昔見た人なら楽しめるであろう『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』

2019年公開映画115本中50位。

劇場版ポケットモンスター第22作品目にして、
1作目のリメイク。
(22作品目って『アベンジャーズ/エンドゲーム』と同じだね)。

実は、ポケモン映画を見るのは生まれて初めて。
1998年当時、中学2年生だった僕は、
ゲーム(赤・緑の初代ね)はかなりやり込んでいたものの、
アニメの方はほとんど見ていなくて、当然映画もノータッチ。
(一応、予習のために3日前にオリジナル版を見たけど)

話としては、ミュウから生まれたミュウツーが自分の存在意義に悩み、
自らを生み出したすべてを憎むというもの。
子供向けの映画にしては重いテーマだし、
サトシとピカチュウのやり取りに泣いたわ。。。

オリジナル版と見比べてみると、
ほっとんど変わってない。
よくも悪くもまんますぎる。
ただ、今回の方は無駄なところが削ぎ落とされているから、
その分話のテンポはよくなったし、
全編3DCGで描かれているため、
バトルも奥行きが出ていて臨場感が増していたな。

でも、そのCGがちょっと一昔前みたいな感じで、
日頃からファイナルファンタジーのCGに慣れていると、
やや見劣りすると思った。
特に人間のキャラクターがいびつで。。。
あのキャラクターデザインだとああなるのかもしれないけど。
でも、無理に3DCGにしないでもよかったのでは、と思う。
そこよりも、物語の方にもっと改良を加えて欲しかったな。

もともと、この映画は腑に落ちないところがあるんだよね。
ミュウツーは「すべてを憎む」と言いながら、
大量殺戮みたいなことはせず、
限られたポケモンマスターを僻地へ招いて戦うのみという優しさ(笑)
(まあ、子供向けだし)

そして、なぜか途中から本物とコピーの
どちらが優れているかという話になってて、
それが逆襲とどう関わるのかが、ちょっとわからない(笑)
それを通じて、命の大切さも伝えようとはしているんだろうけど、
なんか違和感あるなーと。

改めてすごいなと思ったのがピカチュウで、
「ピカピカ」しか言ってないのに、
そこに感情を込められる大谷育江の演技が圧巻すぎた。
しかも、22年も同じ役をやり続けているなんて。。。

今回見ようと思ったのは、1作目のリメイクだから、
初代しかプレイしていない自分の知識でも
カバーできるだろうと思ったからだけど、
当時この映画を見た人なら、
思い出補正も入ってもっと楽しめると思う。

ただ、今からハマるかと言うと、
僕はそうではないかなー(笑)
子供の頃だったら、
もっとハマったかもしれないけど。

ただ、この歳になって思うは、ミュウツーが言っていた、
「誰が生めと頼んだ」っていうところ。
僕自身も同じことを考えたことはあるけど、
命なんて親のエゴで生み出す側面もあるから、
もし子供ができて、同じ質問されたら、、、
いい答えが思い浮かばないよ。。。
そういう意味で、テーマとしては子供には難しそう。

本作とは全然関係ない話だけど、
個人的には、ポケモンよりデジモンの方が好きかな。
デジモンの方が、お互いにパートナー感あるし、
登場人物の対立や葛藤が強く描かれていて、
よりドラマらしい。

ちなみに、ポケモンの映画は
この1作目の興行収入がいまだにシリーズトップだそうです。

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