日本が舞台なのに日本人が日の目を浴びない『パシフィック・リム:アップライジング』

んー、ちょっと期待しすぎたかな(笑)

映像はね、相変わらずすごくて。
戦場となった東京の街(まあ架空の都市だけどね、あの街並み)が
グッチャグチャになってて。
巨大ロボットや巨大怪獣は特撮で日本も十八番のはずなんだけど、
あの映像は日本では到底無理だろうな。
ハリウッドに完敗。
エンド・クレジット見ると、
「DIGITAL ARTIST」の項目で1,000人以上いたから、金のかけ方が違う。
同じ金かけて、同じものが作れるかはわからんけど。

ただ、今回バトルにかなり寄ってて。
イェーガー4体VS怪獣3体の大乱闘が見物だったし、
もうそこは本当にすごくて大興奮だったんだけど、
その分、人間ドラマの部分がかなり薄かった印象。

前作はさ、主人公役のチャーリー・ハナムが兄を失う過去があったり、
ロバート・カジンスキーと馬が合わず喧嘩したりとかあったし、
菊池凛子も幼少期に怪獣に襲われて、
イドリス・エルバに助けられた過去があったりとかで、
いろんなキャラの暗い背景や対立なんかがしっかり描かれていて、
映像やアクションはもちろんのこと、
登場人物にも感情移入しやすい部分があったのだけれど、
今回は、そういう面がほとんどなかったように思う。

ジョン・ボイエガが前作のイドリス・エルバの息子って設定だったけど、
かといって、父親と息子の間に何かあるかっていったらそうでもないし、
イェーガーの若き操縦士たちもたくさんいたけど、
彼らの絆とかも全然なかったし、
スコット・イーストウッドとか特記事項のない普通の操縦士だし、
登場人物の存在が非情に薄かった。

今回、日本からは菊池凛子だけでなく、
初参戦の新田真剣佑がいたけれど、
セリフはほとんどなかったし、
イェーガーに乗ってはいたものの、
ほとんど顔も映ってなかった。
なのに、中国人はめっちゃ目立つ役で、
同じアジア人なのに扱いの差を痛感したわ(笑)

今回、日本が舞台となっていただけに、
日本人がほとんど日の目を浴びておらず、
ちょっぴり寂しい気持ちになりました。

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