不注意な人への、開き直りのすすめ

amazonでかわいい小鳥のキーホルダーを見つけてつい購入ボタンを押してしまったのだけど、翌日届いたキーホルダーを早速家の鍵につけようとしたら、鍵の輪っかの部分が壊れてしまっていて、つけることができなかった。知っていたはずなのに、すっかり忘れていた。

キーホルダーの他の使い道も思い当たらず、そのままそっと引き出しにしまった。

私の引き出しの中には、そういうものがたくさんある。

「めっちゃいい!」→「買う」→「サイズが違う」

みたいなものたちだ。

悪いことばかりではない。使い道のないキーホルダーを「どうにか使うことはできないか」と考えていたら新たな使い道が見つかることもあるし、誰かにあげて喜ばれることもある。

少なくとも「キーホルダーを上から下から眺めて、触って、構造を確認して、新しい学びを得る」とか「次からはキーホルダーを買うときには鍵が壊れてないか考えることができる」みたいなことはある。

だから、間違えてキーホルダーを買ったことがない人よりも、私は賢くなっているのだ。

そんなとき一番だめなのが

あぁ、また失敗しちゃった、本当に私はだめだ。もう自信がない。

となることだ。キーホルダーごときでそこまで落ち込む人はいないかもしれないけど、こういう失敗が重なると、自分で何かを決める自信を失ってしまう。でも、その姿勢こそが失敗だと言いたい。

拡散・多動・不注意傾向のある人は、そうやってたくさん失敗する機会がある。これは新しい学びを得たり、新たな視点を得る最高のタイミングなのだ。だから、自分の不注意を嘆くのではなく、不注意から学ぶ姿勢こそが何より重要だ。

産まれながらに拡散傾向を携えた私たちはどうせ失敗するのだから(「新奇性探求」因子は遺伝子の影響が大きい)、「失敗しないように」と小さくなるよりも、そこから全力で学ぶ前向きな貪欲さを身につけたほうがよいではないか。

毎回「こんな失敗したんですけど!でもこの失敗ってこんな構造になってて、こんな気づきがあって!」っていうことを繰り返していたら、そのうちどこかで新事業くらい生まれてきちゃうかもしれない。それは、失敗しないように慎重に歩んできた人にはできないことだ。

世の中には、それで成功している起業家だってたくさんいる。

ただ、800円のキーホルダーならまだかわいいのだけど、事業開発とか大きな話となると、失敗したときにまわりにかなりの迷惑をかけてしまうこともある。そんなときに開き直るのは社会的リスクなので、「失敗すると人に迷惑をかけちゃうかもしれないこと」については、一人で決めずに、まわりの信頼できる人に買う前にちゃんと相談しようね、というルールもあわせて作っておこう。

・失敗したら、開き直って学ぶ
・自分で責任とれないことは事前に相談する

この2点をルール化するだけで、拡散・多動・不注意傾向は弱点から武器に変わるかもしれないよ、というのを、拡散系起業家を代表して表明しておく。

800円のキーホルダーは、私が失敗について考えるきっかけをくれて、 noteまで書かせてくれで、大変にコスパのいい買い物だった。これからもどんどん拡散して失敗していきたい。


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櫻本 真理 | cotree

スタートアップ x メンタルヘルス/ウェルネス。 京都大→ゴールドマン・サックス(株式アナリスト) →cotree代表取締役。Twitterもぜひ https://twitter.com/marisakura
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