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ファイナルファンタジー4の感想

 ファイファン派って本当にいるんですか?ドンスト(Dragon Quest)とかメミセイ(Megami-Tensei)くらい見たことないんですけど。
 
 さて。既プレイのFFは1、3、5、6、Xですね。なんでSFC世代なのに4をやってないのかというと……何ででしょうね。巡り合わせなのでマジで分かりません。
 じゃあなんで急にやる気になったのかというと、今年夏のRiJではじめてプレイしてるところを見て、音楽めちゃめちゃいい!ストーリー思てたんとちゃう!でショックを受けたので。これは動画でゲーム体験を消費しちゃうのもったいないなと思って、慌ててSFCを引っ張り出してきました。

 いやだって自分の中では、闇の力を使いこなすセシルが気のいいドワーフ技師のシド、陽気なニンジャ・プリンスのエッジとともに飛空艇で世直しの旅を続ける最中、セシルの恋人ローザに横恋慕して嫉妬から暗黒面に堕ちた親友のカインを救うために聖騎士となる話だと思ってたのにぜんぜん違うじゃん!なんかやたら重っも……って感じじゃん!

違っ、そんなつもりじゃ……

 知識としては、金属を装備してると動けなくなるダンジョンがあること、アサルトドアーの攻撃力が異常なこと、「ガリで」、セシルが試練の山でパラディンになるときは自分を殴っちゃいけないこと、ベイガンの正体はへびておとこ、パワーをメテオに集めること、ゼロムスのビッグバーンがマジでヤバいこと。間違ってはいないだろうけど、偏ってそうだね。


ファブールまで

 最初の感想は「フィールドのマップチップが5と一緒じゃん!」
でした。一方で漢字が使われてないメッセージ欄や回復の壷を使用した際のエフェクトなど、「5の前のFF」というよりは「3のあとのFF」というFCからの連続性をより強く感じてしまう。
 また、画面切替時にモザイク+拡大縮小処理を使っちゃうのはいかにもSFC初期作品って感じで気負い方が微笑ましい。5以降は普通の暗転になっちゃうものね。

頼りになるカインと一人称が「ぼく」のセシル         原作ではここでセ       

 実際にプレイしてみると、キャラが小さいせいか足の遅さは意外にも気にならない。閉口しちゃうのは戦闘の方で、とにかくテンポが悪い。戦闘開始してから最初のコマンド入力まで1~2秒ほど、ふいうちされると10秒以上かかる。ATBゲージが無いから行動順の把握がしづらいし、コマンドを選択した後にも固まる時間があるし、最序盤こそ戦士2人でバンバン殴って進められるものの、カインが抜けてから仲間になるのは召喚士(後衛)・賢者(後衛)・吟遊詩人(後衛)・狩人(後衛)で、単純に殴らせてれば仕事するってキャラがぜんぜんいない。ザコ戦でもセシルは殴って他は防御みたいなシチュエーションが頻発するせいで殲滅に時間が掛かるし、極端すぎるバランスが問題を大きくする。
 集団で出てくるゾンビは暗黒剣に耐性を持っているせいでセシルが殴ってもほぼダメージが入らないからファイアで一掃したいのだけど、このゲーム複数掛けだと途端にダメージが落ちる。そして弱点じゃない属性の魔法を掛けてもほとんど効果を発揮しないのが苦しい。サンダー弱点の水辺の敵にブリザドを全体掛けしたら一桁ダメージだったり、そもそも弱点を突いたとして、暗黒剣で殴ると200近いダメージが出るオクトマンモスに、サンダーは
60くらいしか通らない。まあこれはステやレベルの問題かも。

   天野喜孝の再現度が凄い         5だと弱そうな見た目だったのによぉ! 

 ただそれでも、敵の攻撃力は低いからテンポ悪いながらも詰まることはないかなと思ってたのもファブールへ向かう山まで。さっきまで一桁、せいぜい20くらいのダメージしか与えてこなかったザコ敵がなんか70くらい平気で飛ばしてくるんですけど!?ガトリンガとかペイニーボムとかお前らだよ!

 ただ、戦闘の辛さの責任を敵に求めるのは間違ってることもあって、このゲームの場合は敵が強いっていうより明確に味方のスキルが弱い。セシルは「あんこく」の反動ダメージがそこそこ痛いし、リディアはチョコボで単体火力こそ出るものの属性攻撃は弱点を突いたとて弱すぎて戦力にならない。離脱しちゃったけどテラは「おもいだす」が使い物にならないし、ギルバートはお前「くすり」でポーション消費するうえにこの程度の回復力……「うたう」もランダム効果で頼れない。ローザは「いのりはてんにとどかなかった」でハァ?って言っちゃったし、ヤンは「ためる」「けり」の待ち時間が長すぎるし、「がまん」は自分にプロテス(あるいはシェル)だと思うけど、この先これが輝くタイミングが想像できない。
 そもそも与ダメでかすぎ問題はゲーム開始からセシル以外は装備品の更新が一切ないのも原因だと思うんだけど、ひょっとしてどこか街を飛ばしてる?ゲーム開始して3時間、PCの入れ替えまで挟んでるのに魔道士の装備がずっと「かわのふく」は無いよね……。

