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なめらかなデジタル社会基盤

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本マガジンでは、現在のWEBの構造的な課題にスポットライトを当てながら、未来のウェブのあり方、プライバシー意識の変化と高まり、分散型IDのコンセプトや技術解説・導入事例などの幅広… もっと読む
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2019年12月の記事一覧

中央銀行とブロックチェーン活用の波は?

中央銀行が進めるデジタル通貨に関する取り組みは今年に入ってから盛り上がりを見せています。 新しい技術活用などを考えると今後の動きには注目です。 韓国の中央銀行は“Monetary Policy for 2020”と呼ばれるデジタル通貨に関連したタスクチームを開設し、ブロックチェーン、仮想通貨技術の適切な取り組みに関しての調査をスタートしています。 銀行では審査の基準を制定し、国内の決済や支払い状況などを適切に反映する仕組みを進めています。 デジタル技術の活用は将来の経

分散型技術と送金が見据える新しい仕組みとは?

ペイメント関連のソリューションは数多く誕生してきています。 ブロックチェーン技術でどのように実装されるかには注目です。 インド決済公社は許可制のブロックチェーンプラットフォームVarjaを活用して早くかつ支払いを透明化させていきたいと発表しています。 Vajraは許可制のブロックチェーンプラットフォームを採用しており、特定の事業者に限定して管理者を制定し運営を行います。 3つのタイプのノードを設定しクリアリングハウス、公証、参加者と分けています。 モバイルペイメント

デジタル上の権利はブロックチェーンで保証されるのか?

著作権やコピーライトの話はビジネスにおいて今後重要になって行きます。 技術を活用した取り組みによって新しいフェーズに移って行く可能性があります。 EUが支援するAMableは中小企業向けに新しい製造モデルの技術提供を発表し、新製品などの開発を低コストで提供できる仕組みを展開して行く計画です。 The AMableプラットフォームは3Dプリンターを活用して物の製造をする際に、製造データの著作権を適切に管理できる仕組みを実装し発明者に対して利益還元を行う取り組みを進めていま

何故サプライチェーンとブロックチェーンは注目されるのか?

サプライチェーン改革は現在進んでいる分野で最も大きなインパクトが期待されています。 今後の動きに注目していきたい領域です。 BMWとDHLは協力してブロックチェーン技術の実証実験をアジア全域で取り組んでおり、マレーシアからのパーツの配送に関してトレーサビリティのポイントからスタートしています。 両社はプライベートブロックチェーンプラットフォームを通じて、サプライチェーン上でのデータ取引をシームレスに行うことができるように、特定の企業に限定してネットワーク参加を承認し進め

デジタル通貨を巡るブロックチェーンの攻防とは?

デジタル通貨に関連した取り組みは日々アップデートしている状況です。 今後様々な分野での活用検証が進んで行く可能性があります。 インターネット大手のテンセントは仮想通貨研究に関するユニットを立ち上げ、新たに会社の支払いソリューションの一つとして今後展開を行って行く計画です。 チーム内で仮想通貨を支払いに活用した際のビジネスアプリケーションの検討や、今後規制などがどのように整えられるのかなどのリサーチも並行して行います。 デジタルドルは現在の銀行から提供されるドルとは異な

クレジットカード企業が見据えるブロックチェーンの可能性とは?

クレジットカード関連企業はブロックチェーンを活用した取り組みを進めている分野の一つです。 今後どのようなモデルでビジネスを立ち上げていくかに注目です。 日本でトップのクレジットカード発行企業JCBはB2B向けのブロックチェーンソリューションをPaystandと連携して企業向けの開発で進めています。 現在現金を中心にビジネス運用が行われている日本国内マーケットの、デジタル化を進めるという意味で期待されています。 クレジットカード業界も徐々に新しい役割へと変化しつつありま

拡大するIBMのブロックチェーンビジネスネットワークの秘密とは?

IBMはブロックチェーン分野での最先端企業として様々なプロジェクトの運営を進めています。 その中でもいくつか動きが始まっているのでこのあたりの展開には注目です。 ホーチミンのCái Mép国際ターミナル(CMIT)は新たにIBMが進めるトレードレンズブロックチェーンプラットフォームへの参加を表明し、ベトナムから欧州、北米からアジア圏へのルート開拓を進めて行きます。 ベトナムからアメリカへの海鮮品の輸出で30のコンテナのデータをトラッキングで必要な10の組織を巻き込みスタ

国際組織が活動する上でのブロックチェーンの役割とは?

