見出し画像

【レポート】MarkeTree#10「キャリアをつくった大きな決断」(2019/7/17)

挑戦するマーケターを応援するコミュニティMarkeTree、記念すべき第10回イベント『キャリアをつくった大きな決断』が7月17日(水)に開催されました。!

〜MarkeTreeとは?〜
『挑戦している、したいマーケターを応援したい』という想いからパーソルプロセス&テクノロジー株式会社が中心となってスタートしたコニュニティです。
マスからデジタル、モノからコトなどテクノロジーや社会の価値観の変化とともにマーケターは色んなことに挑戦することが求められるようになりました。
そんなマーケターに対して『他社のマーケターと出会える、繋がることができる』『悩みの解決につながるヒントが得れる』といった価値を提供ができるようなコミュニティを目指しています。

おそらく今回を最後に別の運営メンバーの引き継ぐことになると思いますが、引き続き西本がレポートさせていただきます!
ここまで3度レポートを担当したのですが、文章を書くことには慣れないのでまだそれなりの時間をかけてレポートを作っています。
その分登壇者の方々のスライドを見返したり、録音したライトニングトークを何度も聞いたりとインプットの回数が多いので、僕が一番学びになっていると感じます。
担当を振られた時はレポートとかやったことないし正直キツいなと思ってましたがw、普段の業務ではできない経験をさせていただき、すごく良い機会になったなと思っていて、これまでの登壇者の方々および運営メンバーに感謝したいです。

日頃からいろんなイベントを開催している『BOOK LAB TOKYO』さんを会場として使わせてもらっています。

何と言ってもマーケツリーのイベントには毎回恒例で寿司がでます(銀のさら運営会社のメンバーがいます笑)
この金額でライトニングトークを聞けて、マーケの人と交流ができて、お寿司が食べれるイベントはここにしかありません!笑
そんな余談はさておきイベントレポートをご覧ください!


1. そもそもそんな真面目にキャリアを歩んでない。ただ毎日必死なだけ。
蓮池 良平さん/フリーアドオペレーター

トップバッターはすごく緩い雰囲気で話初めてくれた蓮池さん。新卒の時にはエンジニアとマラソン選手を掛け持ちして仕事中寝て怒られたり、仕事を辞めてAV映像審査、夜行バスのセンターというアウトローっぽい仕事についたり。
かと思えばサイバーエージェントグループに入社し、楽しくて1日に20時間働いちゃうなど、少し変わったキャリアを歩んでいる。
現在は某中古車ポータルサイト運営企業で働きつつ、フリーアドオペレーターと銘打ってリスティングやディスプレイなど運用型広告の仕事をフリーランスとして受けているとのこと。

そんなキャリアについて掴み所のない蓮池さんだが、決断する際に大事にしているポイントは『お金』があって『人』が良くて『愛』を注げるサービスなのかの3点で、これらが最大化できているか意識されている。

金:安すぎず高すぎずちょうどいいバランスで
人:この人と仕事したいか。一緒にいたいなと思えるかどうか
愛:サービスに対して愛を持てるか

実は直近も1ヶ月で現職に転職されているようで、今の環境に依存せず他が良いなと思えばきっぱり決めて飛び込むというスタンスがいいなと思いました。
多くの人にとって環境を変えて新しいところに飛び込むことはなかなか難しいことで、どうしても自分のキャリアこれでいいのかと考えてしまい、蓮池さんのように決断するには勇気がいります。
ただ、そんなキャリアという考えに依存しないからこそ、色んな人と会えて経験を積むことできると感じられているとのこと。気張らずに等身大の自分でお話されている姿はとても素敵に見えました。

2. 30歳直前の私がキャリアに悩んで出した決断
三川夏代さん/FiNANCiE(フィナンシェ)