 お話はあらゆる悪事をゴルベーザのせいにしようとするPTにやや引きしつつファブール防衛戦へ。考えてみるとダムシアン爆撃の時点では「セシルの後釜に座った謎の男」だったのに、復帰したローザが「王様がおかしくなったのは全部ゴルベーザのせい」って吹聴して回ってるように見える。少なくともゴルベーザが来る前のミシディア襲撃とボムのゆびわ事件までまとめてゴルベーザのせいにするのは無理筋じゃねーかな。

知らん……何それ、怖……


パラディンまで

 ファブール城に着いたらバロンが攻めてくるイベント開始。バロン兵+モンスターの連戦に赤い翼の航空支援や内応まであって城内に追い詰められていく演出はハラハラした。そして風のクリスタルまで撤退したところに出てきたのは……

当時は驚きの展開だったんじゃないですか

 「おれはしょうきにもどった!」って有名なセリフからてっきり洗脳されてるのかと思ったけど、雰囲気的には流言でセシルを信じられなくなってるとかそういう感じっぽいね。ゴルベーザ御大までご登場で一気に盛り上がってきた。
 それにしてもアンナが死んでめそめそしてるギルパートを鼓舞したりローザを拐われて意気消沈する一行を勇気づけたり、リディアいい子だねえ。この子も母親と故郷を失ってるってのに。
 というわけで海路からバロンに潜入するぞ!の前に、レベリングを挟みます。いや流石にゴブリンとドモボーイ以外の敵が出たら逃げるしかないんじゃこの先困るので。幸いデスブリンガーを貰ってセシルの火力不足は解消されたし、近くにチョコボの森があってMP回復できるということで、しばらく粘ってセシルLv14→Lv20。
 んで、レベル上げの最中に感じたんですが、ケアルをかける度に対象選びなおしになったりウインドウの開閉がモッサリしてたり、細かいところでストレスが溜まる。F5はめちゃめちゃ快適になったんだなあと。
 満を持してバロンへ!の最中、まあ予想はしてたけど海難事故で流れ着いたのはミシディア。カエルにされたり豚にされたりしながら長老っぽい人の家を訪ねたらなんか真美亜美っぽいのが着いてきた(性格は全然似てない)。

どっちがパでどっちがポ?

 ここで「一方その頃」みたいなナレーションから場面転換、四天王がセシル抹殺のために動く展開がコテコテというか、ここだけノリがおかしいんですけど?

四天王の一人目で地属性って時点で……

 仲間になったボロムとパロムはレベルもMPも低くてあまり役に立たない。「つよがり」はボス戦で使えそうだけど「うそなき」は何の意味があるんですかねマジで。そして強敵相手に期待して使った「ふたりがけ」はバグか?ってくらい全然動かなくて、発動を待ってる間にセシルが4回殴って戦闘終了。別の敵相手にセシルは防御しつつ発動待ってたら、5ターン後にようやくプチフレアでダメージ600ちょい。二人ともMP消費してるしその間まったく動けないし、まあ無かったことにしましょう。
 さて、パラディンになるために試練の山を登っていたら……テラ!テラじゃないか!って再会は嬉しいけどまた魔導士?……いやこのゲーム、PTのバランス悪いって。前衛と後衛が2人ずついたのってせいぜいヤン加入~ファブール城までのごく短期間だけでは? 愚痴りながらも到着した山頂でスカルミリョーネ戦。なんかものすごい勢いでサンダーを連発してくる相手に苦しみながらもギリギリ勝利したら直後にバックアタックで再戦。精根尽き果てていたので1乙。2戦目は開始早々にボムのかけらでお供を一掃して、どうもサンダーは反撃で使ってくる分もありそうなのでセシルだけがチクチク殴って勝利。2戦目も殴りが単純に痛く、エーテルやポーションを注ぎ込む泥沼の消耗戦の末に何とか勝利。
 パラディンの試練そのものは解法を知ってたけど、もし自分の勘違いでスカルミリョーネ戦からやり直しになったら勝てるか不安だったのでドキドキしながら見守ってました。

でんせつのつるぎとかいうクソダサ名前どうにかしてよ

 んで、山からの帰り道、リリス1体のバックアタックから周りが次々マヒさせられてあわや全滅だったのでもう一回レベリング挟みます。というかセシルしか殴れるキャラがいないうえ一撃で倒せることは少なく、黒魔導士はMP消費が激しいのに弱点を突かないとろくにダメージが出ない、白魔導士はやることがないから戦闘が長引いてテンポが悪い……ってこれ初日の感想にも書いた気がする。 でもデスブリンガーの即死効果一発で倒してたズー相手に戦闘BGMが3ループするまで殴りつづけなきゃ勝てないのには辟易。最低でもセシルと同じくらいの火力が出せる前衛がもう一人ほしい。

