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映画感想

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新旧問わず、映画館で観た映画の感想を書いています。 あくまでも個人の主観なので悪しからず。
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2018年11月の記事一覧

もっと心の闇をえぐって欲しかった『ギャングース』

MIYAVIが朽木白哉のときよりも強かったんじゃないかって映画。

犯罪集団ばかりを狙って窃盗を繰り返す
高杉真宙、加藤諒、渡辺大知3人の話で、
バイオレンスメインのけっこうグチャミソした内容。

表の世界にも行けず、裏の世界にも行けず、
中途半端なポジションにいながらも、
そこから抜け出そうともがく姿は、どの領域にも通じそうで、
共感できる人は少なくないだろうなと思った。

監督が『ビジランテ』

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驚きの展開すぎる『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』

もうね、マジかと。
マジなのかと。
衝撃の展開ですっごく面白い映画でした。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のような喪失感と、
最高の映像技術で再現される最高の中2世界観。

開始直後から映像のすごさに圧倒され、
その後の驚きの展開に最後まで見入ってしまったよ。
とにかく全編にわたって映像がやばすぎる。
日本の漫画やアニメの実写化もここまでくればいいのにといつも思う。

とにかく見て欲

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ひとりの天才を軸に進むサスペンス調のカンニング映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』

メッチャハラハラするカンニング映画でした。

学内の天才が金のために自ら「カンニング元」となり、
監督の目をすり抜けて、
他の生徒に答えを伝えるっていう流れなんだけど、
もうね、いつバレるのかっていう冷や冷やする感じがたまらない!

でも、それだけじゃない。
それぞれが抱える事情や人物設定がしっかりしてるから、
行動の動機づけがすんなり腹落ちする。

それらがサスペンス調に進んで行くから、
いい緊

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生死について考えさせられる『人魚の眠る家』

これはなかなかに深い映画でして。
映画の内容というよりも、テーマかな。
篠原涼子の演技が鬼気迫る、娘への愛が詰まった物語ではあるんだけど、
それ以上に、人の生死についてすごく考えさせられるんだよね。

ほぼ脳死している娘に、電気信号を人工的に与えることで体を動かして、「生きてる!」って言ってるんだけど、
それは本当に生きてると言えるのかどうか。

「脳死は死なのか」ということについては、
中学生の

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ハワイの持つ開放感がすごくよかった『ハナレイ・ベイ』

これは思った以上にいい映画だった!
本は読まないので、原作は知らなかったのだけれど、
ハワイでサーフィン中にサメに襲われて亡くなった息子を、
10年に渡り想い続ける母親の物語というやや暗めな内容の割には、
すごく開放感のある空気がよかった。

それもこれも、きっとハワイという場所がよかったんだと思う。
『青夏 きみに恋した30日』でも感じたけど、
よくあるような話であっても、
ロケ地が違うだけでか

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ここまでつまらないのはめずらしい『ういらぶ。』

あー、これは本当にひどい映画だった。
ハイパーつまらなかったよ。。。
なんでこんなのが映画になるんだって思ってしまうぐらい。

そう思った理由はいくつかあるんだけど、
一番強く感じたのは、主要キャラの行動にまったく共感できなかったこと。

平野紫耀が桜井日奈子のことを好きすぎるがゆえに、
2人の関係がうまくいかないことにビビり、
恐怖政治で支配することで、
「おまえには俺しかいない」感を出し、

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最後にしてようやくゴジラっぽくなった『GODZILLA 星を喰う者』

アニゴジ最終章でした。
今回、ゴジラVSギドラの構図だったから、
ようやくこれまでのゴジラっぽくなったかな、と。
やっぱり怪獣同士の戦いは見たいよね。

このアニメシリーズの第一作目を見たとき、
その前が『シン・ゴジラ』だったから、
どうしてもその特撮の方と比べてしまって、
「なんでアニメで、、、」と思ったりもしたけど、
シリーズを通してみると、これはこれでアリだなと思った。

