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私の心の中のマッチョ

生きるのって、大変だ。やることいっぱいあるし、ほしいものはなかなか手に入らないし、家族は口うるさいし、好きな人は振り向いてくれない。それでもがんばってなんとか日々を生き延びている。そんなにがんばっているのだから、誰しも「なんか疲れた、ちょっと甘えたい」みたいな気持ちになることがあるのではないかと思う。

私はある。

そんな時、弱った私は、twitterに弱音を吐いてしまったり、メッセンジャーで友達に愚痴ってしまったりする。ちょっと逃げ出してフラフラしたり、甘いものを食べたりして、少し元気を取り戻そうとするのだ。

でも、そんな時に現れるのが「私の心の中のマッチョ」だ。

マッチョ氏は、私のTLを見て「何を甘えたことを!」と、甘えたつぶやきやメッセージを消してしまったり、逃避モードにある私の首を掴んで、いや仕事するのだ、と現実に引き戻したりする。

マッチョ氏は、過去に「一人で苦しいトレーニングを経て、成長した」という成功体験を持っている。苦しい時に負荷をかけるからこそ筋肉は成長するのだ。苦しい時はチャンスだ!人に支えてもらって負荷を下げたら筋肉はつかない。筋肉を甘やかすな!負荷を与えて与えて、その先の栄光を掴め!

だから、甘えや逃げは成長を遅らせるだけだ、と言わんばかりに私たちを叱責するのだ。

でも、マッチョ氏は正しいんだろうか。確かに成長はしたい。でも弱音を吐きたい時に弱音を吐くなと言い、甘えたい時に甘えるなと言い、逃げたい時に逃げるなと言うマッチョ氏の教えに従っていたら、確かにマッチョにはなるかもしれないけどそれって何のためにやってるんだっけ。

マッスル北村を知っているだろうか。彼は、知る人ぞ知るボディビルダーだ。彼は、脂肪を落として美しい体を作るために、極限まで精神を強く持った結果、餓死した。

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ボディビルの世界選手権に参加するべく、脂肪を極限まで落とすために20kgの急な減量を行った結果、異常な低血糖状態となり、急性心不全を引き起こし死亡した。39歳没。
亡くなる数日前にも北村は倒れて救急車で運ばれており、この時は処置が間に合い、一命を取り留めていた。北村の身を心配した実妹が「めまいがしたら飴を舐めて。飴一個でいいから」と懇願するも「僕は、そんなわずかなカロリーすら摂取したくないんだ」と断る徹底ぶりであったという。(wikipedia

これだけの強さは、美しいとすら思う。だが、あなたは強くあるために、自分の身体の声を無視する生き方を、したいと思うだろうか。

シュワちゃんは言っている。

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ワークアウトが楽しくないなら、止めればいい。楽しくないものを無理に続けても、偉大なボディビルダーになんかなれっこないんだから。
偉大なボディビルダーになるためには、ワークアウトを含む全てのボディビル生活を愛せなきゃダメだ。
トレーニングへの”熱い情熱”を決して失わないことが成功への最大の条件だ。

今あなたが仕事を楽しめなくなっているのだとしたら、甘えたくなっているのだとしたら、それをマッスル北村のように精神力でカバーしようとするなら、その先にあるのは餓死かもしれない。

偉大なボディビルダーは、ボディビル生活を長く続けられる人だ。長く続けるためには、楽しむことと情熱が必要なのだ。

あなたの心の中のマッチョは、マッスル北村か、シュワちゃんか。

仕事を楽しもう、そして情熱を持とう。楽しめないなら、休む勇気を持とう。

ちなみにシュワちゃんはこうも言っている。

恋愛は精神とやる気を削ぐんだ。
人生で大事なことは? 筋トレだ!

そうなんか。


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櫻本 真理 | cotree

スタートアップ x カウンセリング/コーチング。 京都大(教育)→ゴールドマン・サックス(株式アナリスト) →cotree代表取締役。Soarの理事も。Twitterもぜひ@marisakura

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コメント1件

「せっかくあれを乗り越えたんだから今回のこれくらい・・・」みたいな「降りるに降りられない」マインドになってくるとかなり危ないんですよね。引き返す勇気といいますか。「今まで積み上げてきた私のキャラ」を捨てたくないのにも似てる。
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