スケジュール・タスク・ルーチンはそれぞれ分けて管理・整理する

きっかけはこのツイートから。何となくまとめてみます。

行動には、大きく分けてスケジュール・タスク・ルーチンの3つがあり、これらを組み合わせて日々行動している。いわゆる行動の整理・管理としてタスク管理があり、この3つのいずれかもしくは全部をうまいこと統合する仕組みになっている。

ただ、大きく分けて3つ、さらにそれらから今日の分のやることだけを集約して時系列に並べたものを合わせると4つを完璧な1つのツールで組み立てるのではなく、それぞれの特徴に合わせたツールで整理した方が良いのでは思っている。

それは
・多機能なツールであるより単機能なツールの方が活用の幅が大きい
・それぞれの特徴に合わせた整理の仕方が違う
・もしどれかのツールに不具合があってもその部分だけを置き換えて補完することができる
から。


具体的に例えばどんな形になるかを考えてみました。

スケジュール

スケジュールは、「日時が決まっている自分が行動すること」。
日時が決まっているので、「Googleカレンダー」に入力します。
興味を持っている情報や自分以外の行動については別のカレンダーにしておき、行動することのみ入れておきます。
行動については、開始と終了をきちんと登録します。興味を持っている情報(例えば面白そうなイベントがあって行くとは決めていないけど気になるとかこの日はこの持ち物を持っていかないといけないとかなど)は終日の予定として入れておきます。ここで注意したいのが、登録するのはあくまでこの時間にやることであってやりたいなぁと思っていることや自分の都合で別の時間でもできることなどは入れないことです。会議のように他の人と約束しているもののみ登録するようにします。
Googleカレンダーを選択したのは、多くのツールと連携できるので何かあっても別のツールへ移行しやすく、多くのユーザーがいるため急なサービス停止がないと思われるからです。


タスク

タスクは、「実行の日時が決まっていない自分が行動すること」。
タスクは目的に対しての行動であり、目的を軸にした管理や整理をするには構造化が容易なツールが向いています。
今回はアウトライナーの「dynalist」を使います。
「何をするのか?」「何故するのか?」「行動することでどんな状態になりたいのか?」を意識しつつそれぞれの目的(プロジェクト)毎にタスクに分解していきます。
またタスク以外にも参考となる情報やタスク実行中のメモやログなども必要に応じて記載しておきます。
タスクにはチェックボックスをつけておき、完了したらチェックボックスにチェックを入れていくことでプロジェクト全体の進捗を見えるようにしておきます。
また、それぞれのプロジェクトは、Today・Week・Month・Somedayと4つのいずれかに入れておきます。こうすることで、Todayに入れたプロジェクトは今日なんらかのプロジェクトに関するタスクを実行して進捗させたいというものとなります。Weekであれば、今日は実行しないが今週中に何らか実行したいもの、Monthであれば今週は実行しないが今月中には実行したいものというようにプロジェクトの進捗を意識する範囲として分けておきます。こうすることで意識するプロジェクトを絞り、レビューする範囲を小さくすることで回転の良い見直しができるようにします。
dynalistを選択したのはテキストを構造化する汎用的なツールのため、タスクでもアイデアでもメモでもログでも記載可能であり、webアプリなのでどこからでも書き込みができるからです。また、Googleカレンダー連携があることでスケジュールを入力できゆるく連携ができることもメリットです。


ルーチン

ルーチンは、「ある状態を維持していくための継続的な行動のこと」。
ルーチンにも目的はあるけどその視点よりも継続していくことに重点がおかれます。
また適切なタイミングで繰り返すことが必要になります。
いわゆるタスク管理ツールと呼ばれるものは繰り返しを設定できることが多いですが、ここではルーチンの扱いが得意なツールとして「たすくま」をつかいます。
ルーチンをたすくまのリピートタスクとして開始時間や繰り返す間隔など設定していきます。
たすくまを選択したのは、ルーチンの設定が細やかにできるという点に尽きます。7日後と毎週○曜日は、同じく7日後という点では同じです。しかし、仮に水曜日に行うはずのものが都合により木曜日に行った場合、7日後と毎週水曜日とは違った意味を持ちます。7日後だと次の木曜日にルーチンがきますが毎週水曜日では7日後ではなく6日後の水曜日にルーチンがきます。このような細やかな繰り返しが用意されている点が特徴です。


今日のタスクリスト

今日のタスクリストは上記のスケジュール・タスク・ルーチンの中で今日行うものを集めて実行する順番に時系列で並べたリストです。
Googleカレンダーとdynalist、そしてたすくまから今日のやることを集め並べることができるものとして、ここでは「たすくま」をつかいます。ルーチンとツールとして重なっていますが操作したり見る画面としては異なり、視点を切り替えるという点においては問題ないかなと思います。
たすくまを選択したのは、Googleカレンダー(厳密にはiPhoneのカレンダー)から今日の分だけを自動で集めることができるからとタスクの登録がURLスキームからできるからです。
当然集められたやることは並び替えが可能ですし、スケジュールについてはリマインドもしてくれるので今日のタスクリストとしてつかいやすいです。


今日のタスクリストの作り方

まず、たすくまを起動すると今日のルーチンとスケジュールが自動でリストに追加されます。ルーチンはそもそも同じツール内なので自動的に当日作られて、カレンダーもたすくまと連携することで今日の分のスケジュールが入ってきます。
次にブラウザでdynalistを開き、Todayの中にあるプロジェクトから今日やるタスクをたすくまに追加します。以前紹介したブックマークレットを起動するとdynalistの中でチェックボックスになっているものがリンクになります。この中で今日やるタスクのリンクをタップするとたすくまにタスクが追加されます。(ブラウザの代わりにWorkExtendを使えばコールバックにも対応しているのでより便利です。)
これで今日やることは集約できた状態です。
あとは、たすくまの今日のリストの画面で左上にある鉛筆アイコンをタップしてからの時系列に並べていきます。
この時カレンダーから興味を持っている情報も取り込まれていると思います。今一度確認して必要であればタスクに、やはりやらないこととするのであればこの時点で消してしまいます。
これで今日のタスクリストの完成です。あとは行動したらたすくまのタスクを消し込んでいくだけ。タスク実行中にはdynalistの該当のプロジェクトを開いておいて作業メモなど取っておくとプロジェクトの進捗が残せて便利かなと思います。

こんな感じで、(一部宣伝っぽくなりましたが)ツールを分けることでそれぞれ目的に沿った整理をしつつ、それぞれから集約したやることを時系列に並べて実行しやすくするというやり方は管理としてはやりやすいのではないかと思います。

※ここではあくまで一例としてツールを紹介しましたが、お気に入りのツールでもできると思います。あくまでも重要なのは整理の仕方や考え方なので。ちなみに僕自身は以前紹介したアナログをベースでやっています。

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