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波は世界を覆う AXIZについて

波のうねりは世界を巻き込む津波と化した

こんぽちゃ~!どうも墓荒らしのまろかげです。
皆さんCOAⅦを楽しんで観戦していますか?
この記事を読んでいる皆さんはどんなチームが好きでしょうか?
私はZETAが大好きなZETAキッズですが、弱かったチームが批判を物ともせず、強くなろうと抗い、その成果を魅せる瞬間も大好きです。
最近で言うと圧倒的な力の差があったAWGはチーム内から見直し、大きな戦力であるNameko,brontalの獲得をしたり、エンジンかかったAezのような選手も出てきました。その結果がしっかり実っていますよね。
僕はそういったチームも大好きです。
では、今回触れていくのはどこのチームなのか。

それはAXIZWAVEです。
彼らは日本に第五人格のプロリーグに初期から参戦していましたが、
一期を除いて各シーズン最下位に落ち込んでしまう成績をたたき出しており、プロとは思い難い苦しい二年間となってしまいました。

しかし、今年のCOAⅦではそんな姿はありませんでした。
予選グループではわずかに落としたセットは一つのみ、全勝でプレイオフ進出を確定させています。

ではなぜ、今回AXIZは大きな成長を成し遂げたのか。

そのからくりをみんなと一緒に解明していけたらいいなと感じます!!!

それでは!!!れっつ事件解明~

AXIZが強くなった大きな二つの理由

対策のお手本 あまりに高すぎる理想の再現性

皆さんは何かに勝ちたいと思ったことありますか?
私はあります。では、何をすればいいのだろうか。
そんなときに思いつく一つの手段が対策でしょう。

対策とは、相手の出方,事件の様子などに応じて立てる処理の手段です。
AXIZに限らず、勝負をする人間すべてが行う道だと思います。
今回のCOAでAXIZがほかのチームより
一つ頭抜けてる秘密がこの対策に隠されています。

それは対策の「完成度」「再現性」です。

AXIZの今回の対策には素晴らしい「完成度」「再現性」を誇っています。
毎試合よくできているのですが今回は例を一つ取って紹介していきます!
それでは、1試合サバイバーの試合をみて振り返っていきましょう!

Call Of The Abyss Ⅶ 日本地区予選 Day2 (COA Ⅶ) タイム5:47:00~ より

S AXIZ vs H RC Akaのこの試合を例に凄さを感じてみましょう!
今回はBanPickルールの手順ごとに追って説明していきます。


事前BAN 祭司 空軍
AXIZがあらかじめ使えないのは汎用性が高く能力も最強な祭司とサングリアに対して強く出れる空軍が使えない状態。

point!
定石では初手の2PICKは今後PICKキャラの幅を強く保つため、
対サングリアかつ弱いキャラを選択するのだが、
最初に祭司の強気なPICK。
その意味はHBANと作戦に出てくる。


S2BAN 占い師 昆虫学者
まずは初手の動きを視認され、サングリアを使うにしても一撃を確定で防ぎ、疑似心理学者状態にする占い師と自身の十八番でもあるピエロを通すための昆虫学者BAN。


HBAN 夢の魔女
ここでまさかの夢の魔女BAN。
現環境最強と言われるサングリア、ピエロとの真っ向勝負を選択。
しかも、相手はAka。この選択は吉と出るか凶と出るか。


S2PICK 心理学者 骨董商
全ハンターに対して不利を被りづらく、強く出れる2キャラのPICK。
心理学者がAkaの隠者やキーガンなどの不意打ちにも強く出やすく素晴らしい対策!
しかも、サングリアとピエロに骨董商がとても強く出れるのがいいところ!
Akaのキャラ範囲に対してメタ(対策)を取れるいい2キャラである。


S1BAN 曲芸師
ここで曲芸師のBANチェイスの王様。
苦手な相手がいないのが一番のいいところ!
大会ではみんな困ったら曲芸師をとればいいというぐらいの強さ。
サバイバー側はゲート開門速度が遅くなるキャラが増えるとはいえ、
村の曲芸師は小屋にスポーンされると閉鎖空間がないと追いづらい。
Aka苦肉のBANだ。


