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「光る君へ」 陽転 道兼の描き方

大河ならぬ「少女まん河」となってる「光る君へ」 面白いですね。
歴史ドラマという意味ではなくて。
 前回のことですが、すぐ書くと
「ネタばれ」って怒られるので、遅めに書きます。
まず、なんて言っても、道兼ですよねー。 史実的にみても、このまま暗黒面から死んでしまってもいいのに、救うんだなぁ、この大河は。あ、少女マン河は。

画像の美しさに心奪われる

NHK予告

この予告の美しさですよ。 
敵役道兼が、己の道をみつけた感のあるセリフ。ヒールからベビーフェイスに変化したわけじゃなくて、己のやってきたことと、これからやることと世の中の事をしっかり見定めたという意味での「救い」なわけですよ。 だからこの画面の道兼の向いてないほうの右画面が明るく、道兼の向いてる先は暗い。でもほんのり明かりはさしてる感じが、道兼の今のありようを表現しているように思うのですわ。
 NHKの撮影チームなんて日本のトップクラスが集うでしょうから、当然織り込み済みの事だとは思うのだけど。 冠の後ろにたれる纓(えい、と読むらしい)が明かりに透けたところと、束帯の襟と道兼の後頭部の美しさよ・・。 ああ、ご飯何杯でも食べられますは、このシーンだけで。

ツイッター上の考察にうむむ

周囲に光る君について話せる人がいないので、ツイッターを覗いてしまうのですが。そこにぬぬ!という考察が載ってた。
 単なる陽転ではなくて、もちろん、覚悟を決めて道兼君は変わるわけだけど、でも究極のところ、自分に物を頼んでくる人、自分を褒めてくれる人、自分に添ってくれる人に対し、盲目的に役に立とうとする一点だけは、かわってなくて、哀れだ。というのだ。 脚本家がそこまで示唆してるかわからないけれど、清々しい全くの明るい陽転じゃない雰囲気が漂うのは、そこからなのかもしれない。ツイッター民恐るべし。



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