バロン城解放まで

 テント買い込んで試練の山まで戻ってきたけど近くにチョコボの森あるじゃん!
 で、レベル上げをはじめたもののこれがなかなか順調にいかない。炎に弱いアンデッドと炎吸収の霊魂が一緒に出てくること(これは山頂近くまで行くと出現テーブルが変わるから途中で改善)、アンデッドはファイラを単体掛けすれば一撃だけど術師は6発かそこらしか撃てないし、ファイアは弱すぎる。ロッド系をアイテムとして使うと下級魔法の効果があることに気づいたものの多分ダメージの基本値が魔法よりだいぶ低い→使えない。
 厄介な攻撃をしてくる敵はいないから単に時間効率の問題でしかないんだけど、戦闘一回で3分かかるのは……で、別のところで狩るべきか?と逡巡してたら、あるとき突然パロムの与ダメージが跳ね上がった。80くらいしか与えられなかった全体ファイラがいきなり200オーバーで敵の大半を焼却。
 おそらくダメージ計算においてレベルかステータスの影響が大きいのだろうね。これはもうテラ超えたか?と思ってテラのステと比べてみると、この爺さん初期値の90からMP増えてない……つまり消費MP99のメテオはいつまでも撃てないわけで、その割に本人はこのメテオでゴルベーザを倒す!って息巻いててこれは……命を懸けてゴルベーザにメテオを唱えて絶命展開……

 パラディンセシルのレベルが20まで上がったところで狩りを切り上げてバロンへ。

いくらなんでも無理がある展開

 海に投げ出されてバロンに流れ着いたものの記憶喪失になっててバロンの親衛隊を従えていた(そうはならんやろ)ヤンを正気に戻し、下水道から城内へ進入。ちなみに道中は全逃げでした。このゲーム黒魔法の燃費が良くないので道中狩りはせず、ボスを倒してから改めてレベリングするというパターンが板だと思いますね。

 ベイガンはセシルが殴って200ダメくらいのところパロムのバイオで1600とか与えて楽勝。続いて出てきたのは四天王の2人目で……うわあー!伝説の「やつは四天王の中でも最弱」発言だ!パロディネタ以外で見たのいつぶりだ?

久しぶりというか、32年前はこれがスタンダードだったのか……?

 しかもこのカイナッツォ、特に工夫せずパロムのサンダラとテラのサンダガであっさり消し飛ぶほど弱い。レベル上げの成果もあったのか攻撃・補助・回復が安定してるし、跳ねっ返りのパロムとそれを諌めつつ大人顔負けの仕切りを見せるポロムが直情径行に陥りがちな大人たちの中でいい清涼剤になってる。FF4プレイしてて初めて愛着を持てる、バランスの取れたパーティって感じで満足ですね。オラッ!待ってろよ次の四天王――

石化した2人にエスナが効かない演出は次作のガラフに引き継がれる

 ゲームやってて久しぶりに背筋が凍ったというか現実を直視できなくて頭がぐわんぐわん揺さぶられたというか……「お兄様ができたみたいでとってもうれしかったですわ!」って台詞でもう駄目。残されたメンバーも言ってたけど若い子が犠牲になる展開ホントに辛いですね……。

 ん、ちょっと待って。今のパーティって髭メガネのじいさんと髭メガネのオッサンと髭のオッサンとセシル?。だからバランスが極端すぎるんだって!

カインとローザ加入まで

 とりあえず飛空艇が手に入ったのでやることといえば、そう、世界周りですね。
復興したミストの村では変化のロッドを入手。これがなかなか便利で、ポーキーを全体に掛けられる。豚になっても攻撃力は落ちないみたいだけど特技が封印できるからソードラット系には便利ですね。
 ドワーフの子孫が住んでるというアガルトや小人・獣人・カエルたちが共存しているミスリルの情報によれば、どうも地底や月が絡んでくる予感。地底はともかく別の天体が出てくるのはかなりスケールが大きい世界観ですね。考えてみたら飛空艇って内燃機関で飛んでる設定らしいし、FFのファンタジー観って独特ですね。ドラクエは割としっかり中世だけどこっちは近代に入ってそう。

飛空艇があるんだから科学は発展してそう            むっ!       

 エブラーナはバロンに滅ぼされた国だろうか。城内を探索して宝箱を回収していたらオーガっぽい敵×3に為す術もなく全滅。セーブまで巻き戻されたので宿で回復してから再チャレンジしてまた敗北。行動範囲が広がった途端に待ち構えてる宝箱の番人ってポイントはキラーマジンガ思い出しますね(時系列が逆だけど)。まあこれは後回し。
 女性が支配するトロイアでギルバートと再会するもPTには復帰せず。……まさかアレで永久離脱だったりする?あんまりじゃない?
 どうもゴルベーザに渡るまでもなく土のクリスタルはダークエルフに盗まれたらしく、取り返してきたら貸してもいいよとのこと。で、ダークエルフが潜む洞窟は飛空艇で降りられない離れ小島にあるから黒チョコボを使っていくんだけど、ひそひ草とか黒チョコボとか、5初出だと思ってた要素が一気に出てきて驚いた。特にひそひ草は、幽玄な雰囲気を漂わせる亡国の王子が息も絶え絶えに手渡してくるのがこんなダジャレみたいなアイテムでいいんですか!

