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映画感想

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新旧問わず、映画館で観た映画の感想を書いています。 あくまでも個人の主観なので悪しからず。
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2018年6月の記事一覧

光も闇もないスター・ウォーズ、それが『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』

行ってきました、前夜祭!!
愛は行動に表れるね。
映画でいうと、見に行く早さと回数。
日本最速上映を見て、
今後、あとIMAXと4DXで見る予定だから、
このシリーズが好きって言っても、
「うそつけ!」とは言われないだろう。

さて、今回のスター・ウォーズは、
光と闇の対立から離れた、これまでと違った話。
あのハン・ソロの若き日を描いている。

2016年に公開した『ローグ・ワン/スター・ウォーズ

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想像以上によくて泣ける『オンリー・ザ・ブレイブ』

森林消防隊の話。
「人命救助がメインなんでしょ?」って思ってたから、
『バックドラフト』とか『海猿』とか、
そんなの想像してたんだけど、
これが想像以上によくて、普通に泣いた。

ジョシュ・ブローリン率いる消防隊が、
山火事の消火活動にあたり、
ホット・ショットと呼ばれる精鋭部隊に昇格し、
最後、巨大な山火事の消化任務に当たるという流れ。

日本にいて、さらに都心部に住んでいると、
山火事なんて縁

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オリジナルの方が絶対にいい『50回目のファーストキス』

新旧セカチューキャストの本作。
(長澤まさみは映画版ヒロイン、山田孝之はドラマ版でその彼氏)
結論から言ってしまうが、これはオリジナルの方が絶対にいい。

一応、本作を見る前に、オリジナルを見直したんだけど、
それを見終わったあとの感覚を持って、今回のを見ると、
ちょっと「あー」って思ってしまう。

今回の映画はオリジナルと比べると、主人公の職業が違う以外、
まったく同じ展開で、セリフもほぼ同じ。

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古き良き時代の家族物語『焼肉ドラゴン』

まあ、古き「良き」っていうのは、
本当に良いかどうかは別として(笑)

ちょうど高度経済成長期とのことで、
日本全体としてはよかったけれど、
この物語の街はそうとも言えないかも、、、?

在日韓国人家族が、
大切なものを失いながらも懸命に生き、
みんなそれぞれの幸せをつかんでいく群像劇。

雰囲気はまんま『ALWAYS 三丁目の夕日』です。

なので、ああいうのが好きな人は楽しめるかも。
僕個人と

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ジブリな雰囲気が漂う『羊と鋼の森』

なーんか全体的にジブリっぽいなと感じたけど、
音楽が久石譲だった(笑)

さて、ピアノの調律師の話である。
映画としては、正直そこまで面白いわけでもないな。
調律師を目指した少年が、調律学校を卒業し、
地元の楽器店に就職し、苦難を乗り越えつつも、
調律の道を歩んでいくっていう王道。

ただ、このピアノの調律師って職業に、
ものすごく興味が湧くんだわ。
ピアノってけっこう身近な楽器だと思うんだよね。

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もはや既存顧客にしかわからない『メイズ・ランナー:最期の迷宮』

メイズ最終章。
ちなみに、副題に「迷宮」ってついてるけど、
迷宮感ゼロなので(笑)

激しい銃撃戦に、ちょっと泣けるシーンなどもあって、
個人的には好きなのだけれど、
これはもう過去作を見てないとまったくわからないと思う。
これまでのファンに終わりを告げるためだけの映画かな(笑)

やっぱり『1』が一番面白かったな~。
物語は、主人公たちが記憶をなくした状態で、
高い壁に囲まれた謎のエリアに放り出

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執着という言葉が綺麗に感じる『恋は雨上がりのように』

くおおおお。
これはキュンとする。
高校生同士の青春炸裂ファイヤーな恋愛よりも、
ずっとずっとキュンとする。
っていう歳になってしまったということか。
くそう、大泉洋がうらやましすぎる。。。

