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強くて優しいマートル

今日はマートルのお話。
というのも昨日、私の住むところではこの冬初めての雪が積もったのですが、雪景色と同時に目に映ったものは雪をかぶったマートル。。
真っ白な景色にマートルのグリーンは映えます。
お庭のマートルは、私のハーバルライフでもものすごく役立ってくれるハーブなんです。
だからマートルについて少し紹介したいと思います。

イギリス人が大好き

梅に似た花が咲くことから銀梅花という和名。

これは私がまだ趣味でハーブを楽しんでいたころに、既にアロマセラピストとしてイギリスで活動していた先輩から聞いた言葉です。
彼女は旦那様がイギリス人で結婚と同時に渡英して、イギリスでアロマセラピストとして働いていたのですが(今は日本に戻ってきています)、たまに帰国するときにいろんなハーブや精油を持って帰ってきてくれました。
あるときのお土産にマートルの精油がありました。
AEAJのアロマセラピスト資格取得に向けて勉強していた私は、試験範囲には出てこない精油で、どんな香りだろうと興味津々でした。
蓋を開けて嗅ぐと、一瞬シャープな香りがするのだけど、その次の瞬間に待ったりした優しく甘い香りがする。青臭い葉の香りもする。
スッとした鋭い香り、甘いまったりした香り、青臭い香り、、、なんて面白い香りなんだろう、と大好きになりました。
「このハーブはお茶も人気でイギリス人は大好きだわ。お庭でもよくみかkせるよ」と教えてくれました。
そのあとイギリスの著名なアロマセラピスト「マギー・ティスランド」さんの本を読んだときにもマートルが紹介されていて、彼女は大好きだと書いてました。
なかなかお茶を飲む機会はなかったのですが、先輩から購入した精油は何度もリピート購入するほどのお気に入りでした。

2022年9月8日に96歳で崩御されたエリザベス二世女王陛下のご葬儀のとき、棺に飾られた植物たちの中央の頂点にあしらわれていたのがマートルでした。マートルはイギリス王室にとって、とても大切な植物だったそうです。
イギリス王室では挿し木をして受け継がれているマートルがあり、王室の花嫁のウェディングブーケにはこのマートルの小枝を入れることが習わしとなっているとか。
呼び名も「ロイヤルマートル」、イギリス王室にとって特別な植物なんですね。
先輩の「イギリス人は大好きだわ」の意味もわかりました。

私はずっと大阪でマンション暮らしだったため、8年前に滋賀に移住して念願のお庭のある暮らしが始まったとき、まず植えたのがマートルでした。
30センチほどの苗木だったマートルは、今は私の背を越して2メートル以上になってます。

お茶で楽しむ

フレッシュでもドライでもお茶は楽しめます。チンキ剤も良く作ります。

長年精油は楽しんでいたのですが、ハーブティーを飲む機会はありませんでした。というのも、あんまり見かけないんですよね。
私は探せてないだけなのかもしれませんが、ハーブティーやシングルハーブでマートルを販売しているのを見かけません。
だからお庭のマートルの木が育ち、葉を収穫してお茶を飲んだ時、めちゃくちゃ感動しました!
味のベースになるような強い味はないのですが、お茶に芳香と風味を添えるのにはもってこい!
タンニンやフラボノイドが豊富で、消化促進や下痢の緩和など消化器系のケアにも使えます。1.8-シネオールも豊富に含有されているため、呼吸器ケアのハーブティーにもいいですね。
今私のブレンドハーブティーには欠かせないハーブになってます。お庭のマートルだけでは足りなくなったので、去年畑にも植えました。

浸出油で楽しむ


夜のお庭のマートル。我が家のホームケアに欠かせません。

マートルは浸出油にしてもめちゃくちゃいいです。殺菌作用、収れん作用が期待できるし、お肌全体の活性化も望めるため老化肌のケアから思春期のニキビケアなど、年齢問わず使えます。
精油があるときは精油を使えば手っ取り早いのですが、私はゆっくりと時間をかけて作るハーブの浸出油が好きなので、マートルの浸出油もセルフケアではよく使っています。
まだ商品化はしていないのですが、今後マートルのブースターオイルやバームなども作ってみたいな~と思ってます。
(・・・商品化したいハーブがありすぎるので、あえておさえてます。ワークショップでは、マートルの剪定をした時に行ったりしてるのだけどね)

飾って楽しむ。リースにも使える。


雪の中でも元気です。

マートルがいいなぁとつくづく感じるのは常緑樹だというところ。
昨日のような雪の中でも生き生きと葉をつけてるでしょ。
ホント強いんですよ~。そして冬にフレッシュハーブを使えるのって限られているのだけど、マートルは冬でもたっぷり使えます。
葉の大きさ、形もバランスが取れているし、枝は柔らかくしなるし、リースやスワッグに使いやすいし、テーブルやキッチンにちょっと緑がほしいな~というときにも、ちょっと切ってきて飾れます。
そして捨てずに最後はお茶にして使い切れます。

マートルの魅力を簡単に紹介してみました。
今年はアランビックで蒸留してみたいな~と思ってます。
蒸留ワークショップ、よかったらきてね!


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