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時間内に友達を集めると「激安でモノが買える」中国で流行する「共同購入アプリ」のユーザーがSNSで拡散してくれる仕組み

中国現地に住んでいる「Nさん」に中国アプリについて寄稿いただきました。

目次ハイライト:

共同購入アプリ「拼多多」
・友達を集めると商品が安く購入できる
・アプリの「スクショを機能させる」画面デザイン
・「あと1人で達成」他のグループへの飛び込みシステム

着信音・着うた投稿アプリ「鈴声多多」
・着信音や着うたを編集/投稿できる
・遠隔でレッスンする「歌の生配信コンテンツ」

1、友達を集めて買う。共同購入アプリ「拼多多」

一時期、日本でも「クーポンの共同購入」が流行していましたが、中国では「拼多多」という通販の共同購入アプリの人気が出てきています。

これまで、中国の通販といえば「タオバオ」「天猫」「京東」でしたが、最近は「拼多多」のほうが安いものも多く、個人的にはこちらを先にチェックしているくらいです。

このアプリのおかげで「共同購入」という、新しい購入の仕方が浸透してきているのを感じます。

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※1,782万ダウンロードされている。創業者はGoogle出身で、評価額は2年で15億ドルがついている。

時間内に「友達を集めたら」安く購入できる

おもしろいのが購入方法です。ほしい商品を安く手に入れるには、自分で「共同購入グループ」を立ち上げ、時間内に必要人数を集めなければなりません。

商品ごとに「◯人を◯◯時間で集めると◯◯円で買える」と決まっていて、このミッションを達成すると安く買える、という仕組みになっています。

激安で商品を手に入れるために、どんどん友達を巻き込みつつ、SNSで拡散をしていくので、連帯感も生まれゲームのような楽しさがあります。

もし、達成できなかった場合は「失敗」となり、事前にスマホで決済したお金は返金される形になります。

どうしても欲しい場合は、単独でも買えますが値段は上がってしまいます。

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また、カート機能もなくて(商品をキープできない)これを逃すと「もうこの価格では買えない」という気になり、そこに中毒性があるとも感じます。

なお、中国では「見知らぬ人」は信用せずに、友達や親族を信頼して購入する文化が強いので、この「共同購入」は中国人にはぴったりだと思いました。

(中国に住んでいると「二度と会わない人は騙していい」「自分が得すればいい」という空気を感じます。本気で毎日ボッタクリとの戦いです。笑)

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