社会人一年目の私は思い返せば、ずっと泣いていた。いつになったらこの悲しみから抜け出せるのかばっか考えて、会社へ行く日々。

失敗して落ち込んで、同期が次々と辞めて焦って。人に相談しまくって迷って。

出社前に震えが止まらない日もあったけれど、職場へ行くと、私より50ほど年が離れた方がいつも話を聞いてくれた。心が安らいだ。

ある日、失敗続きで感情が溢れてしまった。どう処理して良いのか分からなくもうダメだとなった時に、いつものようにアドバイスをくれた。

「人がしたことは必ず人がどうにか出来ることだから、心配しなくて良いよ」
ずっとずっと抱え続けた、私の悩みは一瞬で吹っ切れた。

あの日からずっと、失敗したら、人がしたことだからなんとか出来ると思いこむとスッと楽になる。どこかで一年目の私が背中を押してくれてるのだ。いつもありがとう。

#社会人一年目の私へ