67であったという。
確かに、SISUは以前まで使われていたKorppiに比べると、履修登録が完了するまでにクリックする箇所が多かったりして、ちょっと使いにくい。
だけど昨年度KorppiとSISUの両方を使っていた私(たち)からすれば、「履修計画システムと履修登録システムが一つになって格段に使いやすくなった」という印象である。
というわけで、どのシステムも導入当初はみんな混乱するし、今回のSISUの低評価ぶりもその一つなだけなんじゃないかなと思う。SISUに慣れるにはsisuが必要だ(SISU vaatii sisua)。
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ちなみに、Jylkkäriを読むのは今受講している大学のフィンランド語の授業の宿題の一つである。
Jylkkäriに限らず、フィンランドの学生YouTuberの動画を見るなど、今の授業はより実社会に即した(authenticな)フィンランド語に触れる機会が多い。
この人はユバスキュラ大学で心理学を専攻している学生のYouTube。たまにユバスキュラ大学の様子が映っていることも。
いろいろYouTubeを眺めていたら、こんなビデオが急上昇1位になっていた。
こういうYouTubeを時々眺めたり、フィン人の友人とフィンランド語で話しているうちに、文脈のわかることならだんだんフィン語が聞き取れるようになってきた。
ネイティブのフィン語はむちゃくちゃテンポが速い。私がB1レベルのフィン語の授業を取っているのを知ったフィン人の友人たちが、最近フィン語で私に話しかけてくるようになった。「これでもゆっくり話しているんだけどなあ…」と彼らに言われるけれど、その『ゆっくり』すら私(たち)には速い…。
とはいえ、聞き取れるようになってくると、フィン会話が面白い。
そういえばフィンランド語の課題で自分でもVlogを作ってみた。フィン人の友人が、私が書いたフィンランド語のVlogスクリプトを添削してくれてうれしかった。
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というわけで、今日の良かったこと3つ。
修論のリーディングでいい情報を見つけた/近所で面白いボランティア活動があることがわかった/朝8時から授業に出てそのあとはフィン語の課題のビデオを作って、修論のリーディングもしてkorkeakoululiikunaにも行った、super productiveな(超生産的な、超頑張った)一日だった
写真は昨日紹介したAallon Lukusaliを2階から見た写真。
*履修計画(Personal Study Plan)...学位取得のために必要な単位を自分の興味関心と照らし合わせつつ、どのタイミングで履修するのか各学科のコーディネーターさんと相談しながら作る。一年目で履修しすぎて二年目に燃え尽き症候群にならないように、興味関心を深めたり見つけたりできるように、既定の年数で学位取得できるように等々を考慮しつつ作成する。
そんな、皆様からサポートをいただけるような文章は一つも書いておりませんでして…