ひとりの天才を軸に進むサスペンス調のカンニング映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』

メッチャハラハラするカンニング映画でした。

学内の天才が金のために自ら「カンニング元」となり、
監督の目をすり抜けて、
他の生徒に答えを伝えるっていう流れなんだけど、
もうね、いつバレるのかっていう冷や冷やする感じがたまらない!

でも、それだけじゃない。
それぞれが抱える事情や人物設定がしっかりしてるから、
行動の動機づけがすんなり腹落ちする。

それらがサスペンス調に進んで行くから、
いい緊張感を持てて見れる内容だった。

しかしいくら金のためとはいえ、
だいぶリスク背負いすぎじゃないかって思うんだけど。
タイにおける教育というか、
テストでいい点数を取ることって、
どれぐらいの意味があるのかがわからないけれど、
現地の人はこの映画をどう見ているのかが気になる。

さて、ちょっとこの映画の話とはズレるけど、
カンニング映画って過去にもいくつかあるみたいなんだけど、
自分たちの世代で言えば、
邦画の『That's カンニング! 史上最大の作戦?』は外せない。

これは学生寮の存亡をかけて、オールAの成績を取るために、
あの手この手でカンニングしまくるという青春コメディ。

今回の『バッド・ジーニアス』もこれのパクリかと最初思ったんだけど、
実際中身は全然違った。
『バッド・ジーニアス』はひとりの天才を軸に、
スマートな方法でカンニングを行うのに対し、
『That's カンニング!』はバカしかいないので(笑)、
みんなで力を合わせて、
ありえないカンニングの数々を披露していくから、
けっこうアプローチの方法が異なる。

そして今見ると、役者が豪華。
公開当時18歳の安室奈美恵に、
23歳の山本太郎、24歳の山口達也や藤木直人も出ている。

『バッド・ジーニアス』が話題になったときに
いっしょに扱われるかなと思ったけど、
どのメディアもほとんど触れていなかったのが悲しい。
(まあ山口メンバーの件の影響もあるだろうけど)

ちなみに、当時のめざましテレビで取り上げられていたのが
YouTubeに残ってました。
https://youtu.be/2lT1phXYRGY

このコメディなら今リメイクしてもウケると思うんだけどなあ。

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