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問題発生

澱。オリ。
そう、今までもずっと悩まされてきた存在。
今まで澱の心配ができるものを製造販売することはほとんどなかった。
授業でワークショップで行うときは、直接生徒さんに説明できる。
でも今回ギフトショーをきっかけに、製造販売に注力するとなると・・・
澱の問題が避けて通れない。

案の定、この前「できたー!やったー!」と投稿した日にはきれいだったボトルの中身も、今日見ると、、、下に澱が・・・(泣)
やっぱり。そしてローズやジャスミンなどを高濃度に使っているものほど出てる。

天然香料には澱の原因となるものがたくさん。人工香料とは大きく異なるところ。

これも理屈はよくわかっている。
天然香料には澱の原因となる物質がたくさん含まれているんだよね~。
でもそんなことは消費者の知ったこっちゃない。
なにやら沈んでいる物質があったり、もやもや浮いているものがあれば気持ちが悪いと思って当然でしょう。
「これが天然香料を使うということなんです」という言い分が正直なところなんだけど、この言葉に甘えたくない自分もいる。
できるだけ努力して取り除けるなら取り除きたい。
もちろん濾過して取り除くのだけど、自然界はそう思うようにコントロールできず、ましてや私自身が「この香水たちは生きている」と思っているのだから、当然数日後、数か月後には再結晶化することは当然あり得るでしょう。

界面活性剤の添加や澱下げ剤(そのような添加物があります。)を使用するのも一つの方法なんですが、、、、そうするとオフの日や心も体も素っ裸の時に使ってほしい香り、心と体を整える香り、とはいいにくい。
だから使用したくない。使用しないつもりでいる。

商品のリーフレットでそのあたりもわかりやすく触れること、こちらで購入するときは私やスタッフが説明できるけれど、他の小売店に並べられるときは、そのことを説明できるようにショップスタッフの販売時マニュアルみたいなものも作らなければいけないだろうな。

リーフレットをきちんと読む人ばかりじゃない、販売スタッフのお話を全部覚えているわけではないだろうから、クレームや相談なども寄せられることが想定される。
そんな時にどう説明してご理解いただくか。。。そんな対応のことも今から準備しておかなければいけないな。

でもさ、「めっちゃ面倒な商品やなぁ」といえばそれまでなんだけど、見方を変えたらそんなことが「有機的・オーガニック」なんじゃないかとも思う。出た、得意の超プラス思考 笑

製造者と販売店のやりとり、販売員とお客様のやりとり、お客様と製造者のやりとり、いろいろやり取りがあるということは、それだけ人が接触する機会があるということ(声だけ、メールとかも含めて)
何にもやり取りが起こらない一方通行の購買・消費もいいけど、説明、質問のやり取りがある購買・消費があってもいいんじゃないか。
シンプルでひっかかりもなく、無機的なものもある、複雑でめんどくて有機的なものもある、
いろんなスタイルがあって、選択できる楽しみがあっていいんじゃないかな。

私も人間だから、虫の居所がわるかったり、生理前とか不機嫌なときとかは「めんどくさい!問い合わせや説明がないように添加物使っちゃおうか!」なんて思う日もあると思うのだけど、それでもやっぱりこのめんどくささが自分の望んだこと、自分の望む世界の一面と気持ちを持ち直して継続し続けていく未来の自分が見える。

だから今日のタイトル、「問題発生」と書いたけど、この問題は想定内だし、むしろこの問題を楽しむくらいの自分になりなさいよ、という気持ちで今はいる。
だから正しいタイトルは「問題発生。故にラッキー!」ということかな。
でも明日から、できる限り澱を取り除き発生する確率が減る努力は続く・・・。

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