国際的な活動組織は徐々にブロックチェーン活用に関して取り組みを進めています。 実際に動き始めると新しい取り組みも増えて行く事になりそうです。 ブロックチェーン金融サービス企業Diginexと国連の移民対策チームは香港でブロクチェーンを活用した移住労働者向けのサービスの展開を進めています。 ブロックチェーン技術を活用してデータを安全に記録して行く事が狙いで、記録の透明性やより個人の深い情報を可視化する上で期待されています。 香港では39万人の移住労働者が働いており、9

インターネット大手のブロックチェーン戦略とは?

テクノロジー大手の企業もブロックチェーンに関する取り組みは継続的に進めています。 その中でどういった動きが今後展開されるかには注目です。 中国のインターネット大手のアリババグループはアメリカでのブロックチェーン特許の取得を進めており、ブロックごとの承認コストと時間を削減する新たな仕組みの提供検討しています。 それ以外にも特定の期間での取引処理を行う仕組みを検討しており、これによって早く、かつコストを安く抑えた上での取引処理を実現したい考えです。 ネット系大手企業はブラ

通信業界のブロックチェーンインフラへの期待は?

通信インフラの発達は今後新しいデータビジネスを考える上でも重要です。 ブロックチェーンと通信関連企業の取り組みは進みつつあります。 韓国の通信企業大手のKTはブロックチェーンを活用したデジタル通貨の発行を釜山で行い、地域経済の発展に貢献する取り組みを進めていると発表しています。 Dongbaekjeonと呼ばれるブロックチェーン技術を活用したカードタイプの通貨は釜山地域内で発行し、中小企業などでの活用の促進を行なっています。 Dell’Oroグループの予測によると通信

大学プロジェクトとブロックチェーンに関する動きとは?

大学関連のブロックチェーンに関する取り組みも様々な形で進みつつあります。 教育機関と技術の発展は一つのキーワードになりそうです。 ブロックチェーンインフラを開発するスタートアップAlchemyはスタンフォード大学などを含む複数のビジネス投資家からの出資を発表しています。 Alchemyはブロックチェーンインフラの提供に加えて、開発者向けのツール提供など調達した1500万ドルを投資して開発を進めていく計画で進んでいます。 イリノイ大学では大学内での費用の活用項目を公表

ブロックチェーンとモバイルが融合した形とは?

ブロックチェーンの技術を搭載したモバイルなど様々な新しいサービスがスタートし始めています。 各社メーカーも次々と取り組みを広げているので動きに注目です。 台湾のモバイル企業HTCはブロックチェーンフォンの開発に注力していくことを発表し、今後EXODUSブランドを含めてモデルを強化していく考えです。 HTCが展開するEXODUSフォンは分散型のネットワーク上で、ユーザーが分散型アプリをダウンロードでき今のスマホでダウンロードができるような体験を実装していく計画です。 全

規制とブロックチェーンの関連性は?

法的なルール作りはブロックチェーン含めた技術開発において非常に重要です。 今後の枠組作りなどの動きがビジネスに大きく影響する可能性があります。 カリフォルニアでは将来ブロックチェーン技術の実装に向けた動きが進みつつあります。 法的なルールを明確にすることで実際に消費者が活用する際に安全な仕組みとして提供できると政府は考えています。 州議会のIan Calderon氏はBill 2658を発行しブロックチェーンを活用する際の法的な枠組みを明確にする計画です。 Bill

デジタル化を進めるコンサルティングトレンドとは?

デジタル化が進む中で様々な取り組みが進んできています。 その中でどのようにビジネスに影響が進んでいくのかに注目です。 スウェーデンの中央銀行はアクセンチュアと連携してデジタル通貨の実証実験に関するプロジェクトをスタートしています。 スウェーデン国立銀行はユーザーがモバイルを活用した支払いなどの仕組みをインフラとして提供していく計画です。 この動きは現金に変わる支払いシステムの提供を目指しており、スウェーデン国立銀行はこれまでにデジタル通貨に関する研究を行ってきています