ゆうこすとイベント登壇やtwitter公式番組の司会、AbemaPrime(アベマプライム)というAbemaTV内ニュースチャンネルに出演したりと、SNSマーケと言えば三川さんという認知も得られている。
裁量労働制で色々好きなことができるし、評価もされていてすごく最高だったという前職のオプトを辞めて、SNS×トークンエコノミーのスタートアップFiNANCiEに移った決断を話していただいた。

三川さんの特殊な趣味も紹介したかったのですが、長くなってしまうので割愛で…

特に大きな不満がなかった三川さんが今のままでいいのかと疑問を持ち辞めるという決断に至ったのは『個人と社会の未来』をについてもっと関わりたいと思ったからからだ。
「自分が死んでも1000年残るモノやカルチャーを作りたい」「お金じゃない経済の回り方を実現させたい」「人とロボティクス、植物や動物とのコミュニケーションが当たり前になってたら面白い」といった想いが強くなっていった。
しかし想いがあるからといって今からロボティクスの専門家になるのはハードルが高い。なので自分の強みのであるSNSマーケの能力を生かしながら想いを形にできるところを考えつつ、以下の3点を大事にして決断したとのこと。

直感:基本的に直感。直感だから覚悟できるし自信が生まれる。
仕事は作るもの:自分がやりたいことがあった時、そこにそれがなかったら自分で作ればいい。
どの常識の世界で生きるのか:ブロガーのちきりんさんの言葉。自分が生きたい常識の世界を自分で作っていきたい。

僕には考えが及ばないようなことを色々考えられていたが、いつ辞めるのかはしいたけ占いが決めてだった。w
しいたけ占いで転職先が決まる前に辞めてから考えていること、やりたいことを周りに発信しているなかでFiNANCiEに出会ったのだという。

おそらく側から見れば、順風満帆で辞めるなんてもったいないだろう。ただどんなに頭で合理的にキャリアプランを考えたとしても、心の底から湧き上がってくる想いには勝てないのだと思う。その想いに至るまでには色んなモノやコトを感じて、考えてこられたのだと思うが、そこまでの想いに育てられる人はどれだけいるのか。
やりたいことがあれば、SNSで人を集めたりクラウドファンディング支援してもらうなどして、周りの人を巻き込んで実行しやすくなった。なのでマーケターに限らず今後はやりたいことを見つけられる人が、よりキャリアおよび人生を充実させることができるのだろうと思った。

3. 代理店営業職から事業会社マーケ職へのチャレンジ
小山 貴弘さん/パーソルキャリア株式会社

代理店出身者の多くの人が考えるであろう事業会社のマーケティング職に転職された小山さん。現在はan・dodaの認知プロモーションを担当されているとのこと。その決断にあたって考えたことや感じたことを共有いただいた。

代理店サイドにいると事業状況が把握できないであったり、広告がどうビジネスに寄与しているのかが見えにくいので『特定の領域だけではなく4P全てに関わりたくなった』 こと。代理店はなんでも屋のように捉えられてしまい市場から評価されづらいと感じていたので『きちんと評価されるわかりやすい肩書きが欲しい』という2点が事業会社に移ろうと思ったきっかけだった。

いざ転職活動をしてみると、言っても代理店営業でしょ?と言われ、実績を説明してもそれがどんなことなのか理解してもらえず、能力を業界外に説明する難しさや職種チェンジの難しさ実感したとのこと。
そんな転職活動を振り返ってみて大事だと思ったことは、自分の立ち位置を把握することだという。
そのために参考にしたのはミッションリンクという考え方で、以下3つが重なり合う部分を大きくできるとより幸せな状態になるというものだ。また、各項目において小山さんが大事にしているポイントは★で記している。

must:やるべきこと。
★きちんと把握する。
will:やりたいこと
★変化しないかたしかめる。社外で対話できる人を見つける(社外でメンターみたいなのを作る)
can:できること。
★must/willが被るほうに大きくする。今持っている能力を把握する。学びの多い業務を選ぶ。

