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【レポート】MarkeTree #11「広告代理店・制作会社との上手な付き合い方」(2019/8/21)

挑戦するマーケターを応援するコミュニティMarkeTree、第11回イベント『広告代理店・制作会社との上手な付き合い方』が8月21日(水)に開催されました。

〜MarkeTreeとは?〜

『挑戦している、したいマーケターを応援したい』という想いから
パーソルプロセス&テクノロジー株式会社が中心となってスタートしたコニュニティです。
マスからデジタル、モノからコトなどテクノロジーや社会の価値観の変化とともにマーケターは色んなことに挑戦することが求められるようになりました。
そんなマーケターに対して『他社のマーケターと出会える、繋がることができる』『悩みの解決につながるヒントが得れる』といった価値を提供ができるようなコミュニティを目指しています。

そして今回のレポート係は…
西本くんから引継ぎレポートにチャレンジしてみました冨田です。
3回のレポート係大変お疲れ様でした!私は1回限りにしようと思っています笑

▼今回イベントの様子

今回のテーマ「広告代理店・制作会者との上手な付き合い方」は悩まれていたマーケターの方も多いのではないでしょうか。LT中にはご参加頂いた代理店の方の「それわかる~」という頷きも多数見られました笑
実際、私自身も事業会社のマーケターとして日々代理店の方との付き合い方に苦戦しているので非常に勉強になる内容でした✨
ぜひ来られなかった方は下のレポートをご覧ください!

またご登壇者ロッテの北村さんが来られなくなったという事で、お詫びにアイスのプレゼントが...!急遽LTの間に「クーリッシュ・雪見大福争奪じゃんけん大会」が行われました笑 銀のさらもDEAN&DELUCAもクーリッシュも食べれるイベントとはなんと贅沢なんでしょう・・・(゚∀゚)

1. 最小限のリソースで、ブランドを理解してもらうには? / Azit 伊藤 広さん

ご経歴:前職 Webメディアセールス →2018年10月から現職 デジタルマーケ

(株)Azit:タクシーに“乗りたい”という人と人を“乗せたい”空車のタクシーを繋げるモビリティプラットフォームCREWを運営中。

■伊藤さんが考える「代理店と上手に付き合っている状態」とは?

「代理店と上手に付き合っている状態」= 代理店さんと組んで一緒にやっていく施策すべてが、ひとつのブランド像を生活者の頭のなかに構築していくピースになっている状態。

ブランドは長期的にレバレッジが効くので、これをできるような付き合い方をしていったほうがいい。CREWは全社でブランドを大切にして、ユーザーを含むステークホルダーとのコミュニケーションを意識している。

・"ブランド"と"上手に付き合っている状態"とは?

消費者:CREWってどんなサービス?をなんとなくわかっている
代理店:消費者の上記の認識をつくれる。= ブランドについて、背景や表現などなぜそうなったのか、そうしているのかを理解して、共通言語で話をできている状態。
  
・ブランドを代理店に理解してもらうために事業会社側でやった方が良いことは?

① 仕組み・ルール化をする 
過去の施策や意思決定の背景など(もちろんユーザーに関するデータも)、できる限り多くのことをアセット化するルールにする。

② 代理店と一緒にブランド体験する時間を作る
①の意思決定や、①を元に構築されたサービス体験を一緒に体験する時間を作る。

ブランドを考えたマーケティング活動は確かに重要ですね。ちなみに伊藤さんが思う良い代理店とは… わからない事をちゃんと質問してお互いの認識のGAPを埋めてくれる代理店だそう!これは確かに納得しました。

2. Team Creative Cycleを定義しよう / GMOアドマーケティング 萬里小路 忠昭さん

ご経歴:ゼビオ クリエイティブディレクション→GMOアドマーケティング コンテンツプランニング、マーケ。なんとお名前は1250年からある元公家なのだとか…(゜-゜)!

■代理店と事業会社が上手く付き合う上でクリエイティブ領域における問題4つとは
→Position/Communication/Structure/Skills
特に今回PositionとCommunicationに関して重点的にお話がありました。

・Position
仕事で人と接する上で、まず自分の中の得意領域(整理/言語/画/表現の4象限)を把握した上で、第2・第3のスキルをつけることが重要。さらに、全体のプロセスや役割の中で、自身と相手のスキルで重なりや共通言語が生まれる部分があると仕事に付加価値が生まれるようになるため、相手の得意領域を把握することも重要。

