大企業と銀行は必ず嫌な存在として描かれる『空飛ぶタイヤ』

池井戸潤作品、初の映画。
僕は普段本をまったく読まないので原作は未読。
かつ、これはWOWOWでもドラマ化していたようだけれど、
それも見ていないので、完全にこの映画が初です。
そして、面白かった。

池井戸潤の描く、リアルな企業同士の戦いはけっこう好きで、
この前の『陸王』なんかものすごく面白かったのだけれど、
今回のこの映画も同じように、
大企業と中小企業の対立がメインとなっている。

リコール隠しをする大企業のやつらや銀行のやつらは、
本当に嫌なやつとして描かれていて、
特にディーン・フジオカの演じたカスタマーサポート部の、
「関係各所に確認して、全力で対応します」的な、
自分でも普段仕事で話しているようなことをまんま言ってて、
ものすごくセリフがリアルだなと思った。
と、同時に、自分が組織の駒であること、
嫌なやつと思われているかもなーなんて、
改めて感じました。

大企業に真っ向から勝負を挑む長瀬智也はかっこよかったけど、
個人的にはムロツロシをすごく推したい。
あんなにシリアスな中で、クスッとした笑いを起こせるのは、
もはや彼ぐらいしかいないだろう。
前期にやっていたドラマ『きみが心に棲みついた』でも、
唯一癒しの存在となってくれたムロツヨシは、
今回の映画の中でも僕を癒してくれました(笑)

映画なので2時間でまとめられてしまうけれど、
これは地上波として全10回ぐらいのドラマとしても見たいと思う。

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