叔父役に感情移入した『honey』

タイトルだけ聞いて、
"乾いた風をからませる"方が思い浮かんだ人は、
年齢がバレるね。。。(笑)

邦画お得意の、いわゆる高校生の青春純愛炸裂映画です。
すっごくがんばって、寝ている相手にキスできる初々しさが、
このひとつ前に見たベロチュウばかりの『娼年』とは対極を成す。

新宿バルト9で見たのだけれど、
観客の9割が10代の女の子と40代以上の女性という二極化した状況。
(そして、若い女の子の方が圧倒的に多いです)
その中に、30代のおっさんひとりという異例の事態。
純愛映画は若い女性が多いとは思っていたけれど、これはまた極端だなーと。

これ、あれか?
主演が平野紫耀っていうジャニーズだからか?
5月にデビューする「King & Prince」(通称キンプリ)のメンバーらしい。
映画見まくってると、こういう若い旬な芸能人に詳しくなるな(笑)

んで、映画なのだけれど、ストーリーは唐突すぎる展開で、
いろんなイベントが羅列されただけの一貫性のなさが目立った。
全然内容が頭に入ってこない。
「これやダメだ」と思って、
"今年一番つまらなかった映画"の烙印を押そうかと思った矢先、
叔父役の高橋優に感動ですわ。

もうね、老いたなと思ったよ、自分。
この手の映画は数が多い上に胸キュンしかやることがないから、
『セカチュー』から純愛映画を見てきた自分としては、
さすがにもう慣れてきてしまって、
主人公たちへの感情移入がほぼできないのだけど、
(それはそれで寂しいのだが)
代わりに叔父の姪を想う気持ちにズキュンきたこれ。

高橋優も脚本を書かれた山岡潤平も自分のひとつ年上なので、
余計に親近感が湧くのだけれど、
最近は同じ年ぐらいの俳優だと
教師役をやっているケースを見かけるようになり、
見ている方としても、そういう親とか先生とか、
若い子たちを見守る側への視点にシフトしていってる気がする。
僕自身には子供はもちろん、甥や銘もいないけれど、
まわりには子供が生まれてきている家庭もあるし、
そういう状況に置かれると、自然と映画とかもそういう目で見てしまう。

そう考えると、こういう純愛映画も、キャッキャウフフな若者よりも、
彼らを見守る側の立場に立つという、
新たな楽しみ方ができるのではと思った。

それにしても、平祐奈はこういう映画ばかり出るよなあ。
あんまり役に幅がないような。。。

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