 磁力の洞窟は例によって全逃げ。道中狩りする気もなかったけど、テラ以外が全員マヒしてるんだからそりゃあね。ダークエルフ戦はイベント戦闘だと思わずラ系魔法3連発のダメージに度肝を抜かれたけど、ギルバートが命を賭した演奏でボスの集中を乱してくれたおかげでまともな勝負に。ここのギルバートはカッコよくて、いい役貰えたなあと感心。
 ここのダークエルフ→ダークドラゴン戦で思ったんですけど、FF4ってローテ行動のボス多くない?しかもドラクエみたいなAorBの選択式じゃなくてワンパターンだから初見で看破できるような。ダークブレスが飛んできてピンチに見えても絶対に回復が間に合うから、そこは優しいなって感じの戦闘でした。

雰囲気はすごく好きなダンジョンです      覚悟決まっててカッコいいシーン  

 金属も装備できるようになったし1戦だけ戦ってから帰るかと思ったところでフェイスバット×6+ドラキュレディのふいうちに遭遇。こうなると1分以上何もできず殴られ続けるんですよね、この辺のテンポの悪さは本当に閉口。
 さて、吸血によるスリップダメージで地味にピンチだったので蹴りや殴りで削って、まとめて吹き飛ばすべくサンダガを使用。まあファイガでもブリザガでもいいけどサンダー系ならワンチャン弱点の可能性もあるかなって。そしてテラの詠唱が終了!全体に600近くの数値!色は緑!……なんで吸収なんですか!コウモリと吸血鬼が!もういい!逃げ!

 で、決戦が近いのを感じたのでレベリング。今度はセシルLv25まで。
 ここまで上げるとカインに導かれたメカっぽい塔の敵はあまり苦戦しませんね。強そう!って相手でもどうにかなります。どうでもいいんですが4~6だと、モンスターのデザインは4が断然好きですね。グラフィックにハッタリが効いててすごく強そう。
 んで、余り消耗もしないのでちょいちょい狩りながら進んでたらなんかルーンの杖を拾いました。えっ、ドロップってコモンの消耗品だけだと思ってたのに、見るからにレアアイテムでいいんですか?狩りと攻略を分けてたのも、レアドロップなんて存在しないって前提だったんですけど……。

 順調に塔を登ってメーガス三姉妹戦。なんというか美人姉妹じゃないの、「外して」きたなあって感じです。真ん中のにリレイズを使われながらも前から順番に殴って勝利。デルタアタックって名前だけで「石化か!?」って思ったら実際にはリフレク反射を用いたしょぼい攻撃で拍子抜けでした。

     ザコもデカい!強そう!        フジリュー版封神演義で見たような姉妹   

 で、宿敵ゴルベーザを前にしてイベント戦闘なんですが、あの……これ4→5とプレイした人たちはガラフ vs エクスデスをどんな気分で見てたんです?5をプレイし直したら感動よりも全く同じ展開すぎて戸惑いの方が大きくなりそう。

ここまでくるとガラフの方はセルフパロディにさえ見えてくる

 正気に戻ったカインの好感度カンスト(プレイヤー側の)イベントを見て、帰り道でエッチなお姉さんを特に苦戦することなく倒したら、次は地底世界で闇のクリスタル探し、その後はやはり月まで行くみたいですね。もう中盤は過ぎてるんだろうか。

 想いを確かめ合う2人に対してこの敗北宣言    「ためる」「がまん」ってそういう……  

 

ルビカンテ戦まで

 地底へ行く方法は予想ついてるんですよね。アガルトの広場に地底へと繋がる井戸があったので。直行してマグマの石を投げ込むと、果たして噴火が起きて島の中央に大穴が。で、地底世界に降りるやドンパチに巻き込まれて不時着。
 目の前にあったドワーフの城で不気味なカルコブリーナを退けるとここでゴルベーザ御大登場。「久しぶりだな」とか言ってたけど、シナリオ的にもゲーム時間的にも「また来たの?」くらいじゃない?とはいえ呼び出した黒竜の即死攻撃でPTが壊滅。まあイベント戦闘だから心配はしてないけどどんな助けが入るのか……うおおここでリディアきた!しかも育ってんじゃん!俺はロリコンじゃないからどっちでも嬉しいよ!

