サイコパスのアベンジャーズだった『ミスミソウ』

これはね、、、あかんやつですわ。。。
見終わった後にドッと疲れが出る。
今月分の生気、全部吸われちゃったよ。
同じところ10回ぐらい切って、
そこに粗塩とわさびを練りこみ、
ヒモでキツく縛って化膿させるみたいな、
なんかそんな気分になる。

田舎に引っ越した主人公の女の子が学校でいじめに遭い、
さらにその加害者グループに家族まで殺されてしまうという壮絶な環境の中、
彼らに復讐をしていく、という話なのだけれど、
とにかくもう、出てくるやつみんなサイコパス過ぎて。。。

いじめてるやつらとか、もういじめってレベルじゃなくて、
完全に快楽殺人者なんじゃないかってぐらい、
人を傷つけることに対して何の罪の意識もないからね。
担任の先生も頭おかしいし、まわりにいる人たちみんな異常。
もはや、サイコパスのアベンジャーズ。

でもね、予告を見たとき、
『ヒメアノ~ル』や『ビジランテ』みたいに、
精神的苦痛を伴う映画なのかなって思ったんだけど、
実際はそこまででもなかった。

理由は2つある。

まずひとつめ。
感情移入する矛先が変わってきた。
もちろん、いじめのシーンは非情に心が痛んだんだけど、
昨日見た『honey』同様、
若い子たちへの感情移入が薄れてきてるのだ。
昔ほど、当事者意識が向かない。
むしろ、家族が炎に焼かれるシーンの方が心が痛んだ。
娘を持つ親っていうとこがね。

もうひとつは、復讐のところ。
人がサックサク死んでいくんだよ。
『バトル・ロワイアル』かってぐらい、
グチャグチャ音を立てながら、簡単に死んでいく。
もはやB級スプラッター映画のよう。
そんな簡単に腸出るか?って(笑)
血とゲロ出すぎだろって(笑)
グロいんだけど、精神的苦痛というところから離れてしまった。

全体的に暗いお話なので、そういうのが好きな人はぜひ。

ただ、今年見た中では、『娼年』に次いで、
「グチャ」って音が多い映画だった(笑)

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