戦争というより政治映画『空母いぶき』

2019年公開映画74本中59位。

今の日本が戦争に移行するとしたら、
こんな感じなんだろうなという映画。
戦争の始まり方が垣間見えるような内容でした。

原作漫画は読んでないけど、話は映画オリジナルらしい。
東亜連邦という架空の国が初島を占領したので、
何とかしてこいという国からの命令のもと、
空母いぶきが出動する話。

割と派手なドンパチ映画かと思いきや、
まったくそんなことはなかった。
戦後1回も戦争をしていない国として、
相手国からの攻撃にどう対処するかとか、
これは自衛権の発動か交戦権の発動かとか、
むしろ政治色の強い内容。

こっちから攻撃を仕掛けたら、
報復が来て戦火が拡大するから、
基本こちらからの攻撃は一切なしというのが、
もどかしさもありつつ正論すぎた。

ハリウッドの戦争モノだと、兵士の士気が高すぎて、
「俺たちの力を見せてやれ!」的なテンションと共に、
ガム噛みながらドンパチすることが多いけど、
この映画はテンション低く、静かに、淡々としてるのが、
180度違うなと(笑)
戦争映画として見るよりは、政治映画として見た方がよさそう。

そして、『アベンジャーズ/エンドゲーム』や
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』を見た後だと、
爆発のエフェクト1つ取っても、
クオリティに明確な差が出ていることがわかる(笑)

戦闘シーンがあると、
やっぱり映像表現のクオリティも大事だよなーと思う。

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