おとぎ話のような世界観の現実再現度が卍解している『くるみ割り人形と秘密の王国』

いやー、安定のディズニーっすわー。
何なの、映像の魔術師集団なの?って。
あのおとぎ話の世界観をよくCGでここまで出来るなと。
邦画では絶対無理ゲーだと思う。

しかも、街並みやお城、衣装やメイクに至るまで、
色使いがすごく綺麗で、絵本の世界の現実再現度が卍解してた。
俺もキーラ・ナイトレイみたいな顔になってあんな衣装着て、
キーキー言ってみたいわ(笑)
それぐらい、夢があった。

中でも特にすごかったのは、CGで描かれたねずみ。
毎回思うんだけど、
ディズニーの実写映画におけるCGで描かれる動物たちのリアルさと、
そこに脚色される愛くるしい動作 is 神。
あれは神。
リアルなのに、コミカル。
コミカルだけど、リアル。
そのバランスがすごいわ。

まあでも、思えば1937年の『白雪姫』から長編アニメーション作ってて、
『ダンボ』や『バンビ』、『わんわん物語』など
動物メインの話もたくさんあったから、
ノウハウとかすっごく貯まってるんだろうな。
それがどうやって社内で共有されているのかは知らんけど。
でも昔とか、スタジオに実際の動物連れてきて、
デザイナーみんなでとにかくスケッチしまくったって
何かの特番で言っていたような。。。
その歴史の賜物かね。

ちなみに、『くるみ割り人形』は元々の話知らなかったけど、
ネットでざっと見た感じだと、
今回の映画はまただいぶ違うようだ。

本作は、扉の向こうに広がる不思議の世界。
そこで巻き起こる戦いの数々。
っていう『ナルニア国物語』な感じだった。
とはいえ、そこまでバトルバトルはしていません。
きらびやかなバレエのシーンもあって、
(何気にセルゲイ・ポルーニンも出てるし)
絵本とかおとぎ話まんまなほっこりするような雰囲気です。

個人的には、『シンデレラ』や『美女と野獣』の方が、
面白さとしては断然上だとは思うけれど、
これも映像のすごさとテンポのよさもあって、
思ったよりはよい映画だなと思いました。

ただ、、、
あ、これネタバレ感あるかな。。。
なので、ここでもう終わってしまってもいいのだけれど、
これ、くるみ割り人形とはいえ、
くるみを割るシーンはなかったから、
今の若い子とか、くるみ割り人形がどんなものなのか、
わからないまま終わるんじゃなかろーか(笑)

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