唐突なホラー展開は世界観が心配になる     攻撃回数って概念は次回作で消えたね 

 結局ゴルベーザは倒しきれず闇のクリスタルは4つのうち3つまでも奪われてしまう。収穫といえばゴルベーザの目的がクリスタルを集めて月への路を拓き強大な力を得ることだって分かったこと。これ個人的には結構重要で目的が分からないからゴルベーザを敵視も出来ないしすんごいフワフワした存在だったんですよねこれまでは。
 ただ、この月に行って力を手にするってのも何かしらの目的を叶えるための手段でしかない印象。出自も明かされてないから、まだ語られるべき過去があると思うし、これを単に「どこの誰ってことはないけど単に力を求めた人間」にしちゃったらボスとして格が低すぎる。
 エクスデスは邪悪な念が樹に宿って生まれた数千年を生きる暗黒魔導士じゃないですか。ケフカは実験で狂った強化人間じゃないですか。悪事を働く説得力がありますよ。これが無いと「暗闇の雲って何……?なんで波動砲撃ってくるの……?」となってしまう。
 予想としては彼はもともとセシルの父で、月の偉い人だったけど政敵に月を追われ試練の山に封じられていたところ、悪の心が分離してゴルベーザになり月への復讐を目論んでいるとかそんなストーリー。

閑話休題。ドワーフの城では、ゴルベーザが最後のクリスタルを手に入れるべく封印の洞窟へ向かってる間に本拠地へ潜入しよう作戦がスタート。城内をうろついて装備を新調してたら隠し通路の先に開発室が!えっ、こういうのってクリア後のおまけじゃないの!?本編途中もいいとこなんですけど。

  キョン!キョンじゃないか!       PCゲームのomake.txtみたいな内輪ノリ

 で、バブイルの塔なんですが、道中適当に戦いながら一旦城へ戻って攻略するつもりだったんですよね、それがここへきて普通に歩き狩りできるくらい戦力が整ってきた。ダンジョンの長さが未知数だからリディアのMPを使わずに進んでいても、ヤン・セシル・カインで十分に戦える。特にヤンは素早いうえに爪で弱点を突ける敵が多いのかやたら活躍してくれた。

 で、塔の最上階にいたルゲイエ・バルナバは正直反応に困りましたね。個人的にFF4ってシリアスなお話って印象を抱いてるのに、いきなり敵のボスにギャグみたいなムーブされると……。しかもその展開の後、何事も無かったかのようにヤンが多くの命を守るために犠牲となって死亡。5分と経たないうちに飛空艇の改造を終えたシドが駆けつけてくれてそのまま死亡のスピード展開。いや、ありがたみと言うと語弊があるけど、在庫処分的な作為を感じるのでちょっと見せ方が悪いなって思いますね。

戦力的にも勘弁してほしかった        カインの前では自重しろよ……  

 地上へ帰還した後シドの弟子から「飛空艇にフックを付けましたからこれでホバー船を引き揚げてエブラーナの洞窟にも行けますよ!」って言われたけど待て待て何の話?エブラーナって宝箱の中の魔物にやられた城だけど、そこに洞窟があるとか次はそこに行ってみようみたいな振りあった?

 強引な誘導に釈然としないものを感じながらもホバー船をエブラーナまで持ってくると洞窟自体は浅瀬の先にすぐ見つかった。中に住んでいる人たちは亡国の民にして忍術の使い手:エブラーナ人とのこと。どんな世界観だよという言葉を飲み込んで情報収集を続けると、若様がゴルベーザ四天王最強のルビカンテを一人で追って行ってしまったとか。洞窟の先で見つけたエッジは何というか……戦闘グラは白髪で太い黒マユ毛のオッサンなのにステ画面だと紫頭巾で表情を隠したクールな若者、ただし喋ると未熟さが目立つチャラチャラした兄ちゃんということで、イメージはどれかに統一しろや!感がある。

   説明セリフにも程がある         青髭に見えて、志村けんの変なおじさんかと

 潜入したバブイルの塔ではやたら苦戦することが増えたのでさっさと逃げつつ頂上へ。ルビカンテ戦の前に悪趣味なエブラーナ王・王妃戦があったけど、これルゲイ工の仕業だとしても怒りをぶつける相手は既に倒してしまってるしルゲイエ本人も憎むべき悪というよりギャグ調で倒してしまったしで、イベントの順番おかしくない?というのは気になった。
 卑劣漢ルゲイエをここで成敗するか、エブラーナ王たちを人体改造したのはルビカンテということにしないと(ルビカンテがそんなことするかはともかく)、プレイヤーの怒りはが行き場を失いかねないと思うのだけど。

悲惨なんだが怒りをぶつける相手はいない       なんと気持ちのいい男だろう   

 ルビカンテ戦はこおりのやりを装備したカインが無双して楽勝でしたが、どうもLv不足を感じるので「封印の洞窟」とかいういかにも何かしら決戦がありそうなダンジョンへ乗り込む前にレベリングしておきましょう。で、Lv33→Lv38へ。このレベル上げの最中……正確にはパラディンになった頃からずっと気になってはいたんだけど、バックアタック多すぎない?
 単純に頻度も25%~50%くらいあるんじゃないの?って思わせるし、偏りやすいのか連続でバックアタック食らうケースも非常に目立つ。で、25回エンカウントして調べてみたら、バックアタック7回ふいうち10回先制攻撃6回普通の戦闘2回は、多少偏りがあったとしてもイカれた数字だと思うんですよ。
 敵に先手を取られると1分近く何もできないこともしばしばだし、味方が先制攻撃できても3人目が動いたあたりで敵の攻撃に割りこまれるから旨味が無いんですよね、この辺のバランスはどうにかしてほしかった。こうなるとATBバーは発明だったね、少なくともズルされてる感じは無いもの。

