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最近の仮想通貨危機までのまとめ@2023/3/11

まとめます。
2月後半からの流れはたぶん、こんな感じです。


金利上昇

サービスのインフレが収まらない
 ↓ ↓ ↓
政策金利の上限が上がりそう
 ↓ ↓ ↓   ↓ ↓ ↓
  株安 & ビットコイン安
 ↓ ↓ ↓
 リスクオフ
 ↓ ↓ ↓
ビットコイン安

FTX事件後

FTXの余波でシルバーゲートが破綻。
(同行は仮想通貨を扱う最大手の銀行の1つ)
 ↓ ↓ ↓
ビットコイン安

ステーブルコイン危機

金利の上昇で金回りが悪くなる
 ↓ ↓ ↓
アメリカのスタートアップ企業の減収減益
 ↓ ↓ ↓
シリコンバレー銀行(SVB)の破綻
 ↓ ↓ ↓
SVBに33億ドルを預けていたとUSDCを運営するCircle社が発表
※これは400億ドルの準備金(=担保資産)のうちの8.2%に相当する
 ↓ ↓ ↓
USDCが信用不安で8.2%以上の下落
 ↓ ↓ ↓
実はステーブルコインDAIの担保資産の54%がUSDCだったことが分かる
 ↓ ↓ ↓
DAIの価格が暴落(こちらも8.2%以上の下落)

まぁ、こんな感じですね。
最後のDAIが暴落した理由がイマイチよく分からなくて、
ただのパニックかと思っていたのですが、
意味はあるようです。

USDCの価格がゼロになる可能性?

私もあんまり詳しくは分かってないんですけど、
USDCは市場で売買する以外に、
償還っていう手続きで、普通のドルに戻す方法があって、
償還時は、1 USDCあたり1ドルで償還される約束で、
それをやっていると、最終的に、USDCの発行残高の8.2%が残りつつ
準備金がカラになってしまいます。
その時、USDCの市場価格は 0ドルになってしまいます。
だから、8.2%以上下がるっていうことはありえるわけですよね。

で、もし、USDCの市場価格が0ドルになってしまうと、
DAIは半額になってしまうと、まぁ、こういう理屈なわけですよね。

DAIの今後

DAIは担保資産の仮想通貨が値下がりすると、
自動で売却する仕組みがありますが、
それは、価格変動が大きいイーサリアムとかの場合の話なわけで、
USDCがゼロになるっていうことは、
あまり想定してないんじゃないでしょうか。
イーサリアムとかの場合なら、イーサリアムを売って、
USDCにすればいいんでしょうけど、
USDCが暴落したら、DAIでは、何に逃げるんでしょうね?
まぁ、最悪、最後の手として、
Makerを発行して補填するっていうのがあるんでしょうけどね。

今後の注目点

というわけで、大口さんが、USDCをドルに償還しに行くのかどうか、
また、SVBに預けられたUSDCの準備金が引き出せるのかどうか、
このあたりが、今後の焦点になって来ると思われます。

そもそもUSDTも怪しい件

USDCは準備金の構成がどうなってるのか、はっきりしてるので、
今回のように状況が判明して、即座に価格調整されましたが、
USDTだと、準備金の構成がモヤっとしてますからね。
でも、モヤっとしてるから、実は問題があっても、
気付かれてないって可能性もありますからね。
ある意味、モヤっとさせてれば安定して、
ハッキリさせてれば暴落する、という、
あまり良くない先例になってしまった気がします。
私が言いたいのは、まさにこれですね。

いやぁ、今後も仮想通貨に目が離せないですね。

つづく。。


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