今日は待ちに待った登山の日。

とは言っても、日程を決めたのはつい３日前くらいだけど。
毎週行きたいところだけど、金銭的にも体力的も厳しく
1.5週に１回、つまり月３回ペースで登ろうよと設定している。
今月はすでに２回登っているから、いい調子。

今日は高尾山から陣馬山へ抜けるルートで歩いた。
月曜だというのにたくさんの登山者、観光客で賑わっている。
みんなきっと山が好きなんだな。

山を登っている時は、登ることに集中している。
逆に下りるときは、危ない道を通る時以外、結構考え事をしている。
脚本の内容だったり、悩み事だったり、明日の予定だったり。

私は今、山に登ることが好きだから、
（朝早いし、キツイし、足痛いし、装備にお金かかるけど）
自分の意思で、楽しみながら、本気で登っている。

そう思いながら、ふと

「じゃあ、他のことはどうだろう」

と思った。

仕事にしても、日々の暮らしにしても、目標にしても

「まだ本気出してないだけ」

って感じで時が過ぎていってしまってないかと。

本気で歩きながら、本気じゃないことに気付いてしまった。
もちろん毎日の仕事や生活をおざなりにしているわけじゃない。

だけど、
やりたいなと思ったことを、好きかもって思ったことを

「ま、無理か。」

って流して本気にしなかったことはたくさんある。
そしてその大抵の理由が、「お金」である。
たしかにお金がないと出来ないことはある。
だけど、私は明日の食事もままならない程貧乏ではないし
貯金だってあると言えばある。

海外が好きなのに、旅行しない。
今なら「海外の山登りたい」とさえ思うのに。
カフェのテラス席でパソコン叩きたいんだ本当は。
ほどほどの英語で、ビールとおつまみを注文したいんだ私は。

いろんな人に会って、色んな話を聞いて、作品を作りたい。
自分の感性や経験だけでは成り立たないことが多い。
もっと動けるはずなんだ、時間はあるだろう。

恋人だってほしい。ていうか恋がしたい。
なのに、多分、本気出してない。
出してダメだった時、受け入れるのが怖いから、出さない。
それはもう、放棄と一緒だ。恋を放棄している。
悪だ。本気出せよ、私。

登山に本気になれる自分がいるなら、
やりたいことや好きなことを突き詰める自分でもいれる。
今日は約19キロ、6時間歩いた。長い時間だ。
本当にいろんなことに思考が巡り巡って、最終的に

「本気出そう」

と思ったのだ。
これは悪くない。

本気になる、のと、絶対諦めない、も違う。

本気になってもお腹いっぱいになったり
他のことに本気になりたかったりすると思う。

だから、永遠じゃなくていい。
そう思えば、もっとフットワーク軽く本気になれそう。

そう。
私はまだ本気出してないだけ。