孤独と極寒で満身創痍な『残された者-北の極地-』

2019年公開映画185本中114位。

北極に取り残された男の映画。
観終わった後、無性にダウンジャケットが欲しくなります。

最初、てっきり、マット・デイモンかと思ったwww
彼は『インターステラー』でも『オデッセイ』でも、
取り残されてしまう役柄だったので、
僕の中では、若干取り残され屋さん感あるwww

でも、今回はマッツ・ミケルセンです。
彼の命がけの名演技は圧巻でした。

今回、あんまりストーリーっぽいストーリーはないんだよね。
映画が始まったらもうマッツひとり。
おそらく飛行機が不時着したと思われるんだけど、
すでにひとり北極の地でがんばってるところからスタート。

「SOS」の文字を地面に彫ったり、魚釣ったり、地図を作ったり。

そこに救援のヘリが来るんだけど、大吹雪で墜落。
パイロットは即死で、もう一人の女性はギリギリ生存してたので、
マッツは彼女を連れて、観測基地を目指すことに。

だから、キャストは3人いるっちゃいるんだけど、実質2人。
でも、彼女は墜落時に負った怪我でほぼ寝たきりだから、
結局はマッツひとりしかいないようなもんです。

マイナス気温の環境で、装備も満足にないまま、
負傷者をソリに乗せてひとり歩き続けるマッツ。

途中、吹雪に見舞われ、シロクマに遭遇し、穴に落ち、、、
孤独と極寒が支配する世界で、
ズタボロになりながら黙々と目的地を目指す姿は、
同情しようにもそんな境遇に陥ったことがないので、
彼の辛さは憶測の域を出ないのが歯がゆい感じでした。。。

でも、手足の指先が凍傷になってきて、
痛いほどの冷たさはひしひしと伝わってくる。
なんか、プレステとかで、
オープンワールドのサバイバルゲームとして出ても
不思議じゃないぐらい現実離れしてる環境だった。

だからこそ、最初にも書いたけど、
あの寒さをスクリーンで観た後だと、
無性にダウンジャケットが欲しくなるんだ(笑)

マッツ・ミケルセンの命がけの冒険は一見の価値アリです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?