 他に気になったことが2つ。
 個人的にはFF4は葛藤しつつ悪事に協力していた暗黒騎士セシルが聖騎士に生まれ変わって、多くの仲間の犠牲を乗り越え世界に平和を取り戻す贖罪の旅ってイメージなんだけど、その割にルゲイエやエッジのキャラクターや、生きていたシドと飛空艇を改造するときのギャグ演出などバブイルの塔以降はやたらコメディ展開が悪目立ちしている気が。この辺のノリにセシルやローザが一切絡まないから主人公が取り残されてる感があるんですよね。
 もうひとつ。これはすっげえ嫌な予感なんだけど、ひょっとしてエッジとリディアくっついたりしない?許されないよ。

月面着陸まで

 封印の洞窟はザコ敵弱いんで次にレベル上げするならここかなと思ってたら、とうとう出ましたよ噂のアサルトドアー!味方が一撃死するやべえ攻撃力ってのがどんなもんか見せてもらおうか!
 ……一撃死ではあるけどさあ。
 まあターゲッティング→ディメンジョン9で1人ずつしかやられないからフェニ尾使ってゾンビアタックしました。問題はとにかく数が多いこと。一回で経験値6000はかなり旨いんだけどひたすら面倒。フェニ尾って他の作品だと1000ギルの印象があるんだけど、4だと100ギルぽっちなのはここで大量投入することを見越して……? 
 帰り道のデモンズウォールはこれ手前まで来たら問答無用でGAMEOVERな気がしたのでバーサク掛けてぶん殴った。4は乱れ打ちみたいな物理攻撃系のお手軽ダメージ特殊行動がないからバーサクがすごく光る。

HPがそこまで高くないのが救い         バーサク+ヘイスト脳筋作戦   

 ただ、テレポで脱出しようと思ったら効かねえでやんの。なんか4は意味もなくテレポ禁止ダンジョン多くない?って不満に思いながら帰ってたら、まあ意味ない訳ではなかったかな、っていうかカインはさあ……。

二度も裏切るとは思わなくて驚きより先に呆れが来た……。

 ミシディアに戻って魔導船の封印を解いて月へ。なんか月はどこ行っていいか分からないし着陸できるところは少ないし敵は強いしエンカ率やけに高いしで困りました。一旦地底へ戻ってレベリングしてくるか……?

   パッと見が三葉虫           なるほど、インビンシブルの系譜なのね


幻獣神の洞窟(で全滅する)まで

 というわけでレベル上げのために戻ってきました地底世界。とりあえずLv42→45あたりを目指して封印の洞窟に籠ってたんだけど、はっきり言ってテンポが悪い。敵は弱いもののエンカウント→殲滅が1分で終わることはないし、得られる経験値は1回で700~2000くらいで次のレベルまで5万とかあるもんだから、レベルが1回上がるまで40分以上かかる。こんなの続けてたら酔ってきちゃうよ。

 で、考えたのが幻獣の洞窟で出てくる召喚士に延々と雷竜を呼ばせる作戦。仲間を呼ぶモンスターを残して呼ばれた敵を狩り続けるのはグレーターデーモン養殖から連綿と繋がる稼ぎの王道だからね。召喚士の攻撃事態が結構痛いのでミニマムをかける、雷竜を倒した勢いで召喚士まで殴り倒してしまう事故が続いたのでブリンクを張っておく、ローザとリディアはやることがないから稼ぎ中は寝ていてもらう……失敗と修正を繰り返しつつレベリングしてLv48に。これだけあれば文句ないでしょ。

これが一番早いと思います(と思っていた)

 レベルを上げて戻ってきた月で入れそうなところは地下通路と幻獣神の洞窟。洞窟で神様に話を聞いてから通路を通ってどこかに行く流れかその逆か。迷ったけど洞窟の方は見た目が普通のダンジョンっぽいから後回しにしました。どうやらそれが当たりだったらしく、通路を2度抜けた先で月の民フースーヤによって物語の全貌が明かされる。

 いわく、月の民は大昔に他の天体から地球に逃れてきたものの当時の地球は発展の途上にあったため、対等な移住交渉ができるようになるまで月で眠りについていると。しかし月の民に力づくで地球を焼き払って自分のものにしようと画策するゼムスという者が現れたため、フースーヤはクリスタルの力を以ってそれを封じた。
 一方で地球の発展を助けるためフースーヤの弟クルーヤが地球に降り、飛空艇や魔導船の技術を伝えた。セシルはクルーヤと地球人の子である。
 ゼムスは封印されながらも思念でゴルベーザを操り、クリスタルを集めてバブイルの塔を起動させた。そして月にあるバブイルの巨人を地球に降ろして地球を滅ぼす気だと。

 かなり話が大きくなってきたけど、ここでラスボス候補が判明。カインが抜けた穴にフースーヤが収まったもののラストまでこの髭爺さんのままとは思えないから、これはひょっとしてカインは再加入せずに支配から解き放たれたゴルベーザが仲間入りの可能性あるな?

