非情なるシスコン『コードギアス 反逆のルルーシュⅡ 叛道』

月曜日の朝8時30分、祝日だというのにもっと寝かせてくれよ思いつつ、
映画館に向かった僕は衝撃を受けた。

こ、、、このアニメ、、、やっぱりおもしれぇ。。。

もともと名前は知っていたのだけれど、
今まで触れて来なかった『コードギアス』。
新しく劇場版が三部作で公開されるということで、
これを機に触れてみようと思い立ち、
前回『Ⅰ』を観たらすっかりハマってしまったのだ。

そして、今回続編を観に来たのだけれど、
もうね、眠いとか言ってる場合じゃなかった。
眠気すっきり脳ミソ覚醒で、2時間以上スクリーンに釘付けであった。

テレビアニメ版を見ていないので、
どこがどう違うというのは正直わからないのだけれど、
今回はユーフェミアが暴走してからの展開が目まぐるしくて、
普段だったら、映画を観ながら足を組み替えたり、
あくびのひとつやふたつが出ることもあるのだけれど、
一切そういうのが起きないほど、見入ってしまった。

いやだってよおおお、あんなゆるふわっとしたお姫様が、
急に「日本人殺しましょ」とか言い出してよおおお、
銃ぶっ放して、ピンクの衣装に真っ赤な流血が交じって、
しかもその色合いが絶妙にマッチしちゃってて、
ちょっとこれマジすげーなと。

そこからはもうドンパッチ激しい戦闘の連続だし、
人体実験でジェレミアの会話おかしくなってるし、
ルルーシュの正体もバレるしで、てんやわんや。
展開が早すぎてちょっと頭の整理が追いつかなかったけれど、
それでもこの一連の流れに高揚感が湧き出るほど、
目に映るものすべてに圧倒されてしまった。

アニメは普通の映画とは違って、
かなりディープで熱狂的なファンがいるので、
偉そうなことを書くとすぐにぶっ叩かれそうで怖いのだが、
このアニメに関していえば、物語の面白さはもちろんのこと、
登場人物が多いのに、みんなキャラが立っているというところが、
個人的にはとても面白いと感じる要因なのかなと思う。

ルルーシュに関して言うと、
カリスマ性がある上に、欲深く、非情な人間性が見て取れるのだが、
シスコンばりの妹想いな一面もあり、その二面性に強く惹かれてしまうし、
枢木スザクは、正義感溢れる好青年でありながら、
その過去には人には言えない秘密を抱えているところに興味が沸く。

他にも、C.C.の少し男っぽいセリフ口調が好きだし、
敵国の女性に恋をしてしまう扇要の優しさや、
ケツを蹴られたくなるようなコーネリアの高潔さ、
シャルル皇帝の圧倒的な強大感など、
どのキャラにも好きな個性的ポイントが必ずある!

小さい頃はアニメをよく見ていたものの、
やっぱり話数が多いで、他のやりたいこととの兼ね合いから、
大学生以降、全然見ていなかったけれど、
こうやって久しぶりにちゃんと向き合ってみると、
やっぱりアニメっていいなって思う。
テレビ版はちょっと見るハードルが高いけれど、
劇場版などで2時間ぐらいでまとめてくれると見やすい。

自分も「イエス、ユアハイネス」とか言いたいけれど、
現実世界には、そんな忠誠を誓いたいと思うような人物はいないし、
やっぱりこのカリスマ性や圧倒的強さというものは、
アニメのキャラならではなのではないかと改めて思った。

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