夢に向かう大切さよりも母娘の愛を痛感する感動巨編『シークレット・スーパースター』

2019年公開映画127本中8位。

マジかよ、、、なんだよ、この最高すぎるインド映画は。。。
号泣じゃねぇかよ。。。・゜・(ノД`)・゜・。

歌の才能がある少女インシアが、
自分の動画をYouTubeにアップしたら、
落ち目のプロデューサーの目に留まり、
一気にスターダムにのし上がっていくという話なんだけど、
これ、単に夢を叶えるっていうだけじゃないんだよね。
むしろ、母と娘の親子愛を描いたヒューマンドラマです。

親子の号泣必至なエピソードと、
プロデューサーのコメディ全開なノリが楽しめる、
まさに感動と笑いがてんこ盛りの映画でした。

上記のような物語の構成もそうなんだけど、
それを可能にしているのが家族の在り方だと思った。
特に、父親を敵として置いて、対立構造を作ったのがよかったね。

彼は、独裁者みたいな人で、
音楽に反対どころか、性としての女性を完全に見下していて、
つまらないことですぐに妻に暴力を振るうクズ野郎。

そんな夫の仕打ちに耐えながら、
夫の財布から金を盗んだり、大事な首飾りを売っては、
娘にギターやPCを買い与えた母親の愛は身に染みたんだけど、
その母親も、現状を変えようとしない人で、
インシアからしたら味方とも言いづらいポジション。

そして、インシアは自分の意見をはっきりと持ち、
どんどん現状を変えようとしていこうとする強い女性として描かれている。

絶対権力の父、旧態依然の母、現状打破の娘、
三者三様の在り方が、お互いの立ち位置をわかりやすくして、
見ごたえあるなと思った。

インシアが自分の夢を叶えるために、
クラスメイトの力を借りながら邁進する姿は応援したくなるし、
そこまでしてやりたいことがあるっていうことは素晴らしいと思った。

さらに、彼女は自分の出生の秘密を知って、
一時、夢を諦めて父親に従う生き方を選ぶんだけど、
そこで母親が自らの殻を破って、娘のために戦うところは、
ものすごく興奮するポイントだった。
人はいつでも変わることができると言わんばかりの変化。
母親を変えたのは間違いなく娘なんだけど、
あのシーンはとても印象的だな。

いろいろすったもんだがあった上でのハッピーエンドなので、
感動もとてつもなく大きいし、本当に涙が止まらなかった。

個人的には、プロデューサーのノリも好きだったので、
笑いと感動と興奮が見事に入り混じった最高に面白い映画でした。

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