きのこたけのこ戦争は繰り返されるのに "うどんと蕎麦"が共存できる理由

「持ちやすく手が汚れない。サクサク食感が決め手のきのこ一択だろう。」

「いやいや!チョコとしっとりクッキーの絶妙なバランスが秀逸なたけのこ一択だろう。」

何年にも渡り、繰り返されてきた
"きのこたけのこ戦争"

私は圧倒的にたけのこ派であり、
おそらくこの先も寝返ることはないだろう。

そんな私情はさておき、
今回は「うどんと蕎麦が共存できる理由」
という点にスポットを当てていきたいと思います。

見解を先に述べると、

日本人の根底にある感覚に依存しているのではないか。

と私は考えます。



では、見解に対する考察です。
日本人の根底にある感覚とは何なのか。

それを掘り下げるべく、
うどんと蕎麦の魅力を簡潔にまとめてみました。

・純粋な味だけではなく、コシや喉越しを楽しめる
・日本人が大事にしている風味を嗜める
・鰹節や昆布など日本人が好む出汁が使われている
・四季に合わせた調理、食べ方ができる

「食べやすい」「美味しい」「お手頃」
これらの要素も大事ですが、
重要なのは"日本人の根底にある感覚にマッチする要素"
ざっと並べただけでもこれだけ出できますよね。

さらに掘り下げてみます。

"うどんと蕎麦"にはあって、
''きのこたけのこ"にはない物は何か。

きのこたけのこにも食感の違いはありますし、
味にも数多のバリエーションが存在します。
しかし、それ以上の決定的な要素はありません。

さくさくビスケット生地のきのこの山
vs
しっとりクッキー生地のたけのこの里

双方の差別化を図る決定的な要素は
これだけなのです。

対してうどんと蕎麦は、


・もちもちとしたコシが特徴的な「讃岐うどん」
・手述べ製法でなめらかな舌触りが特徴的な「稲庭うどん」
・極太麺をあえてコシが無くすまで煮る「伊勢うどん」

・歯切りが良く、ふわっと広がる風味が特徴的な「十割蕎麦」
・2割のつなぎ(小麦粉)を加えて、爽やかな喉越しが特徴的な「二八蕎麦」
・真っ白な見た目、香りは控えめで甘さが際立つ「更科(さらしな)蕎麦」

製造方法が違えば熟成具合にも変化が出ますよね。
それによって、食感や風味の広がり方、
粘り気やコシ、喉越しまでもが違ってくるのです。

更に、

トッピングやつゆの出汁によって、
味の深みやバリエーション、
香りや風味は無限大に広がります。

以上のことから言えるのは、
日本人は香りや風味を大事にする国民性。

つまり、

繊細な舌を持つ日本人には''うどんと蕎麦"の魅力が十分にマッチし、多種多様な楽しみ方が共存を可能にしている。

と結論付けました。

ちなみに私は、
「昨日はうどんの気分だったけど、今日は蕎麦の気分だな。」という具合に気分任せにうどんと蕎麦を食べ分けています。

最後にたけのこ派の一存で恐縮ですが、
いつかきのこたけのこ戦争が終焉を迎え、
共存できる日が来ることを願っております。

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コラム記事作成をメインに活動中の
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