【データで見るマリノスプレビュー】前回対戦からの成長を見せたいJ1第18節・大分戦

前節は、FC東京に2-4と悔しい敗戦を喫しました。
勝てば首位浮上の絶好のチャンスだっただけに、負けたダメージもより一層感じられた試合でした。
(FC東京戦のレビューはこちらです。)

さて、今回は、第18節・大分戦のプレビューになります。
例によってデータを用いながら、両チームの基本的な情報や、大分トリニータの基本戦術、そして対するマリノスが取るべき戦略を考えていけたらと思います。
また、前回対戦を踏まえながら、今節の模様を予想していきたいと思います。
今週は、シノヅカ選手や天野選手の移籍発表がありピッチ外が騒がしかった1週間でしたが、ここで連敗を喫するわけにはいかないので、我々サポーターも今一度試合の応援に集中していきたいところです。

全てのデータはSportsnavi、sofascore、Football LABより引用・作成。

1.両チーム基本情報

■順位表

横浜F・マリノス:3位
大分トリニータ:4位

前節・FC東京戦に引き続き、上位対決になります。
負ければ大分に順位が抜かれます。しっかり倒したい相手です。

■今シーズン成績(ホーム・アウェイ別)

マリノス
・ホームでは負けなし。
・ホームでは平均2得点。
・ホームでは平均1失点以下。

大分トリニータ
・アウェイではわずかに1敗。
・アウェイの方が平均得点が多い。
・アウェイの方が平均失点が多い。

■チーム状況

マリノス
・ホームでは4連勝中。
・得点は多く取れている。
・アウェイでは大量失点も。

大分トリニータ
・前節、6試合ぶりの勝利。
・川崎、F東京と上位勢に敗戦。
・直近は得点力が回復。

■予想スタメン

マリノス
・天野がベルギー2部ロケレンへ期限付き移籍。
・天野のポジションには大津が先発する模様。
・右SBには連戦の和田に代わり広瀬が先発か。
・パク、畠中、大津、遠藤は天皇杯と連戦。
大分トリニータ
・コパアメリカにも参戦した右CB岩田が負傷。
・そのポジションには島川が天皇杯に続き出場。
・浦和戦は契約関係で欠場したオナイウが復帰。
・2試合連続ゴール中の小林はベンチに控える。

■過去の対戦成績

通算対戦成績は、マリノスの10勝、大分の5勝であり、マリノスに軍配が上がります。
また、マリノスのホームでの対戦でも、マリノスが上です。
しかし、今季の大分トリニータは上位争いに食いこんでおり、通算対戦成績は全くあてにならないでしょう。

今年は大分と6年ぶりに対戦しています。
前回対戦は、大分のホームで0-2と、結果・内容ともに完敗を喫しました。
今回は、その借りを返すべく奮闘を期待しましょう。

2.データで見る大分の基本戦略

■攻撃の特徴

上図は、各攻撃指数を数値化したものです。
大分は、「自陣ポゼッション」と「右サイド攻撃」の指数が高いのがわかります。

■自陣ポゼッション

自陣ポゼッションからの攻撃指数はリーグトップであり、前線のスペースを空けるために自陣でのポゼッションを頻繁に行います。

上図は大分のプレーエリア(赤い部分でのプレーが多い)ですが、明らかに自陣でのプレーが多いことがわかります。

前節の浦和戦でも、上図のように、相手を自陣に引き込んでから自陣でのパス回しでプレスを回避し、カウンターからゴールへ迫る場面が何度も見られました。
マリノスも、前回対戦時にはプレスをかわされて数多くのチャンスを作られました。

自陣ポゼッション時には、DFの鈴木や岩田、GKの高木がビルドアップに加わります。
前々節の神戸戦ではGK高木のパスミスから失点を喫していますが、前節の浦和戦でも変わらずビルドアップに関わっていました。

上の図は、大分の自陣ポゼッションの典型的な形です。
ボランチの1枚が左CBの位置に降りて4バック化することが多いです。

今節、大分の攻撃時はこのようなマッチアップになることが予想されます。
大津のところでどこまで前からプレスをはめていくかは未知数です。
GKの高木からシャドーの小塚やオナイウを直接浮き球で狙い、藤本にすらす形もあり、ここは遅れてチャレンジしないよう注意したいです。

■右サイド攻撃

大分は、右サイド攻撃に強みがあり、右サイド攻撃時のロングパス使用率がリーグ1位となっています。
大分は、岩田・松本を中心に高木からのロングパスや藤本へのロングパスを効果的に使い、右サイドから決定機を多く作り出しています。
そのため、岩田が欠場する見込みの今節は、右サイド攻撃の脅威がやや減ると予想されます。

