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草津温泉へ

今回の年末の旅では、長野に行った後、お隣の県群馬を2年ぶりに訪問する事に決めていました。一昨年行ったのは真夏、万葉集東歌の研究と称して仕事のついでに訪問しました。

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これは2年前のもの。遠くに見えるのは榛名山。

黒姫駅はこの日は快晴。またこの後大雪の予報が出ていました。黒姫に三日滞在して、快晴の空、雪空両方体験できて良かったです。

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大雪の日も、ちゃんと走ってくれる雪国の列車の逞しさに感動した三日間でした!!

さてさて、この後向かうのは草津温泉です。旅を計画した当初は草津温泉に行く予定にはしていなかったんですが、群馬在住の友人らに、「どこ行ったらいい?」と相談を持ちかけたところ、二人とも迷わず「草津温泉!」と言う答えでした。じゃあ、草津温泉寄ったついでに、「東京行くついでに高崎まで寄るから何か群馬の郷土料理食べたい。」と行ったら、二人とも「う〜ん・・・。」と返答に困る様子。郷土料理の一つ「お切り込み」という料理を紹介してくれたのですが、「わざわざ店で食べるもんじゃない。」と言われ(笑)、高崎だったらパスタが有名とのことなのですが、群馬まで来てパスタを食べる気にはなれなかったので、友人宅で自家製の手打ちそばを食べさせていただく事になりました。

後から調べたら、高崎ってパスタがすごく有名なんですね〜。しかも美味しいらしく、食べとけばよかったかなあなんて少しだけ思いました。

長野から草津温泉までの公共交通を使った移動手段としては、北陸新幹線で高崎まで出て、そこから吾妻線の長野原草津口に行ってバスで草津温泉まで、という手段がスタンダードなのですが、偶然面白そうなルートを見つけてしまいました。

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それは、上田駅から「上田草津線」という路線バス「特急湯畑号」を使う方法です。上田駅から毎日一便運行しています。季節便は12月1日から3月31日に出ていて、これを利用することにしました。料金は片道2000円で、2時間で草津温泉に到着です!これは早いし安いし便利!

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黒姫駅を9時台の電車で出発して、10時に長野から上田までの北陸新幹線に乗って、上田駅から出ているこの高速バスを使えば、草津温泉まで楽に行けそう!途中のバス停は「新鹿沢温泉」とか「万座・鹿沢口駅」とか路線的にも面白そうな場所を通っています。

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こんな魅力的なバス、さぞかし、混んでいるだろうと思いきや・・・、あれ?上田駅からの乗客は私一人でした(笑)。その後も、ひと組乗ってこられただけで、終点の草津温泉まで到着してしまいました。いいのか・・・?快適すぎて申し訳ないくらいでした。途中の吾妻村の景色も楽しかったです。長野に着いたらすっかり雪はなくなっていたのですが、また草津温泉が近づき山深くなるにつれ雪景色が見えてきました。

草津温泉のバスターミナルに到着したら、じゃんじゃん雪が降っていました。

草津温泉バスターミナルから、荷物を預けて身軽な格好で温泉に行きたかったので、まずはお宿に向かいます。

今回、草津ではお宿探しに苦労しました。ゲストハウス好きの私なのですが、草津はなかなかいい感じのゲストハウスが探せなくて・・・。旅館で食事付きがあまり好きではないのです。理由は少食なので、旅館で出される食事の量が多くて、食べきれず申し訳ないから。あとは、旅での食事は質素なものでもいいと思っているからなのです。お外に美味しいものを少し食べに行くくらいで満足なのです。草津で泊まろうと思ったらそういうニーズを満たす、手頃な価格帯のお宿をなかなか探せず、とりあえずここでいいか〜と決めたお宿にしました。

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お部屋にはこたつがあって、清潔感ある個室でそれ自体は満足です。湯畑からも歩いて十分と少しで場所も不便でないのですが、この日は吹雪いていて、足元が悪かったので、結構宿に辿り着くまでに苦労しました。

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学生さんの旅行にはリーズナブルでいいと思います。コンビニも少し歩いたらあるのですが、この日は夜に結構な雪が降っていたので、外に出るのを躊躇ってしまいました。水は買ってあったのですが、持ってきたお茶でほっこりしたかったので、お部屋にポットとかあればもっとよかったのになあ〜と思いました。

さてさて、まずは草津温泉の名所湯畑に行きました。湯畑はものすごい人、人、人!硫黄の匂いが立ち上る草津温泉の街。この匂いが私には心地よかったです。

日本三代名泉(下呂温泉、有馬温泉、草津温泉)の一つ、草津温泉。群馬在住の友人らが真っ先に勧めた場所がここです。自然湧出量は日本一。毎分32300リットル以上、1日にドラム缶約23リットル分もの温泉が湧き出ているそうです。

今まで温泉はこだわりなく入っていたのですが、草津温泉に来て、「源泉掛け流し」とそれ以外の違いに気づけたような気がします。そして、「泉質」なんて今まで全然気にしたことがなかったんですが、草津温泉に来た事で、自分の好みの「泉質」に気づけたように思います。

入ってみて感動!間違いなく草津は自分の好みでした!草津温泉をオススメしてくれた友人らに感謝です。群馬は温泉が素晴らしい〜♫

群馬といえば、最近ぐんまちゃん関連のニュースとか、某知事が県の魅力度ランキングに不満を抱いて訴えるとか他県から見たら萎えるようなニュースばかり目にしていましたが・・・、こんな素晴らしい温泉があるんだからぐんまちゃんなんかいなくっても群馬は大丈夫だよ!と他県の傍観者は思うのでした。

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草津のシンボル「湯畑」。夜にはここがライトアップされます。

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毎分4000リットルの温泉が湧き出ていて、いつも湯けむりを舞い上げる「湯畑」。

壮大な光景に感動です。

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草津温泉のお湯は酸っぱいんです。驚くべき泉質は入ってみて一発で感じ取れました。ものすごい酸性度、湯畑源泉のpH値は何と2.1度なんだとか!!

