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年齢差36歳!LAで仕掛ける和菓子D2CスタートアップMISAKY.TOKYOの共同創業のカタチが新たな働き方を提示する

HEART CATCH西村真里子がロサンゼルスのD2Cスタートアップ『MISAKY.TOKYO』の急成長の背景を聞き出すYouTubeシリーズ第4弾は共同創業者2人三木アリッサ&遠藤昭彦( Aki )を突撃インタビュー!このnoteではYouTubeで伝えられている内容をテキストで、また、西村の見解も含めてご紹介しています。

TikTokなどのソーシャルメディアや、ファーマーズマーケットを使いD2C(お客様へダイレクト販売)で和菓子を月間300個程販売し続けるMISAKY.TOKYO。日本人三木アリッサが単身ロサンゼルスに乗り込み挑戦し、急成長を遂げているのでとても興味を持ちZoomでインタビューを続けているのだが、第4弾目は共同創業者の遠藤昭彦(a.k.a. Aki)氏に登場してもらった。三木アリッサの勢いと、米国でのビジネス経験豊富なAki氏の年齢差36歳コンビネーションがこのスタートアップがロサンゼルスで挑戦し続けビジネスを成長させている鍵と考えているからだ。

当YouTube/noteを通して一貫して伝えたいメッセージは、インタビュー最後にAki氏が述べている、以下の言葉だ。

「自分の経験が全て正しい訳ではない。」
「挑戦したいならば、頭で考える前にまずは行動をすべきである。

アメリカでキャリアを積み、側から見ればキャリア成功者としてみることもできるAki氏が2019年にMISAKY.TOKYOとしてもユニークなキャリアを歩みはじめた動機を掘り下げていく。共同創業者の片割れである三木アリッサの創業の想いやそれまでのキャリアは以前のnote[ 新しいルイ・ヴィトンを作る!ロサンゼルスのD2CスタートアップMISAKY.TOKYOドタバタ体験記 vol.1 ] でも紹介したので、今回はAkiさんにフォーカスしたい。

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Akiさんこと遠藤昭彦さんは早稲田大学卒業後、アメリカに渡りヒッピー文化豊かなサンフランシスコで自由な空気を味わいながら過ごしていたのだが、ビザが必要と考えMBA取得後、なんと世界4大会計事務所のアーサー・ヤング会計事務所(現EY。EYの歴史からも辿ることができる)の日本人初スタッフとして働くことになる。その後、ハードロックカフェやカプリチョーザ、ウルフギャング・ステーキ・ハウスなど日本国内外のレストランをグローバルに手掛けるWDI Groupのロサンゼルス支部立ち上げに寄与し、事業の発展、M&Aなどの経験を積む。米国を中心とした日本と米国、日本事業の海外展開を仕事の中心に据えて活躍されてきた方なのである。

和菓子スタートアップを起こそうとする三木アリッサがAkiさんと共同創業した理由も納得がいく・・・・・のだが、実はこの2人の共同創業は狙ったものではないのだ。実はきっかけは「シェアハウス」だったのだ。

2019年、単身米国に乗り込みスタートアップとして鼻息荒く活動予定だった三木アリッサは、9歳まで米国で過ごしていた経験と、スタートアップや事業立ち上げキャリアを元にガンガン攻めていく予定だった、、、のだが、実際のところはうまくいかない。会社登記をするにも書類の提出などに四苦八苦するような日々を過ごしていた。元々アパートメントを借りて過ごしていたのだが、もう少し良い条件の居住地はないかと探していたところAkiさんがシェアハウスを好条件で出しているのを見て、住民になりたいとオファーすることになる。もちろんAkiさんがWDIで飲食産業のビジネススキームを知らずに、である。最初はシェアハウスしてくれているオーナーとしてコミュニケーションを取っていたのだが、上述のように米国での起業のハードルの高さが身に染みてきて「これは立ち行かない」と焦ったときに、シェアハウスのオーナーであるAkiさんにビジネスの相談をすることとなった。

同じ屋根の下で過ごしながら、1ヶ月目にして、実はAkiさんが飲食業の会計から新規事業立ち上げ、M&Aなど豊富なことを知るのである。Akiさんとしてもアリッサの無謀ながらも単身アメリカに乗り込むその行動力には関心を示していたので、ここから2人は共同創業というスタイルでMISAKY.TOKYOを立ち上げることになるである。

話を聞いてて面白いなぁと思うのは、2人はそれぞれがビジネスとして鼻息あらくタッグを組んだのではなく、あくまでもシェアハウスのオーナーと住人という関係だったところからスタートしているということ。そして和菓子スタートアップを行いたいと思う三木アリッサに対して、飲食業のトップを走るAkiさんが偶然出会っているということ。

いろんな解釈があるとは思うが、私の見解はこうだ:

計算高く生きるよりも、まずは行動をする。
その行動が発する磁力のもとに、
足りてないパズルのピースが寄せ合つまっていく。

人間には五感にプラスして「磁覚」という方向感覚もあるという。三木アリッサは「磁覚」を無意識に利用しながらAkiさんに辿り着き、MISAKY.TOKYOを立ち上げ、本格創業から一年足らずで月間300個程をダイレクト販売(D2C)で売り上げているのではないか。また、Akiさん自身も「磁覚」を利用してアリッサにたどり着いているとも言える。

アメリカの飲食ビジネスの基礎をAkiさんが固め、その上で三木アリッサが和菓子を作り、新しい働き方も作り自由にビジネスを想像する。このデコボココンビの存在を知ると、さらにMISAKY.TOKYOのビジネスを応援する時に楽しくなる。

この秋には新たな商品も展開予定らしい。年齢差36歳の2人の生み出す世界をまだまだ楽しみに応援していきたい。

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