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映画感想

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新旧問わず、映画館で観た映画の感想を書いています。 あくまでも個人の主観なので悪しからず。
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2019年11月の記事一覧

日本アニメのあるあるを詰め込んだ『HUMAN LOST 人間失格』

2019年公開映画195本中107位。

あの太宰治の『人間失格』を、
中二感たっぷりにリメイクした作品です。

昭和111年、医療技術の進歩により、
爆発的に寿命が延びた無病長寿大国・日本。
ある日、主人公の大庭葉蔵は暴走集団と共に、
特権階級の住まう"インサイド"と呼ばれる地域へ突入した際、
自身の不思議な力に目覚め、戦いに身を投じていくという話。

原作とは程遠い内容ではあるけれど、
近未来

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ネガティブ青春映画『殺さない彼と死なない彼女』

2019年公開映画194本中54位。

高校生の話だから、
まーた、量産型のキラキラ青春純愛映画かっ!
って思ってたんだけど、これまた全然違って。
高校生の頃に抱きがちなネガティブな感情が全面に出た、
ちょっと暗めの青春映画でした。

時系列が途中まで謎だったんだけど、
全部で3つのペアの話が並行していて、
そのどれもがジワるエピソードなんだよね(笑)

「死ね」、「殺すぞ」が口癖の小坂れい(間宮

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設定は面白いけどテンポが悪すぎな『決算!忠臣蔵』

2019年公開映画193本中174位。

日本の歴史でも有名な「赤穂事件」を
“予算”という観点から見た斬新な切り口の映画です。

当然、討ち入りするにはお金がかかるから、
それをどうやりくりして実現させるかという
予算達成エンターテインメントなんだけど、
現代にもあるあるな話で、時代劇ながらも共感できるポイントは多かった。

勘定方(今でいう経理および財務?)と戦方(営業みたいなもん?)
との対

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ゾンビなのにコメディ!『ゾンビランド:ダブルタップ』

2019年公開映画192本中77位。

ちょうど昨日前作を観て予習しました。
前作の公開から10年経ってるんだね。
(当時、この映画の存在知らなかったけどw)

今回も、下品でグチャミソったコメディ調のゾンビ映画
っていうのは変わらず。
(ただ、アビゲイル・ブレスリンが成長してたのには、ちょっと驚きw)

安全な地を求めて旅をしながら、
ゾンビを殺し、いろんな人と出会う
ロードムービー感ある流れは

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エルサが卍解してしまう『アナと雪の女王2』

2019年公開映画191本中13位。

イントゥジアンノーーーーン♪
イントゥジアンノーーーーン♪
レリゴーに代わる本作の代表曲、よき!

で、肝心の映画の中身はというと、、、
まさかのバトルアクション満載なエルサの卍解映画でした(笑)

いや、今回、かなり方向性変わったなと思って。
前作では、エルサがすねて山奥に氷の城作って引きこもるも、
姉妹愛でハッピーエンドなディズニーらしい感じだったけど、

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これがインド式サスペンスか!っていう『盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~』

2019年公開映画190本中66位。

まさかのインド映画でサスペンスです。
ところがどっこい、歌と笑いは健在というハイブリッド。
ボリウッドだからこそできる世界観(笑)

“とある理由”により、
目が見えないフリをしているピアニストの主人公が、
偶然殺人現場を目撃。

しかし、犯人がアレすぎて警察にも言えず、
そうこうしているうちに盲目もウソだとバレ、
さらには臓器を売ろうとしている奴らにも狙わ

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超人の集まりかって思った『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』

2019年公開映画189本中179位。

日本を代表する名優、役所広司が出てるってことで、
ちょこっとだけ期待してたんだけど、
これはまったく響かない映画でした。。。

エベレストのデスゾーンに飛行機が墜落して、
そこに戦争を引き起こしかねない重要機密文章があって、
特別捜査官を名乗る悪い兄弟が、
「それを手に入れたいからガイドしろ」ってことで、
救助隊の役所広司たちがそいつらとエベレストに登るっ

