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『ユーチューバーが消滅する未来』を読む

本日は、岡田斗司夫『ユーチューバーが消滅する未来』(PHP新書)の読書感想文です。副題に「2028年の世界を見抜く」とつけられています。2時間位で一気に読み終わりました。「ニコニコ生放送」で岡田氏が話した内容を再編集したものだそうです。『中途半端で有名ではないユーチューバーはAIに淘汰される』という氏の主張をタイトルにしたのでしょう。

岡田氏は、未来予測においては、社会の価値観の変化に着目することが重要だとします。未来を予測するための3大法則であり、現在進行形の価値観の変化として、

①第一印象至上主義
②考えるより探す
③中間はいらない

を指摘しています。これからは、人類を凌駕した人工知能(AI)が政治を行う時代も来るでしょう。まだ、出たばかりの本なので、終章「未来の幸福論」での氏のエキサイティングな提案内容は伏せておきます。

これからは、バーチャルと現実の境界が狭まっていき、20%位の凄い人と残り80%のダメな人との差はどんどん広がっていって、二極化・階層化は大きくなっていくんだろうなと思います。この変化が起こることによって、これまでは比較的多くの人が享受できていた「人間的な」行動ができなくなっていく現実がやってくるのかもしれません。代表的なのは恋愛でしょう。

既に今でも、都合の悪い現実は見ずに生きていく事が出来るし、自分にとって不愉快な現実や正義を語る人達とは真正面から関わらずとも生活できる世界になってきています。いい悪いの問題ではなく、来たるべき時代に適応して、強かに生きていくしかないなあというのが素朴な感想です。

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