人々のリアクションが楽しい『記憶にございません!』

2019年公開映画140本中55位。

記憶をなくした総理大臣(中井貴一)の映画なんだけど、
普通に面白かった。
というより、綺麗にまとまっているなという印象の方が強いかな。

話としては、
強欲でわがままで自分勝手で、
本当にクソみたいな総理大臣だったから、
国民支持率も低いわ、部下からも嫌われるわ、
家族からも愛想を尽かされるわの
どうしようもない状態だったのが、
記憶がなくなっていきなりリセット!
というもの。

全体を通じて笑えるコメディなんだけど、
この映画で特に面白かったのは、
主人公含めた登場人物のリアクションなんだよね。

中井貴一が何も覚えてないから、
人の名前はもちろんのこと、これまでの関係性や自分のスキャンダル、
さらには部屋の場所もわからないので、
本人もまわりも困り果てているのが愉快。

「総理なのにそんなことまでするの?!」というまわりの驚きや
「え、、、僕とアナタ、そういうご関係なんですか、、、?」
という総理大臣自身の困惑っぷりは面白かった。

ただ、映画として、
メッチャ大きな感動やドラマチックな展開があるというわけではなく、
楽しいお茶の間のひとときみたいな雰囲気なので、
それを心地いいと感じるか、物足りないと感じるかは好みの問題かなー。
(僕は後者)

三谷幸喜の作品は久しぶりに見たけど、
今作に限らず、彼の作品は、登場人物が多いのに、
最後まできれいにまとめ上げるのはすごいと思う。
でも、個人的に好きかと言われると、、、そうでもないかも(笑)
綺麗にまとまってはいるけど、大きな印象に残りづらくて。

そして、今回、個人的にはROLLYが一番びっくりだった。
あんな七三分けのおっさんで、最初誰かわからなかったし(笑)

あと、エンドクレジットで天海祐希の名前があったけど、
気づかなかったな。。。
わかった人いたら教えて欲しい(笑)

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