あんな超絶かわいいJKに告白されたらさ、
もう両手広げて抱きしめに行きたいけれど、
たぶん実際にあったら自分でも思いとどまるだろうな。
まあ僕の場合は、結婚もしていなければ、子供もいないので、
バツイチ子持

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大企業と銀行は必ず嫌な存在として描かれる『空飛ぶタイヤ』

池井戸潤作品、初の映画。
僕は普段本をまったく読まないので原作は未読。
かつ、これはWOWOWでもドラマ化していたようだけれど、
それも見ていないので、完全にこの映画が初です。
そして、面白かった。

池井戸潤の描く、リアルな企業同士の戦いはけっこう好きで、
この前の『陸王』なんかものすごく面白かったのだけれど、
今回のこの映画も同じように、
大企業と中小企業の対立がメインとなっている。

リコー

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母親の覚悟の強さが垣間見える『ワンダー 君は太陽』

絵本のようにいいお話。
心が洗われるようだった。

生まれつき醜い顔をしたオギーが、
母親の意向で学校に通うようになり、
からかわれながらも友達を増やし、
やがて軌跡を起こしていく話。

醜いといっても、すぐ見慣れるし、
そもそも日本人の我々からしたら、
外人の顔の違いなんて、あんまり気にならない。

この映画、実はオギーだけでなく、
その友達や実の姉など、何人かにフォーカスを当てた構成となってい

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新田真剣佑の筋肉鑑賞映画『OVER DRIVE』

いやね、ホントすごいんだよ。
マッケンユーの筋肉。
レーシングドライバーの人の体見たことないけど、
みんなあんななの、、、?
っていうのが一番の見どころ(笑)

さて、僕は車には興味がないので、
レースだったりラリーだったりってのを扱った映画は、
『カーズ』ぐらいしかないのだけど、
(ちなみに『カーズ』はメッチャ好き)
本作品は、ドライバーだけでなく、
どちらかというとメカニックに寄った作りでした

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瑛太が怪演すぎる『友罪』

自分の友達がかつて世を震撼させた少年Aだったら、
ということを考えさせる内容ではあるのだけれど、
ちょっと微妙な映画かな、と。

いや、身近な人が犯罪者だったらっていう問いかけというか、
そういうことを考えてしまうこと自体が微妙ってことじゃなくて、
うーん、ネタバレをはらんでしまうので、
嫌な人はここでブラウザをそっと閉じていただけるとありがたいのだけど、
これ、少年Aに関わっている人が誰もいなん

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おっさんの『スタンド・バイ・ミー』感あふれる『30年後の同窓会』

男の友情をかみしめる映画です。

乳がんで妻に先立たれたドクが、
今度は息子が戦死して、遺体を引き取りの行こうとするも、
ひとりでは心細いとのことで、
かつてベトナム戦争で苦楽を共にした仲間に同行を求める、
そんなハートウォーミングな映画。

家族がいなくなってしまったドクに、
独り身の呑んだくれのサル、
元"殴り屋"の異名を持つ牧師のミューラーと、
まったくバラバラの3人の珍道中。

30年ぶり

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もはやドキュメンタリーな『万引き家族』

パルムドール受賞という、日本映画界において、
類まれなる実績を残した本映画。
(パルムドールのすごさがいまいちピンときてないけどw)
でも21年ぶりってのは相当なもんだと思う。

そんな本作品を早速公開初日に見てきました。

もはやね、映画というより、ドキュメンタリー。
「実録!いびつな家族」みたいなタイトルで特集組まれてそうなほどに。
それぐらい、出演者の演技がとてつもなく自然てことなんだよね。

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12年前と同様に号泣な『ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~』

12年前の9月21日、
渋谷の映画館でひとり号泣した
『タイヨウのうた』。

公開当時、19歳のYUIと24歳の塚本高史の演じた
高校生の男女の初々しさとまっすぐさが眩しくて、
とても感動したのだけれど、本作はそのリメイクである。

邦画を洋画にリメイクとか、
どんな感じになるのだろうと思ったけれど、
いい意味で、展開はほとんど同じ。
変に改変されていないため、
オリジナル好きでも安心して見れる映

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