S1PICK 傭兵
この3PICK目で安定の塊傭兵のPICKここで取らなきゃ次のBANで食らう可能性もあったので追えないキャラを一つ取る形に。


S1BAN 航空エンジニア
最強の救助職兼解読職をBAN。
粘着キャラの骨董商、安定の心理学者、救助の傭兵を備えたサバイバーの
入れ得なキャラクターBANだ。


S1PICK 調香師
ここでAXIZ素晴らしい調香師のPICK。
ここまでに強いキャラをPICKしておき、絶対にとれるからラストのPICK。
BANPICK基本中の基本だが
「BANされないキャラは4回目の選択」
をうまく生かした編成の作り方である。
Akaのキャラ範囲を前半3キャラで封じつつ、
最後に対サングリアに対してとても強力なワンピースを埋め込んだ。


HPICK サングリア
この編成にフライホイールなどが積まれるとお得意のピエロも
白旗を上げる可能性が大きいと感じたAka順当にサングリアの選択。
AXIZの術中にはまる形となった。
この編成に対しては蝋人形師やガラテア、ボンボンがかなり有利に出れるが、Akaは使えない。
そこのところにもAXIZの研究や対策を感じる。


スポーン選択

スポーン選択はこのよう選択となった。
この選択がAXIZの編成が土壇場ではなく作戦だった可能性を語っている。

傭兵の位置は鉄板。
弱い位置(中央)に選択し、弱い暗号機を回したりすることで、試合を有利な展開に進める。
追われるものなら、籠手3に加えて、椅子の高耐久付き引き分け以上になりやすい。

心理学者は強ポジである船への配置。
この中では一番追われてたくないからこその配置だ。

そして、調香師は小舟の配置。
調香師はサングリアに対して
香水のクールタイム10秒内に強気に立ち回れるのも素晴らしいポイントだが、
小舟に配置することで小舟からの落下香水といった選択肢を加えることで
追われないポジションといった最高のエリア選択に仕上げている。

しかし、心理学者も強ポジで調香師は特性を生かした強ポジを作り上げたとなれば、小屋に沸くものは必然と追われてしまう。
そんな小屋沸きの骨董商はチームのメインチェイサーNyan。
チェイスの一番うまいプレイヤーにチェイスをさせる。
理想の展開をAXIZがBANPICKとスポーン選択で作り上げた。
今回のスポーン選択と編成の唯一の崩れる懸念点をこの男に任せた

驚くのはこの編成の完成度だけではない。
人格選択もしっかりサングリアに強く出れる左右二人、
フライホイール骨董商のチェイス人格選択。
読みもクリーンヒット、日の打ちどころがない。

AXIZはこれまでの常識であるサングリアBANを無くし、
あえて外すことで対サングリア且つAka対策をすることで、
相手の試行回数が少ないシチュエーションを作り上げ、
自分たちの土俵に持ち込む形を作り上げた。
これがAXIZの非常に高い作戦の完成度である。
そして、その編成の中にマイナーキャラである調香師を混ぜることで、
1セット目から祭司の使用可能にし、相手から予想しづらくしたことで、
気軽に練習でした一連の動きを再現しやすくしたと思います。
再現性の高さも一級品である。
これが頭ごなしに強いキャラを使ったりすると再現できなくなったり、
しっかり対策をしないといざ試合になったときに負けやすくなる
編成として、不完全なものになってしまう。

この「完成度」と「再現性」のレベルが秋IJLまでと段違いだ。

これがAXIZの今の頭脳であり、チームである。素晴らしい。

鯖陣の質向上、司令塔革命。それに伴う、ハンター強化。

AXIZ負けないサバイバーへ。
まず、1つ見てみたいのはこちらのデータだ。


秋季IJL時点のサバイバーはとても戦える状況ではなく、負け越すのが当然といった始末にまでなる平均逃げ数1.583という数字をたたき出してしまった。
それに比べて、COAは試合数や相手にアマチュアが多いことを含めても
平均逃げ数2.625と一人以上多く秋より逃げている算段になっている。
AXIZはいろいろな場面でプロアマ問わずサバイバーが崩れやすく、4吊りされやすい傾向にもあった。
秋では11回も4吊りをされるという結果だったが、
COAはなんとサバイバーの0逃げがなかった。
もちろん要因の一つに上で説明したようなコーチやアナリスト、サブ選手に回ったLimの頭脳による作戦や対策があるだろう。
しかし、それ以外にも大きな要因があると考えている。

