蜷川実花の中二映画『Diner ダイナー』

2019年公開映画105本中70位。

蜷川実花が作った中二映画って感じかな(笑)
いや、まったくバカにしているわけじゃないよ。
僕自身が中二病なので、中二という言葉は、
僕の中ではジャンルのひとつという意味。
誤解なきよう。

殺し屋専用の食堂で働く玉城ティナと、
シェフの藤原竜也と、
殺人犯の客たちのすったもんだ。
なんだけど、結局撮りたかったの最後のシーンだけなんじゃないの?
っていうぐらい、最後だけド派手(笑)

原作は読んでいないので、
てっきり、「食」を題材にした映画かなと思ったんだけど、
「食」はただの設定なだけで、
けっこうなアクション映画だった。

客の名前とか、キャラクターとか、言動とか、
監督の好きな役者に、監督がかっこいいと思っていることを
とりあえずやらせまくった感がすごくて、
ある意味、監督のオナニー作品と見えなくもないかな。
そう言うと、自分さえよければすべてよしみたいな、
悪い意味合いに取られそうだけど、
僕自身、オナニークソ野郎だし、
今回のアクション性のある形は好きだったから、
僕の中では、悪い意味はほとんどないです。
むしろ、それでも映画として成り立たせられてるんだから、
そこは監督のセンスと手腕がすごいんだと思う。
とはいえ、あの世界観は好み分かれそうだけど(笑)

この映画のキャラクターたちは、
『ワンピース』に出てきそうだなって思った。
麦わらの一味ではなく、敵対勢力の方ね。
それらを実写化したら、あんな感じになりそうだなって。
だから、セリフとかを考えると、
アニメというか声優さんたちの方がしっくりくる気がしてる。

『ヘルタースケルター』のときも感じたけど、
全体的に、物語性というよりは完全にヴィジュアル寄り。
でも、あの赤を基調とした鮮やかな色使いはとても綺麗で、
あれだけ多くの色があるのにきちんとまとまっているのはすごい。

さすが、蜷川レッド。

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