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ありそうでなかったヒーロー×ホラーの『ブライトバーン/恐怖の拡散者』

2019年公開映画188本中81位。

スーパーヒーロー✖️ホラーという異色の組み合わせ。
スーパーマンのもうひとつの可能性を提示した、
ありそうでなかった設定が興味をそそる映画です。

不妊治療に励む夫婦のもとに、
ある日宇宙から謎の物体が落ちてきて、
そこに入ってた赤ちゃんをブランドンと名付け、
我が子として育てるってのが始まり。
(確かスーパーマンも赤ん坊のカル=エルが、
 地球に飛ばされて

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家族というものを再び考えさせられる『ひとよ』

2019年公開映画187本中54位。

人殺しの母親が15年ぶりに家に戻ってきた家族の映画。
シリアスと笑いのバランスが絶妙でした。

この家庭では、父親がクズ野郎で子供に暴力振るうもんだから、
田中裕子がひき殺して刑務所に入るものの、
殺人者の家族ということで、残された者たちはひどい嫌がらせを受け、
15年ぶりに再会しても、兄弟3人はそれぞれ思うところがあるっていうね。
とても複雑な家庭環境です

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彼には何が見えていたのかとても気になった『永遠の門 ゴッホの見た未来』

2019年公開映画186本中101位。

あの有名な画家ゴッホの映画です。
(実際の発音はホッホの方が近いらしい)
話としては、彼が死ぬまでの2~3年がメインなのかな。

いやー、もうね、孤独と狂気に満ちた人生ですよ。
実際に身近にいたら、ちょっと近寄りがたいと思う。
だって、性格はとてつもなく極端で精神的にも不安定なんだもの。
実際に疾患持ちではあったらしく、正確な診断はないものの、
彼の病状に

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孤独と極寒で満身創痍な『残された者-北の極地-』

2019年公開映画185本中114位。

北極に取り残された男の映画。
観終わった後、無性にダウンジャケットが欲しくなります。

最初、てっきり、マット・デイモンかと思ったwww
彼は『インターステラー』でも『オデッセイ』でも、
取り残されてしまう役柄だったので、
僕の中では、若干取り残され屋さん感あるwww

でも、今回はマッツ・ミケルセンです。
彼の命がけの名演技は圧巻でした。

今回、あんま

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孤独が生み出すドサイコパス映画『グレタ GRETA』

2019年公開映画184本中52位。

予告を観てから期待してたんだけど、
これは想像以上のサイコパス映画でした。

もはや半分ホラーなんだけど、設定も秀逸だし、
ホラー嫌いの自分でもほどよい恐怖を味わえて面白かったです。

ある日、地下鉄でバッグの忘れ物に気づいた
フランシス(クロエ・グレース・モレッツ)が、
その中に入っているIDカードを頼りに持ち主である
グレタ(イザベル・ユペール)に届ける

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ターミネーター好きなら間違いなく今すぐ観た方がいい『ターミネーター:ニュー・フェイト』

2019年公開映画183本中7位。

ああ、、、帰ってきた。。。
「森から戦士たちが帰ってきたぞー!」
って乙事主様が叫んじゃうぐらいには、
久しぶりにターミネーターしてました。

『ターミネーター』、『ターミネーター2』に続く
正当な続編としてふさわしい内容。
(それだけに「もっと早く作っていれば、、、」
 という想いは否定できない。。。)

そりゃね、僕は『T2』が生涯観た映画の中で
1番か2

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すべてのビジネスマンに観て欲しい『天才たちの頭の中 ~世界を面白くする107のヒント~』

2019年公開映画182本中71位。

これはすべてのビジネスマンが観て損はないんだろうなって思います。
あらゆる分野の第一線で活躍している人たちに対して
「なぜあなたはクリエイティブなのですか?」とインタビューした映画。
なんか、ダイヤモンドとか東洋経済とかでありそうな感じだけど(笑)

25年近くかけて撮ったビデオで、
実に100人以上の映画監督、役者、政治家、写真家、
芸術家、作家、科学者、

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