それは新しくレギュラーメンバーとして入ったtakakouとtunaの安定感である。
AttoとNyanが異次元のチェイスの強さや強気な姿勢は以前から評価されていたが、この二人が崩れた時の動き方やプレイングに難があったチームだった。そこに高水準の救助力とチェイス力を持ったtakakouがスタンドイン。
takakouは救助の時の読み合いが強いのは言わずもがな、救助ルートや隠密位置、追われた時のチェイス力全て一級品だった。
彼の救助は無傷から一ダメ救助とサバイバーの負け筋をつぶすようなプレイをしてくれる。
そして、カムバックしたtuna。
彼は一時期アマチュアに戻り活動していたこともあり、実力面での心配が懸念されていたが無問題だった。
ランクマッチに永遠に潜り込んだ実力と豊富な経験で、AXIZの連携に大きく貢献しているワンピースとなった。
tunaの幅広いキャラ範囲がAXIZのBANPICKに様々な選択肢を与えてくれている。

なにより、個人的に良いと感じたのは司令塔の変更である。
おそらく、試合中の動きを見る限り、司令塔は現在Attoさんが行っていて、それを全員で補助する形になっているのではないかと思う。
これがばっっちり刺さっている気がする。プロのような一流のチームは変化というものを気軽に行えない。そんななかで新たな試み司令塔変更。
今まで司令塔を担当していたLimが抜けたからというのが主な理由だろう。

今のAXIZは昔よりもスムーズな伝達や切り替えの早さ、崩れにくさといったものをこの内部革命で手に入れた。


ハンターを強くしたのはサバイバー。サバイバーを強くしたのはハンター。
よく、アマチュアなどのチームでこういった言葉を聞かないだろうか。
「俺が4吊り2回したのに負けた」
これは一見サバイバーに責任が全て行きそうだがそうではない。
チームのサバイバーを強くするのはハンターなのだ。
ハンターが強いとそれに伴い戦隊練習の質も向上するだろう。
アマチュアのいい例で言うとSF(最強無敵ファイヤーズ)~KTである。
プロになる前のideshi(元CG_ideshi)やbunko(現AWG_brontal)がバトルやjellyと言った国宝級の選手を作り上げた。
このように本物の強者は弱者をも強者に変えてしまう。
サバイバー陣の強化により、AXIZハンター陣にいろんなシチュエーションの体験や勝ちパターンといったものが与えられた。
ハンターもさっき表記したデータを見てわかるように、一目瞭然の大成長だ。
これはもちろんプロになってから月日が経ち、舞台慣れしてきたkakaka。
ランクマッチでの好調をうまく持ち込めたRyz。

個人間での成長も大きく影響しているだろう。
互いに強くなり続けるためにプレイ面だけでなく、戦術面から見直したAXIZの練習が両陣営に良い影響をもたらしてるように見えた。

世界に抗う、日本の波となれ。

今回AXIZを見てきて、まず一言。
「好き。」
これに尽きるだろう。いや、これだよな。
しっかり、プロチームとして努力、研究を重ねてきた結果が出ている。
こういったものを見てしまうと人なんだから誰だって応援したくなるものだ。
私はこれからのAXIZWAVEの活躍を祈ります。
この記事ではAXIZのすごさを大会参加してない人にも伝わるように書きました。
ところどころでそれは違うだろと思うような表現があったり、言いすぎじゃないかと思う部分もあると思いますが、これから改善していきますのでDMなどでご連絡いただけると嬉しいです。
AXIZこれからプレーオフでしっかり勝ち上がって、
世界で中国などに勝てる日本の波の一つになってください。

それでは!おつぽちゃ~。




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