右サイド攻撃時の高速走行
・21km/h以上の走行平均人数:リーグ1位
・21km/h以上の走行1人あたりの平均距離: リーグ2位
・24km/h以上の走行平均人数:リーグ1位
・24km/h以上の走行1人あたりの平均距離:リーグ3位

また、大分は「右サイド攻撃時の高速走行」に関する指標がリーグトップクラスです。
簡単に言いますと、右サイド攻撃の際に、多くの選手が長い距離を高速で走っているということです。

CBの選手が長い距離を駆け上がってくるシーンも目立ちます。マリノスは、大分のこの動きに注意が必要です。

さらに、元マリノス所属の松本怜が30km/h以上のスピードで長い距離を駆け抜けていることもわかります。
対峙するティーラトンはスピードや守備対応に難があるので、周囲も含めた対応が重要になりそうです。

大分トリニータ攻撃の特徴まとめ
・自陣ポゼッションと右サイド攻撃
・自陣ポゼッションでは4バック化
・GK高木もボールに積極的に関与
・右サイド攻撃ではロングパスが多い
・長い距離を高速で走ってくる

■守備の特徴

上図を見ると、大分は守備時の横幅の広さがリーグトップであることがわかります。
これは、同じく横幅が広いチームに広島、浦和、札幌がランクインしていることからわかるように、3バック(5バック)を用いるチームは横に5人が並ぶ形になるので、その分だけ横幅が広くなります。

ただ、3バックを採用するチームの中でもダントツに横幅が広い理由は、大分の守り方の特徴にあると思われます。

基本的に、5バックは常に5レーンを埋める配置をとります。
これは、ミドルゾーンでプレスをかけてくる時や、自陣に撤退して守備をする時にも共通して見られる現象です。
5バックは、自分の担当レーンに入ってきた選手を担当することになるので、基本縦方向のスライドがメインになります。
守備時の横幅が広いのはこれらの理由だと考えられます。

3.前回対戦とマリノスの有効策

前回対戦は、第4節です。
マリノスは当時、まだ開幕から負けなしでしたが、0-2と敗れ初黒星を献上しています。

■前回対戦基本スタッツ

ボール支配率は高かったものの、走行距離・スプリントともに劣り、大分の右サイドからの素早い攻撃で失点を重ねました。

■前回対戦詳細スタッツ

前回対戦詳細スタッツまとめ
・クロス本数は今季2番目に多い。
クロス成功率は今季最低
・決定機は0回。
被決定機は今季2番目に多い
・相手のミスに救われ大量失点回避。

前回対戦は、内容面でも完敗でした。
今季、クロスからの得点が4分の1を占めるマリノスにあっては、今季最低のクロス成功率を記録した大分戦では決定機が生まれないのも納得です。

(クロス成功率と得点の関係性については、この記事内の「3.今季平均スタッツ比較に見るFC東京戦」で詳しく触れています。)

また、被決定機は今季で2番目に多かったですが、相手のミスにも救われ2失点で済みました。

■マリノスの有効策

①マルコスが両サイドに幅広く自由に動き回る
②広瀬・ティーラトンのポジショニング
③エジガルが中央にとどまる

マリノスは、この①②③が重要になると考えられます。
相手の左右ボランチにいかに複数の選択肢を提示し、プレー選択を強いるかが鍵になります。

例えばCBが寄せて前に出てくるようであれば、CBが空けたスペースに仲川が侵入し、サイドから決定機というマリノスの定番の形も作れるでしょう。
ただ、大分は両サイドのWBの松本と高山がともに足が速く、簡単には振り切れないのが厄介です。
単純なスピードで勝負するなら仲川のいる右サイドの方が分が良いはずです。
湘南戦の1点目は、相手の左CBがエジガルを意識して絞りすぎたために仲川がフリーで抜け出して生まれたゴールでした。
少し形は違っても、あのように左右CBの背後のスペースをつくシーンが多く作り出せれば、勝利は見えてくるでしょう。

4.次回予告

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
試合当日になってしまいましたが、この記事で大分トリニータの特徴を少しでも掴んでいただけたら幸いです。

次回は、【データで見るマリノスレビュー】J1第18節・大分トリニータ戦(仮)をアップしようと思います!
今季初のニッパツでのリーグ戦ですが、歓喜のレビューとなることを願うばかりです。
それでは精一杯応援しましょう!

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りょー

hit-univ.4年|スポーツマーケティング|データから試合を見る|GK経験10年|サポーター歴15年|堅守マリノス|#飯倉大樹 #パクイルギュ
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