 で、幻獣神の洞窟がまったく話に出てこなかったので念のために潜ってみると途中でベヒーモス戦。なんかフツーのエンカウントっぽいのにボス戦BGMが流れて驚いたけど、実際は物理一辺倒、しかも反撃メインだからブリンクかけつつセシル一人で殴ってたらどうにかなった。魔法防御が高いのか黒魔法は全く通らないのには参ったけども。
 最奥では幻獣の神たるバハムートがお出迎え。で、仲間になってくれるのかと思いきや力を見せろと。いいぜレベリングの成果みせたらあ。

あっあっあっ(全滅)

 いやーATBの醍醐味を感じる戦闘でしたね、勝てるかこんなもん! 

クリアまで

 魔導船で月を離れ地球に戻ってくるとそのままバブイルの巨人が動き出すイベントに突入。てっきり「巨人」ってジブリ作品に出てくるような歯車や蒸気ピストンでギギギ……と稼働するようなタイプを想像してたんですが、実際に出てきたのはメタリックな長躯で堂々と闊歩する青色のロボット。
 FFというかファンタジー作品に似つかわしくないなあと思いながらも、まあクルーズチェイサーブラスティーとか発売してた会社だしなあという謎の納得感もあったり。

 ただ、その後の展開はなんというか、困惑しましたね。ドワーフ戦車隊が足止めに駆け付けたのはいや待てお前らどこを通ってここへ来たんだ?って感じだし、自爆して命を落としたはずのヤンが何の説明もなく助かってるし、援護に来てくれたシドが駆るバロン飛空艇団には懐かしの顔が。ギルバートは回復してるし石化していたパロムとポロムはミシディアの長老が治してるし(これはまあ、セシルたちを助けるために石化していただけだから危機を逃れた後で治療できるのは理に適ってるとはいえ)で、中盤に仲間が犠牲になって道を繋いでくれた展開がマジで茶番じゃん、と感じてしまった。これじゃ、明るい作風の5の方がよっぽど人死に出てるじゃないですか。

 初見の感想は「巨大なガイバーじゃん」    再登場は嬉しいんだが……なんというか……

 さてバブイルの巨人内部ですが、出てくる敵がほぼ電気弱点ということもあっていかづちの爪装備のエッジが最高に輝きますね。で、驚いたのがこのダンジョンの経験値効率。無限に鉄騎兵を呼び出すサーチャーだけでなく、出てくる敵を普通に狩ってるだけでポンポンとレベルが上がる。幻獣の洞窟でハズレ敵から逃げつつ苦労して召喚士+雷竜作戦で2~3時間かけたレベリングはなんだったんだって圧倒的な効率でLv48→58。
 ただ唯一、機械竜って敵はやばかったですね。通常行動が全体への炎攻撃でバックアタックからこっちが動く前に2回、3回と食らうともう壊滅。攻撃すればカウンターで殴り返してくるしHPも高くてコイツだけはどうにもならなかった。

 思うさま稼いで先へ進み、復活したゴルベーザ四天王を蹴散らし(本当に弱かった)単体9999ダメージを連発してくる制御システムを辛くも倒してゴルベーザと対面。フースーヤのおかげでゼムスの洗脳が解けると、ええセシルの兄貴なの?いやセシルのことを知ってるみたいな伏線も無くはなかったけど……

   きれいなゴルベーザ              逆だったかもしれねエ     

 そのままゼムスの野郎ぶっ殺してやるで月へ向かったゴルベーザとフースーヤを見送り、崩れそうになっている巨人からの脱出を手引きしたのは……よお来たのォ竜騎士のォ!

ここのエッジめちゃめちゃ辛辣だけど、個人的にはカインよりお前の方が好きになれないよ 

 で、ゴルベーザたちを追って魔導船で月へ。BGMがカッコよかったんでバブイルの巨人がラスダンかとも思ったんですが、今度こそ最終決戦ぽいですね。ところでゴルベーザたちは魔導船無しでどうやって月へ……?
  さて、一度地上に戻って最後の買い物を済ませてから改めて全逃げでラスダンへの入口を探すことに――なったんですが、月の民の館2階にクリスタルで封じられてた旅の扉っぽいものがあったじゃない。どう考えてもあそこがラスダンの入口だわ。

 ワープした先はやはりというかラスダンですね。だってBGMがここへきて赤い翼のテーマなんですよ!OP曲が最最終局面で流れる、オタクが大好きな奴じゃんこれ!
 道中は暗黒魔導士とか月の女神はともかく、レッドドラゴンとかベヒーモスなんかは相手にしてられないので引き続き全逃げ。宝箱もどうせエリクサーとかだろうし全スルーするつもりだったんだけど、道すがら開けていったらクリスタル装備とかドラゴン装備とか、どうも各キャラの最強武器防具がこのダンジョンだけで揃うようになってるっぽいから、面倒に思いつつも虱潰ししました。

曲構成が5の次元の狭間に似てるなとか      こんなやつまともに相手してられるか!