・Communication
色んな人とのコミュニケーションをより効率的且つ効果的にするために、
自身と相手がWHAT/HOW/WHYのどのタイプの人間でどういう言葉をよく使うかを理解しておくことが重要。
自分はどこの領域で、相手がどこの領域でコミュニケーションをとっているのかを把握することで、相手の立場や視点になって会話をする意識がつくようになります。

・Structure
*SIMCを構造的に整理する方法 例)イベーター理解、3C、認識変化プロセス

・Skills
*SIMCをより理解するためのスキル 例)因数分解、マトリックス、ブリーフィング

PositionとCommunicationを意識して、ストラクチャーとスキルを身につけて実践する事でより良いコミュニケーションが取れるようになる。

*SIMC…Sense/Insight/Marketing/Communicationの頭文字をとったもの。一言で言うと、右脳と左脳をバランスよく鍛え、使うことができるフレームワークです。

■上記を踏まえて「Team Creative Cycle」とは?

多くのマーケターはマーケティングの4P(Product/Price/Place/Promotion)のPromotionだけ見がちだが、それ以外の3つを見ることとさらに、その先にあるのセールスや顧客体験といった*4S(Service/Sympathy/Sales/Story)も意識してSIMCを鍛え、使いながら構造的に理解し、代理店や制作会社などとチームでこのサイクルを作っていくことが大事。そうする事で。結果的に色んな人とコミュニケーションをとりやすくなり、より良いものができる。

*4S…一言で言うと、4Pの応用といえるフレームです。製品→サービス、価格→共感、チャネル→セールス、プロモーション→ストーリー、といったものです。

概念的なお話が多く難しかったですが、非常に参考になりました。
ちなみにこのお話は代理店・事業会社関係なく、コミュニケーションにおけるフレームワークになるため、全員が身に着けたほうがいいスキルとの事です!

3. 広告代理店との付き合い方 / ロッテ 北村 考志さん 

( 事情によりご欠席のため運営チームにてスライドをご紹介 )

ご経歴:ロッテ新卒入社→商品企画等を経て現在クーリッシュブランドマネージャー

■北村さんが普段意識されている広告代理店との付き合い方 ポイント3つ

① 目的は明確に、そしてシンプルに
色々な事を伝えがちだが、代理店への依頼内容がシンプルであればあるほどアウトプットが尖る

② 白黒回答がないマーケティングの世界では決める事が正義(判断は委ねない)
広告主側が一番やらなければいけないのは判断!

③ 失敗しても責めない
代理店が失敗しても依頼した側・判断している側に責任がある。
発注側の目的、戦略、ターゲットなどが間違っている事が多い。

当日北村さん来られなくて残念でしたが、実はMarkeTree運営メンバーでもあります!もし直接質問をされたい方はMarkeTreeに来たらお会いできるかもしれません♪

4.  あくまで個人的見解の広告代理店、制作会社との上手な付き合い方 / 株式会社噂 長谷川 哲士さん

ご経歴:リクルート→面白法人カヤック→株式会社コピーライターと株式会社噂のCEO、コピーライター

これまでのコピー:悪魔のコーヒー、西武園、「元カレがサンタクロース」... 長谷川さんのコピーは #てつじコピー でご覧ください

長谷川さんのLTは「#こんなクライアントは嫌だ」「#こんなクライアントは好き」のハッシュタグからスタート

#こんなクライアントは嫌だ・提案したものを勝手に使う人
・電話してくるひと ←これは代理店の方々納得の嵐でしたw
・打合せすればなんとかなると思ってる人 
 整理されていない状態でとりあえず話すのは無駄
・社内の連絡をメールで巻き込む人
・悪魔のおにぎり(ヒット作)みたいなやつ作って という抽象的なオーダー

#こんなクライアントは好き
・仕事を減らす人
・出来る方法を考える人
・一緒にチャレンジしてくれる人 

では、新しい広告をつくるためには…
・これじゃ通せません→どうしたら通せますか?
・前例がなくて…→前例をつくるにはどうすればいいのか?
という風に思考回路を変えていこう!

終始笑いが起きていた長谷川さんのLT。
個人的には「誰にも嫌われない無難な案は、誰からも興味を持たれない案。一部の人にも嫌われてもいいのでなんとか印象を残す」という言葉に感銘を受けました。

MarkeTreeから2つおしらせ!

\次回イベント告知/
9月は『マーケターが考える最強のチームづくり』
いつものBOOK LAB TOKYOで9月18日に開催予定です。

\MarkeTreeグループ400名規模になりました/

グループ内では…
・イベント当日のLT資料公開
・マーケターならではの情報共有
などをしております!
是非MarkeTreeコミュニティに入って情報交換していきましょう~!




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