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〝バカップル入りまーす〟の狙い

付加価値の付け方って、ホント無限にある。


この日経の記事読んで、心底そう思った。

「失礼な接客」を売りにした飲食店が注目されている。名古屋市にある「the LAZY HOUSE(ザ レイジーハウス)」だ。気だるそうな店員が雑に客を扱う様子が、SNSなどで拡散されて話題に。

日経MJ


このお店のコンセプト「失礼な接客」…大人気なんだとか。


まあ、飲食店というよりは、もはや〝イベント〟ですな。SNSでうってつけのネタになりますし。




人って不思議なもので、何も先入観なく普通に入ったお店でこんな接客されりゃブチ切れ必至なワケで。「二度と来ないわ」ってなる。


ところが、それを〝売り物〟にした途端、評価は逆転する。非日常体験を期待して来た客は、接客が期待以上に酷ければ酷いほど、むしろ喜び、SNSで拡散したくなる。




普通に何気なく入ったお店で受けた酷い接客。
酷さを期待して入ったお店で受けた酷い接客。




両者の接客内容は全く同じだとしても、客の評価は真逆になる。なんでそんなことになるのか?それは「事前の期待」が異なるから。


モノやサービスを買う前に〝何を期待してたか?〟によって、当然ながら購入後の満足度は変わってくる。



面白い。もし、あなたのお店も接客に自信がなければ、いっそ〝失礼さ〟を売りにしちゃえばいい。品揃えや品質に不安があるならば、逆にその不安要素を売りにしちゃえばいい。事前の期待は、売る側がコントロールすることができるのだから。



例えば、ドンキのこれなんて、典型例。

客の〝ダメ出し〟を隠すどころか、逆に堂々と曝け出し、進化(改善)のアピールに活用してしまうとは。



「人は長所で尊敬され、短所で愛される」


私が好きな格言。

短所を隠すのでなく、逆に上手くアピールしちゃったらどうでしょう?それが短所だと思ってるのは、あなただけかもしれない。何事も捉え方次第。他人から見たら、実は、愛すべき長所(魅力的)なんてこと、十分あり得ますからね。

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