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2021年の米作り(8)~稲刈り&稲架掛け~

(引き続き、記録を怠っていたので、思い出して書いてます。来年のための備忘録として。でもだいぶ思い出すの厳しくなってきた・・・笑)

10月8日、稲刈りの日を迎えた。まずは営農さんによるコンバインでの稲刈りです。稲刈りをしてくれる営農さんは去年までとてもお世話になっていた人。コンバインに乗っている姿を見ると、一緒にいろいろ頑張っていたころを思い出して・・・懐かしかったです。ありがとう。コンバインでの収穫は予定通り数時間で終わり、翌日手刈りする分だけ残しておいてもらいました。
そして10月9日。この日はスタッフ全員出勤で、ほかに撮影してくださる方やご近所の仏師さんなど当日参加の仲間のいて、にぎやかな田んぼになりました。

講師の森君が到着し、鎌を使っての稲の刈り方を指導していただきました。その後、稲を刈る人、刈った稲を束ねる人・・・と分かれて作業に取り掛かります。はじめは束ねるのも難しく感じたけど、慣れてくると少しずつ早くできてくる。こちらも予定通り1時間ちょっとで刈り終えることができました。

コナギにやられて貧弱かな‥と思っていた稲は思ったより、太くしっかり実をつけていて、うれしかったなぁ。

稲刈りで結構汗をかいたのだけど、森君曰く、これからが本番やで~と声かけがあり、いよいよ憧れていた稲木を組む作業にうつる。

南北ライン、東西ラインを確認して、皆で竹を組んでいく。南北ライン、東西ラインはお庭の管理や畑などでもとても大事なことだといわれているけど、お米作りでもそうなんですね。

太陽の位置などから稲木を組み立てる場所を確認して、ロープの結び方なども復習しながら組立てていきました。私たちは初めてなので、慣れない手つきでもたもたとやっていたけど、森君は一人でもものの10分ほどで組み立てるというだけあって、私たちに指導しながら手際よく進めていく。かっこいいよね。

稲木が出来上がったら、さっき刈り取った稲をかけていきます。残念ながら私は自宅でお留守番している子どもから呼び出しがかかったので、途中で帰ったのですが、あとから写真をみせてもらうときれいに稲架掛けできてました。あ~、最後までいたかったなぁ。

稲木の前で撮った写真の皆の表情はとても楽しそうでした。お米作りって、楽しいものなんだよね、そうありたいよね、と写真を眺めながら思いました。

いろんな事情で一人でお米作りしているところも多いでしょう。
・兼業だから土日の休みの時にチャチャっとやっちゃわなければいけない
・自分ができないから営農のオペレーターさんに頼むしかない。ということは、オペレーターの方が黙々と一人でこなすことになる
・除草剤や農薬を使うし、作業のほとんどが機械化されてるのだからそもそも一人でできる

などなど、おっちゃん(おじいちゃん)が一人で田の作業をしているのは、村でもよく見る光景なんです。

でも・・・・可能であれば、こうやって複数で取り組んで、笑顔で会話をしながらするの方が私の理想とする農業だよな・・・・そう改めて認識したのでした。

そして、そのスタイルが「まれなこと」とか、「あそこだからできることやねん」という一言で片づけられるのではなく、いろんなところでこういう農業スタイルが広まればいいのになぁと・・・そのためにはどうすればいいのかな・・なんて考えながら日々の業務に取り組んでいます。

お遊びでも趣味でもない、仕事として成り立つ、やってて楽しい農業。来年もしたい、ずっとしたい、仲間をつい誘いたくなる農業。
絶対方法があると信じてる。

従来のやり方や働き方に当てはめる事しか考えられなかったり、従来の基準や価値観で今がどうとか判断したりイキって評価する人がいるけど、私は違うと思う。

それだと何にも変わらない。
時代も価値観も変わってきてるのに。
過去のやり方、自分のやり方しかものさしのない小さな人間にはなりたくないな。
意外とそういう人が身近にいるからやりにくい。

今年は自分のモチベーションもすごく上がった稲刈り&稲架掛けでした!

来年もこんな気持ちでお米作りしたいな。

森くん
スタッフの皆
地域の方々 
本当にありがとうございました😊

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