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草津温泉は泉質主義というだけあって、こんな素晴らしい温泉に入ったら、もう他の温泉に満足できるかしら、と心配しちゃったくらいです。

「草津の湯で治せない病は、惚れた病だけだ」と言われているのが実感できる日本の名泉ですね。

調べてみたら、草津温泉以外にも四万温泉、万座温泉、伊香保温泉、万座温泉、川原温泉、沢渡温泉、尻焼温泉、法師温泉などなど・・・・群馬は行ってみたい温泉だらけでした。

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湯畑に着いたら丁度「湯もみショー」のチケット発売をしていたので、観覧していくことにしました。

この日は追加公演の2時半の部を観覧させてもらいました。プログラムは、1オープニングムービー、2踊り【草津節】、3湯もみの実演【草津節】、4踊りと湯もみ【草津湯もみ唄】の順番で、所要時間20分くらい。開演の30分前からチケットが購入できます。この日は公演目当てのもの凄い人の列が出来ていました。

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「湯もみガールズ」の湯もみと踊りショーの始まりです。まずは「草津節」。

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湯もみの実演。ラストはもの凄い勢いで湯を混ぜる光景が見られました。

湯もみショーの後は待ちに待った入浴です!初めて行ったので、どこから行っていいか分からず、とりあえず、大好きな露天風呂を堪能できる西の河原温泉から行ってみることに。

途中賑やかな通りでは温泉まんじゅうを惜しげもなく試食させてくれるスポットがありました。温泉まんじゅう半分もらって、追加でもう一個食べさせてくれて、帰り際また食べさせてくれて・・・太っ腹すぎる草津温泉の温泉まんじゅう屋さんでした。

西の河原公園に到着しました。

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結構雪が降っているのが写真からも伝わっているでしょうか。

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雪が降っていなければ、この河原で遊んでいったのですが、なんせ雪道を歩いて靴が濡れて足が冷えていたので早く入浴したくて先を急ぎます。

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西の河原公園を流れる源泉も温かくて気持ちいです。

西の河原温泉のような壮大な露天風呂初めてで、翌朝時間が許せばもう一回入って帰りたかったくらいです。まりに気持ち良すぎて、そんなに長湯しない方なのに、1時間くらいゆっくり入っていました。

ただ、この温泉は浴室に洗い場がなく、純粋な露天風呂のみなので髪の毛とかは濡らしちゃうと帰り道また身体が冷えちゃうので注意です。

途中見つけた温泉卵。卵は半熟が食べられないので断念し匂いだけ楽しんで通り過ぎます。

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次は「湯畑」の目の前にある「御座之湯」を目指します。夕方にはクリスマスツリーのイルミネーションが見事でした。

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湯畑の夜のライトアップも見事でした。夜になっても観光客が街歩きを楽しんでいました。

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昼間はこんな感じ↓

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本当は1日で西の河原温泉、御座乃湯、大滝乃湯の全てコンプリートしたかったのですが、雪も激しくなってきたので、この日は二箇所と無料の浴場「白旗乃湯」で終了。宿に帰りました。宿から一番近くにある大滝乃湯は、チェックインの後、朝一番に行こうと思います。

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大滝乃湯は冬期は朝風呂は9時から。翌日、オープンより少し早く到着してしまったので、大滝乃湯のすぐ近くにある無料の浴場に入らせていただくことにしました。

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さっきもちらっと書きましたが、湯畑の前にも白旗乃湯という無料の浴場があります。小さな浴場ですが、泉質は抜群!!こんなお湯に毎日入れたらいいなあ〜という妄想をしつつ、二箇所とも楽しませていただきました。ここは鍵付きのロッカーとかないので、チェックインした後、温泉セットだけ持っていくのがいいかな。

西の河原温泉も冬場は朝湯は9時からで、大滝乃湯に入っていたらバスの時間に間に合いそうになかったので断念しました。一回来て土地勘も掴めたので次は西の河原温泉の朝風呂に入りたいな〜。

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大滝乃湯は露天風呂もあるし、内風呂も洗い場もあるし色々揃っていて豪華なお風呂でした。次行ったらここはマストです!

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草津温泉に入るためだけに、何回でも群馬に行きたいな〜、それくらい感動した草津温泉でした。

次の日は朝風呂を済ませ、草津バスターミナルに向かう道中吹雪で歩くのに難儀しました。今回の雪国の旅で一つ失敗があったとすれば、靴です!雪国用の靴で来れば良かった!と足が濡れるたびに思いました。と言ってもそれ用の靴なんて持ってないので、歩きやすいショートブーツで来ました。黒姫、草津ではかろうじて耐えてくれましたが、この後行った三朝温泉に向かう雪道で「カポカポ」という怪しげな音を立て、乾かしてみたら、底が剥がれかけるという悲劇に見舞われました。(笑)


幸い途中下車した鳥取駅前の大丸で雪道用のブーツのセールがやってたので、履き替えましたが、最初からこれがあれば更に快適な旅が楽しめただろうな〜と思いました。

さてさて、帰りの長野原草津口行きのバスはめ〜っちゃ混んでて、切符を買う列が出来ていました。この日は臨時でバスが増便されていました。そう考えても、行きの上田バスを使ったのは大正解でした〜。

長野原草津口行からは草津発東京行きの特急が出ていて、それに乗って次の目的地へと向かいました。これから草津温泉をすすめてくれた友人の一人に自家製の手打ち蕎麦をご馳走してもらいに渋川に向かいます〜。


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