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ドイツ娘に抱きかかえられて(コペンハーゲン)1972年9月カメラ:マミヤセコール500DTL+コダクローム

 ヨーロッパはユースホステルがよく整備されていて料金も千円ぐらい。
食事もまあいい。
もっと安いところもある。
食事付きで千円ぐらい出せば、かなり良いところに泊まれた。
ドミトリーの二段ベッドに寝ることもあれば、雑魚寝五人のところもあった。
コペンハーゲンのユースホステルに泊まった。
ここは大きくてすごくきれいだった。
ドイツの女子高の修学旅行生が泊まっていた。
コニーという女の子と友達になった。
とにかく陽気。
まあドイツ人は総じておとなしいはずなんだが。
気が合ったのか、すぐ友達になった。
チボリという遊園地へ夕食に行こうと、バスに乗って出かけた。
アラビア風の建物とか電飾のいろんな建物を見ながら、食事をした。
デンマークのメニュー。
肉、野菜、パンまあ基本的なヨーロッパ風のメニュー。
コニーがお酒を飲もうと言う。
強くないし、ためらっていたら
「チェリー酒が美味しい」
「じゃあ」
とチェリー酒を一本注文した。

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        (青いジャケットを着ているのがコニー)


弱くて飲み終わった頃には、頭がクラクラ。
美味しかったので、ジュース感覚でゴクゴク飲んでしまったが。
ドイツ娘は生まれたときから水がわりにビールを飲んでいた。
けろり。
もう、ぐでんぐでんに酔っぱらって、目が回り気分は悪く顔は真っ青、もう大変。
もうどうしようもなくコニーの肩に抱えられ。
コニーの身体の方が僕より大きい。
高校三年生で1メーター70近くあって、でかくて太くてがっちりしていた。バスに乗せてもらい、やっとユースに戻って、ぱたんきゅー。
白人の遺伝子には悪酔いというDNAが含まれていないとか。
大昔中央アジアに一人の悪酔いをする遺伝子をもったモンゴロイドが突然変異で生まれた。
その血が何千年もかけこの日本列島に流れ着いたとか。
僕のように酒が弱いのはこの遺伝子を受け継いでいるのだろう。
白人は皆酒に強くゲロをしている人を見たことがない。
この説は本当かも。
その翌日はコペンハーゲン駅で仲良く写真を撮った。

「ひとりぼっちの地球街道」出版社:悠飛社

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