自分の居場所を見つけるのに必要な、ふたつのこと

「居場所」ってなんだろう?

最近、コミュニティという概念が広がっていくとともによく聞くようになった。だれにでもわかるようで、つかみどころがない概念だ。

安全感を感じられる場所?受け止めてもらえる場所?

いろんな定義があるものの、心理学の人たちが整理したところによると、居場所の定義には、ふたつの重要な側面がある。

ひとつは「役に立っていると感じられる場所」。

もうひとつは「ありのままでいられる場所」。

誰かの役に立っていると感じられること

居場所の要素のひとつめは、「自分が役に立っていると感じられる場所」だ。自分がこの場所に必要とされていて、自分がこの場を構成していると感じられると、「ここにいていいんだ」という安心感が生まれる。

例えばサクちゃんは、「自分の居場所の作り方」でこんな風に言っていた。

つまり、できることを出すのが先で、出すとそこに自分と誰かの居場所ができる。居場所ができると、人が集まって、そこでお金(経済)がうまれるのだと思う。

自分ができることを差し出す=Giveすることによって生まれるのは、誰かに価値を提供することができた、という体験だ。多くの場合、誰かに対するGiveは、また次のGiveにつながっていく。そうして人のつながりが居場所になっていく。

たとえばうつになってしまうような人は、「生きる意味がわからない」「自分なんていなくてもいい」といった表現を使うことがある。そのときに欠けているのが、生きることの意味、自分自身の肯定につながる体験だ。

どんなに自分の中を探すよりも、誰かからの「ありがとう」の中に、生きる意味や自分の価値が見つかることのほうがずっと多い。まずは Giveすることの重要性がここにある。 Giveすることが、自分の役割を作り出し、そこを居場所に変えてくれることもある。

ありのまま=ダメな人でいられる場所

「居場所」のもうひとつの要素は「ありのままでいられる場所」だ。

成果を出しているときだけ自分を受け止めてくれるような「条件付き」の場所はたくさんある。そうではなくて、どんなに社会的にダメであっても、そんな自分を受け止めてくれるのが「居場所」だ。

起業家の家入さんは「自分で自分の居場所を作る」でこう言っていた。

自分で自分の居場所を作っていくみたいなものをただずっと繰り返してるだけで、何度もいろんな会社を作ってきました。
ぼくにとっての居場所って、お帰りって言ってもらえる場所だと思っていて。…やっぱうまくいかなかったと言って戻ってきたとき…お帰りって言ってあげられると思うんですよね。そういうコミュニティーを作っていきたいし、そういう場所があると、人ってチャレンジとかできるんじゃないかなと思う。

「おかえりと言ってもらえる場所」。自分がどんなにダメでも、受け止めてくれる場所があるから、安心して戦場に出ることができる。

そういえば、居場所としてのwebサービスや場をつくり続けている家入さんのことは、みんなが「ダメな人」としてダメなままで受け止めていることも有名だ。居場所を「ダメでも受け止めてもらえる場所」と定義するのであれば、この人は世界中を居場所にしてしまっている。

さらに家入さんの「ダメさ」によって、周りの人には「この人を支えなければ」という空気が生まれている。周りの人に「役割」を生み出すことによって、その人たちにとっての「居場所」もつくりだしている。すごい。

居場所とは、相手のダメさをダメななままでいいよと受け止め、自分のダメさをダメなままさらけ出すことができる関係性だ。

ありのままの人間なんてダメに決まっている。自分らしくダメであることが、誰かにとっての役割を生む。そう思うと、自信を持ってダメでいられそうではないか。

「癒し」としての居場所

居場所は「癒し」だと思う。

癒しとは何か?

例えば「マッサージ」は癒し。「いい香り」は癒し。「かわいい子供や子猫」は癒し。「温泉」は癒し。共通するものは何だろう。

癒しとは、重ねていた鎧を脱いで、力を抜くことができる瞬間だ。ここでは力まなくてもいいと、ホッとできる瞬間、相手、空間。

居場所とはまさに「癒し」だ。そこで人はHPを回復することができる。居場所がなければ、HPを回復することができないまま、戦場に出続けなければいけない。それでは、いつかHPが尽きてゲームを続けられなくなってしまう。


自分にとっての「居場所」を見つけるためには

①Giveすること=誰かの役に立つこと

②ダメさをさらけ出すこと=ありのままでいること

このふたつができる場所を探すといい。

私も以前、どちらかと言わなくてもがんばりすぎる人間で、がちがちに鎧を纏っていた。最近は少しずつ脱げるようになってきたけど、まだがんばりすぎてしまうこともある。だから「ダメな自分」を受け止めてくれる人たちの存在がありがたくて仕方ないし、その人たちにとっての居場所でもありたい。

戦場で戦って、鎧を纏いすぎて重たくなって、あぁ、もうだめだ、と鎧を脱ぎたくなる瞬間が、多くの人に訪れるかもしれない。そのときに、鎧を脱いだありのままのその人を受け止めてくれる「居場所」がたくさんある社会だったらいいなぁ、と思う。

そんな感じで、いくつかのサービスをつくっています。


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

サポート、とても励みになります。ありがとうございます!

私もスキです!takk(ありがとう)!
181

何度も読み返したい素敵な文章の数々vol.10

5つのマガジンに含まれています
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。