あらきしげま(psychologist)

心理学会で消費者心理を研究するかたわらマーケティング・コンサル業を営む。

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最近の記事

CM効果向上のカギは「認知の仕組み」

突然だが、 下記A)~C)3タイプのテレビCMクリエイティブを“最も広告効果が得られる”と思われる放映順に並べてみてほしい。 ※前提条件:各素材カブりなく1週間ずつ放映。CMで訴求する商材は、初めて市場に投入する新商品であり、3タイプとも同じ商材を扱う。GRP配分は均等 A)情報訴求型 内容理解重視 イメージ:情報=2:8 ※情報を詰め込むのではなく、伝える要素を情報に寄せる(簡潔なキャッチコピーを打ち出す等) B)バランス型 インパクト・明確さ重視 イメージ:情報=5:

    • 買い手に「理解」を求めるな!?

      多少乱暴な記事タイトルだが、丁寧に表現するなら「消費者の購買ファネルにおいて、“理解”のステップが飛ばされる場合が往々にしてある」ということ。 理解されないのに購買行動が起こる。この一見不可思議な現象を2つの心理学的理論を用いて紐解き、どんな消費者層がそのような行動を起こしたのか推測してみたい。 1つめの理論はペティ&カシオッポの『精緻化見込みモデル』。 精緻化見込みモデル 与えられた情報を処理する「動機」と「能力」によって、消費者の情報処理経路が2通りに分かれるという

      • なぜ心理学がマーケティングに役立つのか

        例えば、一目ぼれした素敵な人の好意を得たい、と思ったときどうするか。 告白して、好意を得る。この、告白という刺激に対して好意という反応が紐付くとする考え方をS-R理論という。 S-R理論 人や動物の行動を「刺激(Stimulus)に対する反応(Response)」として理解する理論 しかし、無策で正面突破しようとしても成功率は低いだろう。当然、“人の心”が介在するからだ。その“人の心”を加味した考え方をS-O-R理論という。 S-O-R理論 S-R理論に有機体(Org

        • “マーケティング×心理学”の小ネタnote

          消費者の心をより深く知りたいマーケターに向け、『マーケティングの「ま」。』と題し、“マーケティング×心理学”の小ネタをつづる。 ~はじめに。~ 「顧客ファースト」 「ユーザーファースト」 そんな理念を掲げるマーケターも多いはず。しかし、相手は生身の“人”であり個人個人の認知、知覚、感情、考え、欲求、性格などを把握しきるのはとても無理。 ただ、ここ100年余り、人の心は実証的に研究されており、その精度も高くなっている。 そこで、心理学会で消費者心理を研究するかたわらマー

        CM効果向上のカギは「認知の仕組み」