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2024年 世界へアウトプット

2024年が始まりましたね。
本年もよろしくお願いします。
今年は2冊目の出版に向けて動き出す予定ですので、アウトプットに注力しようと思います。
今までもスクールをしていたのでアウトプットはしていたのですが、今年はスクールという形ではなく、そして海外に向けて・・・を目標にしたいと思います。


世界へアウトプット

なぜ世界にか。
なんとなく、直感的に‥という言葉しか浮かばないのだけど、そろそろ日本以外の人ともっと交流して繋がる時期だろうと感じているのです。
直感的にそう思うまでにはそれなりの年月を要しました。
有能で貪欲な方なら、もっと早くにそう思っていたと思います。
私はマイペース人間なので、50歳という区切りのときに「そろそろ世界かな」と思い始めたのです。おそ・・・笑

2005年カナダ・ケベックの蒸留所へ

2002年に独立して、こだわりの精油を使いたくて、世界中の蒸留所の情報をかき集めたころから、いつか国境関係なくハーブや香りをツールに世界の人々と交流したいと思っていました。
そして2005年、今精油を仕入れさせていただいているAliksir社と出会います。
真冬のケベックに、蒸留所見学とそこで働く人たちに会いに行きました。
そのときに、ハーブ栽培や植物療法の手法にカルチャーショックを受け、植物療法に関してますます型にはまりたくないという思いが強くなりました。
また調香のための天然香料にも初めて出会ったのがこのとき。
今までゲランで既に出来上がった香水を楽しんでいた私に、自ら調香することへの好奇心が芽生え、現地の方から調香のことについて学ばせてもらったのもこの訪問がきっかけでした。
ちなみにこのカナダの蒸留所には2012年にも訪れています。

2006年ドイツの自然療法研修

2006年に手塚先生率いるドイツの植物療法の研修に参加させていただきました。何度か日本にも来られているペーターゲルマン先生の講座を、手塚先生の通訳でドイツで受講しました。このとき、みんなで森の中に出かけて植物を採取し、その植物を使ってチンキ剤やローション、パックをつくるワークショップを経験したり、キャベツやジャガイモなどを使うお手当も学びました。「育てて使う植物療法」「地産地消の植物療法」「野菜もハーブ」今の私の活動の原点はこの時に生まれたものですね。この時自分が感じた楽しさ、自然との一体感をとにかくシェアしたくて、2006年以降は、本格的なハーブ栽培にも取り組み始めました。能勢の有機農家さんのところへ研修生として行き始めたのも、このドイツの研修がきっかけでした。

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独立開業して間もないころのカナダとドイツの経験が、植物療法を仕事にする上で世界と日本を意識することになり、日本のいいところや地産地消の有用性を追求することにもつながったし、それらを追求すればするほどに世界のことも知りたくなり、取り入れたくなるのです。
バランスが大事だなって。
私にとっては国産のものを愛してその素晴らしさを知り、使いこなすことと鎖国状態になることとは全く違います。
国産の素晴らしいもの、その生産者さん・作家さんを知るたびに、世界の素晴らしいもの、人たちに出会い、繋がりたい欲求が生まれるのです。

大切な友人とのお別れ


大切な友人が私の本を韓国語に翻訳してくれました。

もう一つ、私が世界へアウトプットする時期だろうと思うのは、大切な友人とのお別れがあります。
韓国人の彼女は、私の植物療法スクールの生徒さんでした。
2014年の秋、彼女は吹田にある私のアロマスクールを訪ねてきます。
初めての授業のときに、どうして日本のこんな小さなアロマスクールを見つけて申し込んだのか聞いたとき、私が細々と発信しているブログ記事を熱心に読んでくれていて、韓国で先生のような植物療法の学校やお店を作りたいんです、と言ってくれたのです。
全15回ほどの授業でしたので、何度も会ううちに親しくなり、最後の授業を終えたときに「韓国に帰るけれど、いつか先生と働きたい」とメールに書いてありました。
それから4年後かな。
彼女は滋賀で働く私のところへやってきたのです。
約2年一緒に田畑の作業やスクールの授業や商品の製造などに取り組みました。
仕事としてすることなので楽しいことばかりではない。
炎天下や極寒での農作業は本当にきつかったし、目が疲れるような緻密な作業があったり、お客様からクレームを言われてしまう出来事もありました。
でもいつも「いつか韓国でこんな事業をするときの糧になるよね。」といって、明日の仕事への意欲を確認しあってました。
そんな彼女が去年の夏に天国に行ってしまったのです。
最後の最後まで、自分の夢や私との約束をラインや電話で話していました。
結局私は彼女と話していたこと=韓国で型にはまらない、本質をついた植物療法やショップをすること、には何にも形にできないまま、彼女を見送ることになりました。
とっても悔しかったし、悲しかった。
「いつかやろうね!」・・・悔やまれる私の口癖でした。
いつかなんて、自分が動かない限りこない。そんなことを痛感した2023年夏の出来事でした。

今しかないから。動けるから。

2023年の出来事や、2024年の年明けの出来事。
生きている自分は当たり前ではないと強く感じる2024年のスタートです。
「いつかやる」なんて言葉を口にする自分とはさよならしたい。する。

「なにがしたい?」「なにができる?」と自分に問うたとき、自然と心と奥から「世界の人に伝えたい、世界の人と繋がりたい、世界の人に香りを届けたい」と思いました。
音楽や絵画の感動を分かち合うのに言葉はいらないように、香りで心身が整っていく心地よさを分かち合うのに言葉はいらないと感じています。

だからタイトルの「世界へアウトプット」です。
まずは身近な人からでしょう。
今繋がっているカナダや韓国、中国の人たちのご縁を活かすところからスタートしていきたい。
ハーブのこと、香りのこと、たくさんシェアしたい。
訪れて、交流して、語り合って。その中で自分ができることを見つけて、実践していきたい。
そこで得た経験を発信するうちに、今まだ出会っていない日本の人、世界の人と出会えるかもしれない。そんな希望をもちたい。
何ができるか、どうやるか、どうなるか、なんてわからない。
でもそこを考えすぎて、「いつか、いつか」といってる自分とはさよならすると決めたから。
今しかない。私、動けるんだから。この体使わないでどうするの。
いつもそんな気持ちで、アンテナ張って、2024年過ごしていきたいと思います。


#note書き初め


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