野心に満ち溢れた女の執念を垣間見た『女王陛下のお気に入り』

2019年公開映画25本中15位。

予備知識ゼロで行ったけど、思った以上に楽しめた。
えげつない女の戦いですね。

高貴な身分でありながら没落したエマ・ストーンが
いとこの勤める宮廷で召使として働きながら、
女王に気に入られていくうちに野心に火がつき、
女王側近だったいとこの座を奪うまでに至る映画。

この映画の最大の魅力は、
エマ・ストーンの野心からくるいとこの蹴落としだろう。
舞台は18世紀初頭のロンドンだけれど、
偉い人に気に入られて地位を上げていくというのは、
今でも普通にあること。

しかし、エマ・ストーンが女王に気に入られるために
何か特別なことをしたかと言えば、
「平気で嘘をつく」以外には特になかったように思う。
ただ、常に女王を気遣い、
かゆいところに手が届くような動きをしながら、
野心としたたかさを持って日々生活していく、
という感じだったので、
組織に身を置く自分が何かすぐに真似できるところはないかと思ったけど、
そもそも野心もクソもないので、無理だなと(笑)
ああいうのは意識してできるものではない。
野心や目的がしっかりないと、体が反応しないだろうな。

ちょっと大げさではあると思うけど、
身近でも大きな組織には必ずいそうなタイプだと思う。
その役が女性だったのと、
舞台も昔の王宮というところで新鮮さがあったかな、と。
出世競争にさらされる現代の企業モノに転用できると思う。

あとツボだったのが、
女王の痛風の痛みを和らげるのに、牛肉巻いてたのがウケた。
そんなんで効くのか、、、?(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?