自分の状況をこれらにあてはめて考えている、話ができる人はなかなかいないんじゃないでしょうか。
これからのキャリアを考えるにあたり、すごく明瞭なフレームワークだと思ったので、今悩んでいる方はもちろんそうでない方も是非一度ミッションリンクに沿って考えて見て欲しい。

4. 事業会社からコンサル会社へ〜繋がりと行動によって導かれたキャリア〜
長 勇樹さん/株式会社アイ・エム・ジェイ

先ほどの小山さんとは逆で、JR東日本グループの安定した事業会社から、代理店側であるIMJに1月から入社されている長さん。なぜ40歳を目前にして異業界に転職しようとおもったのか、なぜIMJだったのかについてお話いただいた。

デジタルに関わり出したのは2015年。デジタルで何かできないかと社長から直々おりてきて、まったく未経験の領域からのスタートだった。何から始めたら良いのかわからなかったものの、共感したマーケターがいたらFB、その人が参加するイベントやセミナーに参加しまくったという。するとデジマの知り合いも増えてきて飲み会を開催したり、著名なかたとの接点を持てるようになってきた。徐々に会社を超えた人との繋がりが増えてくると『業界の仲間と切磋琢磨しながら、日々、成長を感じられる状態』と思い始め、決断する前に動いてみようと転職活動を始め以下のような変遷があった。

①価値観捜索期:最新の尖ったところを見たいとWantedlyで話を聞きにいく。
②ポジショニング志向期:マーケでどういったポジションを取れるのか考え、インバウンド戦略を狙う。
③顧客マーケ志向期:顧客視点でマーケティング事業をやっている会社に入りたい。

結果、IMJと顧客マーケに特化した会社のCMO候補で内定。最後IMJに決めたのはオファー面談で内定理由を聞いた際、
「なんとなく、ノウハウを学んで頂ければ吸収して頂けそうだったから。」と30代後半の自分にポテンシャルを感じてくれたからだという。今めっちゃくちゃキツいが日々自分の成長を感じられている楽しそうに語ってくれた。

最後のメッセージとして『なんとなく居続けるのが一番後悔する。』と仰っていたのが非常に印象的だった。
年齢が上がると新しいことにチャレンジするにも能力やリスクを考えるとハードルが上がる。だからどうしても自分の気持ちに蓋をして、今の状況を維持するようになってしまうのではないかと思う。僕も昔と比べると身動きが取りづらくなっているように感じるので、後悔しないように気持ちを大切にしたいと思った。

5.『人生はトレードオフ』退路を断って挑む勇気」
中村 全信 さん/Google・一般社団法人マーケターキャリア協会 事務局長

GoogleでYouTubeのマーケティングを担当されている中村さん。2019年3月には個人の活動として一般社団法人マーケターキャリア協会(MCA)を設立し、事務局長に就任。『マーケターの価値を明らかにする』をvisionに活動を開始されています。

「突然ですが、みなさん幸せですか?」という質問から始まったライトニングトーク。幸せに感じるとはつまり『自分で意志を持って行動できている(自己決定権)』かどうか。その時に大事なのはプライオリティだという。
「人生100年なんて言うけど、いつ死ぬかわからない。自分の中で、やるべきこととやるべきでないことを取捨選択してください。人生もったいない。」と仰っていて、色々可能性を考えてしまう僕にとってとても響いた言葉でした。

そんな中村さんが一番の決断をしたタイミングは3.11の時。自分はこの先生きていけるのか、家族を幸せにし続けられるのか。と真剣に考えた時、絶対的に必要なのは『デジタル』と『語学』だと考えGoogleに移ろうと決断されたという。

また、クリエイターはキャリアがはっきりしている。海外のマーケターを見ると自分でしっかり動いている。しかし周りのマーケターはキャリアが見えていない人が多く、このギャップを埋めたいと思い作ったのがマーケターキャリア協会。
「マーケターの価値を明らかにする」という宣言をして、自分を逃げられないように決断をされた。