このシリーズは、地

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面白いのだけど自分の知識不足でいまだによくわからない『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』

おお、けっこう面白かった、これ。
とはいえ、俺のエウレカの知識がなさすぎるがゆえに、
ストーリーや設定はわからないところが多すぎるけど。。。
酷評された前作の『ハイエボリューション1』しか見てないから、
そりゃそうだよねっていう(笑)

エウレカって人なの?とか。
アネモネって何か特殊能力があるの?とか。
なんで何回もダイブして戦ってるの?とか。
あの森みたいなところ何?とか。
あの巨体は"ロボッ

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人の内面が爆発したような『生きてるだけで、愛。』

もうね、いろいろ出ちゃってたね、この映画。

中身はけっこう衝撃的でした。
ニートで躁鬱病に悩まされている趣里の、
菅田将暉との共同生活や社会復帰などを映画板作品だけど、
その趣里の体当たりな演技がすごい。

まず朝起きれない。
起きれないから、バイトの面接もすっぽかすし、
ようやく働けても遅刻の連続。
そして、精神が不安定で突発的に怒る。
あとはすっぽんぽんで夜のビルの屋上に佇む。
(おっぱいま

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アフター青春のその先がリアルで生々しい『ここは退屈迎えに来て』

これは面白かった。
朝8時から映画館に見に行ったけど、
引き込まれちゃってまったく眠くならなかったね。

橋本愛が、卒業以来10年ぶりに、
高校時代の同級生である成田凌に会いに行くって話なんだけど、
物語は2004年、2009年、2013年の3つが並行して進んでいって、
最後にすべてが繋がるという形。

最初はちょっと混乱しちゃうけど、
テンポもいいし、すぐに理解できる。
そして、それぞれの時代に

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歌を聴いて涙が出る『ボヘミアン・ラプソディ』

ああああ、、、いい映画だった。。。

バンド結成から1985年のライヴエイド・パフォーマンスまでを描いた
クイーンの伝記的な映画だけど、もはや映画というより、
半分はライブビューイングみたいな感じだったな(笑)

普段、洋楽を聴かない俺でさえ、
その名前と曲をいくつか知っているクイーン。
数々の名曲をスクリーンで聴けたのはすごくよかったけど、
本当に歌がよすぎて、涙出てしまった。。。
人の歌を聴い

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配役のせいですぐに犯人がわかってしまった『ビブリア古書堂の事件手帖』

原作はもちろんのこと、ドラマ版も見ていない。
これが初ビブリア。

最初に主人公が最愛のばーちゃんを亡くしたところから始まるのは、
個人的にはうるっときたね。
俺も亡くなった大好きなばーちゃんを思い出したわ。

さて、その主人公たちが古書をキーアイテムに、
祖父母の色恋にたどり着く物語だけれど、
全体的に古書の持つノスタルジーな感じが風流だなと思った。

普段、読書はまったくしないのだけれど、

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ものすごく現代だなと思う『スマホを落としただけなのに』

タイトル通り、タイムリーというか、
まさに現代だからこそウケる映画だと思った。

スマホを乗っ取られててんやわんや。
でもそれがあるひとつの事件に繋がっていき、、、
というサスペンス仕立ての映画である。

田中圭がスマホを落として、
(この前の『獣になれない私たち』でも落としてたけどw)
そこからすべてが狂い出すという流れが、
スマホの管理やセキュリティにはを気をつけようという警告にも感じたよ。

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ギャップ萌えだった『ヴェノム』

会社がお休みだったので、朝イチで見てきました。
いやー、これがね、本当にすごく面白くて!

ヴェノムといえば、スパイダーマンの宿敵であるヴィランで、
2007年の『スパイダーマン3』にも出てきた。
あのときは俺もまだ大学生。
「シャアアアアッ」って奇声出してモノマネしてたのが懐かしい(笑)

さて、話としては、
宇宙にあるシンビオートという寄生生物が地球にやってきて、
それが紆余曲折を経て、主人公

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