いろいろ考えさせられる脱獄映画『パピヨン』

2019年公開映画96本中37位。

これはただの脱獄映画じゃない。
いろいろ、、、考えてしまう。。。
しかも、実話というから見ていて辛かったわ。。。

無実の罪でフランス領ギアナにある流刑地に送られた
主人公パピヨン(チャーリー・ハナム)が、
そこで知り合ったルイ(ラミ・マレック)と共に脱獄を試みるって話。

脱獄するには相応の準備が必要なんだけど、それにはお金が必要。
ルイがさ、ケツの穴に詰めてるんだわ。
お金を。
どういう経緯で入れたのかはわからないんだけど、とりあえず入ってる。
痛いだろって。
途中、下痢で流れ出てるからね。。。
汚いだろって。
でも、生きるためにはそうせざるを得なかったんだよな。。。
とはいえ、コインをずっとケツ穴に入れてるってさ、
普段の生活に支障出るよな。。。
考えただけでも、お尻が痛くなる。。。

さらに、この映画、1発で脱獄してイェーイ!じゃないんだよな。
1回目にミスって、そのペナルティで2年間独房に入れられ、
2回目もミスって今度は5年間独房に入れられ、
3回目でようやく、、、って流れ。
(ちなみに、原作だと成功したのは9回目らしい)

もうさ、心身共にズタボロだよね。
痛いし、怖いし、独房に入れられて、
長期間、ろくに会話もなく、暗闇の中で、
大した食事も与えられなくて、満身創痍すぎると思う。
普通は、もういいやってなっちゃうかもしれない。
でも、パピヨンは諦めないんだよね。
うまくいくかどうかわからない3回目の脱獄を選択するから。
それだけ、自由への渇望さが凄まじかったということなのかな。

逆に、ルイは3回目は島に残る選択をしたからね。
彼はもう諦めの方が強かったんじゃないかな。
もともと真面目で大人しい性格だし、足も悪くしてたし、
親友の足手まといにならないためってのもあったんじゃないかなと思う。
あのとき、2人がお互いに何を想ったのかを想像すると涙が出てきたわ。

自分だったら、どうするだろう。
3回目、、、うーん、多分やらなかっただろうな。。。
諦めモードに入っちゃうと思う。
だから、パピヨンの行動力と不屈の魂は見習いたいと思った。

この映画、日本では今頃公開しているけど、
実際は2017年の映画なんだよね。
今やってるということは、
『ボヘミアン・ラプソディ』の大ヒットで
ラミ・マレックの知名度が上がった結果なのでは、、、
とか考えてしまうけど(笑)

あと、知らなかったんだけど、これって1973年にもやってるんだよね。
パピヨン役がスティーブ・マックイーン、
ルイ役がダスティン・ホフマンという、
まさに名優中の名優(笑)

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