スプラッター過ぎる『ヘルボーイ』

2019年公開映画153本中62位。

マーベル・コミックとDCコミックスに次ぐアメコミ会社、
ダークホースコミックスのキャラクター「ヘルボーイ」。
2004年と2008年に映画化したものの、今回からリブートです。

この映画を観る前に予習として過去作をチェックしたんだけど、
もうね、今回の全然方向性が違いすぎて、、、!!

話としては、1500年前に封印された魔女が復活したから、
魔界生まれで地球育ちの悪魔の子ヘルボーイが倒そうとするものの、
自分の出生の秘密を知り、悪魔として破壊の限りを尽くすか、
人々のために生きるかの間で葛藤するダークヒーローって感じで、
基本的な設定は過去作と同じでした。

でも、今回の中身はヒーロー感皆無で、
まるでホラー寄りの『ロード・オブ・ザ・リング』(笑)
いや、魔女役をミラ・ジョヴォヴィッチが演じていたせいか、
やや『バイオハザード』感もあったかな。。。

つまり、それぐらい全体的に色調が暗めで、
かつ気持ち悪いクリーチャーがたくさん出てくるってことなんだけど、
この映画の見どころは、とにかく映像がスプラッター過ぎるところ。

魔女だろうが人だろうが、とにかく血がいっぱい出るんだけど、
特に、終盤で地底から巨大怪物が出てきて街で暴れまわるシーンは、
残酷すぎて僕でもちょっと引くレベル。
(基本、そういうのには耐性ある方なんだけどw)

逃げ惑う人々が頭つかまれて、
ぶどうの皮を剥くように顔面の皮膚をチュルンって剥ぎ取られたり。
両足つかまれて、そのままさけるチーズのように
ベリベリって左右真っ二つに裂かれたり。
そのたびに画面いっぱいに血や内蔵が飛び散りまくって、
まさに『ファイナル・デスティネーション』シリーズのようだった。。。

「人間ってこんな簡単にグチャミソになるんだ」ってぐらい脆くて、
小さい子供が虫を殺すときの立場が逆転したような気持ちになったよ。。。

ちなみに、過去作品はスプラッター感がまったくなくて、
普通にダークヒーロー映画だったのだけど、
今回からこんなに変わったのはけっこう意外でした。
完全にスプラッターやホラーに振り切った。

そして、話の終わり方がマーベルと同じ。
エンドクレジット後にいろいろっていう(笑)
続き、あるかな?

リブートなので、過去作品を観ていなくてもまったく問題ないけれど、
知っていると、本編の最後で「おっ」と思うシーンがあります(笑)

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