 ラスボスはゴルベーザたちによって成敗されたゼムス怨念?憎しみだけが蘇った存在たるゼロムス。
 聞いていたとおりビッグバーンが強い、というより魔法に対してカウンターでフレアしてくるほかは数ターンに一度ビッグバーンを撃つ以外の行動をしてこない単調なラスボスでしたね(1回だけブラックホールって行動してきたが特に被害無し)。セシルは殴り、カインはバーサク、エッジは投げる、ローザは全体ケアルガ、リディアは全員のHPに余裕がある時だけフレアで楽勝でした。クリアレベルは59くらい。ローザがビッグバーンに耐えられるだけのレベルさえあれば倒せそうです。

オイオイオイ当初の目的忘れてるわコイツ      個人的にかなり熱かった展開    

 EDは各キャラのその後にスポットを当てつつゴルベーザとセシル兄弟の絆の物語として締めてたけど、これは完全にストーリーテリング失敗してます。ここに着地するなら序盤から「セシルには生き別れの兄弟がいる」って伏線を張って置く必要がある。試練の山で聞いた父の声が「ゴルベーザを止めろ」ってまるで知り合いみたいな言い方してるなとは感じたけど、この段階だとアンタが父親って本当?って感じだったし、伏線というには薄っすらすぎたね。

そんなカインさんに送ります。Coccoで『強く儚い者たち』

 それにしても、最終的に自分の弱さと向き合ったカインはなんだかんだ気持ちのいい奴でしたよ。一方でエッジはゼロムスを倒したあと一人で舞い上がってたりリディアとフラグ建てようとしてたり絶対に許されない。

最終的にリディアは幻獣界に残りそうでよかったよかった

残された問題点

 中盤、バブイルの塔を巡って地下から突入→修理した飛空艇で撤退し地上に脱出→地上の洞窟から再突入→敵の飛空艇を奪って撤退、の一連の流れがややこしく、しばらくプレイ期間を開けると忘れそうだなって思った。
 最終的に乗り物が飛空艇×2、魔導船、ホバー船でそれぞれ異なる特性を持ってるという大所帯もシナリオの展開でカバーできなかったのかとか。

 一部の特技や魔法の存在意義が無い。一回も成功したことがないから効果が分からない「いのり」、冗談みたいな微回復の「せいしんは」、意味不明な「なきまね」や準備にリターンが釣り合ってない「ふたりがけ」「おもいだす」など。

 一部の状態異常が空気すぎる。石化・沈黙・小人・豚あたりはなったことさえない。それなのに治療アイテムは細分化されてただでさえ手狭なアイテムストレージを圧迫する。一応モルボルがワンパッケージで状態異常全部盛りにしてくるけど、あんなもんエスナで治すしなあ……。そのエスナ相当のアイテムもあるにはあるが桁違いに値が張るってのもどうにかならなかったんですかね。

 属性相性があまりに極端。弱点属性は2倍ダメージどころか5倍以上のダメージが出てるか、ダメージ計算式そのものが置き換わってる印象。属性アリの物理攻撃は氷属性の敵にアイスブランドで殴り掛かっても吸収されないだけまだマシで、フレアとバイオ以外の3属性魔法は弱点・半減・無効・吸収くらいの大雑把な調整に感じる。コウモリが雷吸収だったりカイナッツォ(2回目)が冷吸収だったり、名前や見た目から確実にこれが弱点!って言えない限りは怖くて属性魔法攻撃できないし、そもそも魔法防御高めの敵がやたら目立つし。

 攻撃や魔法に対するカウンター行動が多すぎる。おかげで戦闘テンボは悪いし、適当に殴らせるくらいなら防御させておくのが安定になってしまい、戦闘の楽しさが損なわれている。ただでさえ敵の方が素早く行動できるのに反撃分も合わせると1ターンに驚異の5回行動とかされちゃう。

でもいいゲームだったね

 文句も言ったけど、91年段階で考えると良ストーリーと言っていいでしょうね。稼ぎ必須だったり使えない特技・魔法使いに辛いバランスも当時ならこんなもん。
 なにより、FCにおけるFFの文脈を引き継いでSFC流に練り直し、より洗練されたFF5にしっかりバトンタッチしたという意味でプレイしてよかったゲームでした。
 クリア後に攻略ページ見て気づいたんですが、召喚魔法ほとんど使ってなかったね。序盤の火力不足をチョコボで補ってたくらいで、イフリート・ラムゥ・タイタンは唱えてないしバハムートは使えなかったし、シルフとオーディンは存在さえ知らなかった。
 各媒体で続編とか出てるらしいんだけど、そのうちSwitchに来たりしませんかね。

EDの雑な即位ラッシュはちょっとどうかと思った

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