最後に自分の人生での学びを共有していただいた。
Synchronicity:決断と行動を続ける。偶然は必然、行動すれば必ず繋がる。
Feedback:謙虚に立場関係なく学ぶ。アメリカからきた20歳のインターン生からも学ぶ。
Think Big:100点を目指さない。答えのない時代を生きている私たちは満点をさがす必要がない。2000点を目指して870点くらいとる。そんな発想で物事を考えていく。

すごく熱量と行動力を持たれていて、お話を聴いていて考えさせられることが多かった。
僕が一番刺さったのは「やるべきこととやるべきでないことを取捨選択」でしたが、Synchronicityの精神で行動を続けていれば、いつか実る日がくるのだと信じてもう少し頑張ろうと思いました。
また、中村さんが事務局長を務める一般社団法人マーケターキャリア協会(MCA)は現在運営メンバーを募集しているとのことでしたので、ご興味がある方は是非調べてみてください!

以上がライトニングトークのレポートとなります。恒例行事となりました集合写真撮って閉場となりました。


前回から新たに設けたポストイットでの質問コーナーも、うまくご活用いただけているみたいでよかったです。
毎回新しい顔ぶれも多く、イベント参加者を中心したFBグループも350名を超えました!
運営側も今後情報発信量を増やしていきますが、誰でも自由に投稿可能なので是非グループに入って上手に活用していただければと思います。

8月は『広告代理店・制作会社との上手な付き合い方』

次回のイベントはまだフィックスしていないのですが(※執筆時点)、8月後半に開催予定でございます。登壇者、参加者、運営それぞれ垣根なく交流できるのがマーケツリーの特徴でもあるので、次回もお話できることを楽しみにお待ちしております。 ※ 7/24より受付開始いたしました

またMarkeTreeではライトニングトークに登壇してくださる方を募集中です。
イベントでヘッドハンティング的にお声がけさせていただいていたりもします。
自薦他薦構いませんので日頃チャレンジしていることを共有して一緒にマーケ業界を盛り上げていきましょう!

運営チームから一言

運営チームの飯塚です。西本さんのレポートどうでしたか? 西本さん、慣れないレポート大変そうでしたが本当にお疲れ様でした。

中村さんの「マーケターキャリア協会(MCA)」必ずチェックしましょう!

さて、今回ご出演いただいた中村さんが事務局長をつとめる一般社団法人マーケターキャリア協会(略称MCA)。いまいちどMCAの3大プログラムをおさらいです。MarkeTreeも思いは一緒なので今後も協力して前進していきましょう!

(1)MCA 道場

MCA 道場は、プロフェッショナルとしてのマーケターのキャリア構築を支援することを目的とした、MCA 理事による月 1 回 × 7 ヶ月間のキャリア育成プログラムです。
受講価格に定価は無く、「MCA 道場開講記念講義」終了後に会員による自主設定で正式参加とします。(公式サイトより

(2)MCA Meet Up

MCA Meet Upは、テーマごとに第一線でご活躍されている著名なマーケターをゲストにお招きし、パネルディスカッションとネットワーキングを行う交流イベントです。
MCA Meet Upでは、企業や業界の壁を超えてマーケター同士のコミュニケーションを通して、「社内ではなかなか解消できない悩み」を解決するきっかけをご提供します。また、単なる名刺交換だけで終わる場ではなく、ワークショップなどの体験コンテンツを通してマーケターとしてのキャリアを考える機会を創出します。(公式サイトより

(3)MCA メンターシッププログラム

MCA メンターシッププログラムは、著名マーケターが参加者のマーケターとしてのキャリアを支援する、有償のメンタリングプログラムです。
プログラムの参加者は、決まったメンターとの1対1のメンタリング(90分間)を月 1 回 × 6 ヶ月間受けることができます。第1期では11名のマーケターがメンターとして参加。(公式サイトより

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?