マーベル最強のキャラ誕生『X-MEN: ダーク・フェニックス』

2019年公開映画92本中15位。

マーベルのX-MENシリーズ第12作品目。
第1作目を見たのが高1のときだから、実に19年である。
マーベル・シネマティック・ユニバース(以下、MCU)より長い!
そして、20世紀FOXがディズニーに買収されたことにより、
20世紀FOX単独では最後のX-MENになるのかな。

肝心の中身だけど、、、どーすんだこれっていう(笑)
話としては、ソフィー・ターナー演じるジーン・グレイが、
宇宙で特別なエネルギーを浴びたことで、
彼女の中に眠る過去のトラウマが表出し、
力の制御ができなくなるというもの。

過去のトラウマと、
そのきっかけを作った人物と、
それらを取り巻く仲間と、
いろんな絡みがある中で話が進んでいくのは魅力的ではある。

ただ、今のX-MENって、
ヒュー・ジャックマンが出ていたときよりも
過去の時間軸を描いているんだけど、
「え?それやって平気?」っていう驚きがあって。。。
次の作品で、ちゃんと繋がるのかな。。。
まあ、詳しくは見てください(笑)
(ちなみに、昔のX-MENに出ていたキャストと今回のX-MENのキャスト、
 年齢が割と近いというのも歴史を感じる)

とにかく映像はヤバイよ。
ジーン・グレイ、間違いなくマーベル最強。
スカーレット・ウィッチを超えるサイコキネシスに、
読心術や催眠術のようなものも使えて、
今回ひとりチートかってぐらい戦闘能力が突出してた。

でね、同じマーベルなんだけど、
このX-MENはMCUとはまったく違うんだ。
感覚的なところになるから、
人によって感じ方は違うと思うけど、
結論から言うと、X-MENは少し薄い(笑)

MCUはさ、『アイアンマン』から始まって、
各ヒーローを主役にした映画をそれぞれ単独で展開してたから、
ひとりひとりのヒーローのいろんな側面が見れて人柄を深く知れるし、
愛着も湧くんだよね。

それが「アベンジャーズ」という形で一堂に会するわけだから、
アイアンマンが好きな人も、
キャプテン・アメリカが好きな人も(大体かぶってるとは思うけどw)、
そこでひとつになれて一体感ができる。

それを11年も続けるから、
そのムーブメントはどんどん大きくなるし、
この前の『アベンジャーズ/エンドゲーム』のまとめ方が最高すぎたから、
もんのすごい心に残るんだわ。

一方、X-MENはしょっぱなからいろんなヒーローがドババって出るから、
あんまり人物の深掘りができないまま話が進む。

そして、基本は大人数でわちゃわちゃ戦うのがメインになるから、
「かっこよかった」だけで終わっちゃうんだ。

そりゃ12作品もやっていれば、
各ヒーローの人柄はわかるようにはなるんだけど、
MCUのキャラクターほどの深みがないから、
少し味気ない感じがするんだよなあ。

それは今回の映画も同じで、
映像はすごいしバトルもかっこいいんだけど、
それだけで終わってしまう。
笑いや涙があるわけではないし、
感情の揺さぶりがMCUよりも少ない。

シリーズをずっと見ている人は、
「X-MENってこうだよね」ってわかってるとは思うけど、
『アベンジャーズ/エンドゲーム』が素晴らしすぎたから、
どうしても比較しちゃう(笑)

あと、X-MENの方が中2感が強いというか、
日本の漫画っぽい(笑)

結局、MCUもX-MENも、
ヒーローになるための努力をしている人はほぼ皆無だと思ってて。

だって、MCUは特殊スーツ着るとか、
蜘蛛に噛まれる事故にあったとか、
人体実験の結果だったとか、
ある日突然運よく(悪く?)特殊能力を手に入れたという経緯が多い。
X-MENはミュータントで、生まれつき特殊能力を持ってるから、
両者共に「努力なくしてスーパーパワーが手に入る」
というのが共通してうらやましい限りではある。

ただ、X-MENの方が、空を飛ぶ、天気を操る、
火を操る、金属を操る、
テレパシーが使える、瞬間移動ができる、
などのファンタジー的な能力が多いから、
こっちの方が日本の漫画のキャラに近いかなと思う。

だから、映画を見ててもどことなく子供が好きそうな感じがするんだ。
僕はそういうの大好物だけど。
『ワンピース』の能力者とか、
けっこうまんまX-MENなんじゃないかと思う(笑)

とはいえ、それがX-MENの魅力だと思うし、
邦画では決して見ることのできない
迫力のバトルシーンはすごくかっこいいから、
これは映画館で見ないとダメなやーつだと思いました。

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