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Support Localと言うけれど。

「サポートローカル」
「地元にお金を落としましょう」的に使われる言葉ですが、私この言葉の軽さが苦手です。
地元愛、ナショナリズムはあって当たり前だと個人的には思っていて、
(じゃなければオリンピックで日の丸が揚がるたび盛り上がらないだろうし)
ただこの言葉のニュアンスが受け取る側、発信する側でかなり変わる感じが苦手なんです(笑)

個人的には「粋」か「無粋」でいいんじゃない人生の指針(笑)

地元の店にお金を落とす…なんでそんなことが必要なの?
単純に安い店やボタン一つで届く通販をチョイスするのは至極自然な流れです。
街の個人商店より品揃えが良くて安いんですから。

ただやっぱり「サポートローカル」って言葉の中には「応援」があってさらにその先には「自分に返ってくる」があるのかなと。

買い物の話ではないんですが昔上越地方に家を借りて籠っていた時に雪下ろしに苦労している家の前を通りかかって「ばーちゃん手伝おうか?」って感じで雪も悪かったし滑りに行かずに雪下ろしとか除雪をちょいちょい手伝って仲良くなった家がありました。

「今日で東京帰るんだ」春先に通りすがりに挨拶しに行ったらじーちゃんの方が「酒でも送るから住所置いてけ」って。

実際お酒はその年の秋に届いて美味しく頂きました。
「また遊びに来な」ってメモ帳の切れ端が入っていて嬉しかった。

それから多分10年近くたった時かな?冷夏で日本中が米不足だった時に、いきなりお米が届いたんです。
そのばーちゃんはもう腰を悪くして半分寝たきりだったらしいんだけど、孫に
「世話になった子が困ってるだろうからコメ送ってやってくれ」って。

ノート一冊、ペン1本地元の文房具店で買う。
そのお金が店でチョコチョコ歩き回っていた子供の学費になったり、おやつ代になったり、、、街に小さな魚屋さんや本屋がないのは寂しいものです。
住みやすい街、安全な街って個人商店多かったり、昔ながらの商店街があったりします。
「社会が子供を育てる」時代はとうの昔に消え去ってしまったのかもしれませんが
見守り、見守られる…監視社会とは違う距離感があるといいなと思います。

サービスやノウハウにちゃんと対価を払える、情報は聞いて買うのはネット...
無粋とまでは言いませんが、店の中で「ネットで買えばいいじゃん」とか
大声で言っちゃうのはちょっと粋じゃないと思います。
価値観の違いといえばそれまでですけどね。

クーポン券をデートで使う男がダサいっていうならネットで買えばいいじゃんっていう男はダサくないのかなぁ(笑)

なかなかいろんな人に恩返しはできておりませんが気は心ということで割と生かされている感を実感しつつ日々暮らしています。


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